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泥臭く輝くのは何よりも美しい(小布施顕介)

2012.11.14

グランドマネージャーをしています、小布施(コブセ)です。いきなりですが少し慶應義塾大学の野球部出身の従兄の話をさせていただきます。

従兄は高校から野球を始めた初心者レベルで、甲子園経験者の揃う体育会野球部に挑戦しました。高校時代の実績もないので、後輩達が試合に出ては結果を出していく中で、そのステージにすら立てず惨めで辛い思いばかりでした。それでも必死に夢を諦めずに、苦しくても努力を続けようと思ったのは高校野球部の監督に言われた言葉があったからだそうです。

「もしお前みたいな下手な奴が必死に練習して、最後の最後でいいから早慶戦に出て、ヒットを打ったならば、おまえの努力を知っている人は、きっと、涙を流して感動してくれるぞ。」

僕自身、学生コーチという立場でこの2年近く主にCチームを担当して来ましたし、選手当時のプレーは未熟でした。だからこそ、この話にとても共感し初めて聞いたときに鳥肌が立ちました。

僕なりに思っているCチームのあり方や後輩へのメッセージも含めて考えを今回は書きたいと思います。

他大学と同じように、我が部もCチームの多くの選手は一般受験の高校や内部生が出身です。それでも僕は慶應の力はCチームにいる選手達が支えるものだと思っています。というよりもそう思いたいです。

僕自身、中学から慶應に入学させてもらい、早慶戦の舞台にただひたすら憧れてここまで来ました。国立競技場のアナウンスでメンバー発表の際に毎年数人いる、慶應内部の看板を引っ下げてひと際大歓声を浴びる選手が、何よりも道標でした。そして途中交代でライン際に待機しているときの大歓声とは裏腹に、決して上手いわけではありませんが、誰よりもピッチで足掻いて、誰よりも必死にボールに食らいつく姿。どんなにこの先サッカー論が進化しようが、慶應サッカーが高みに行こうが、このような選手の姿だけはこの部で絶対に絶やしてはいけないものだと思っています。

だからこそ、僕はCチームの選手にこそ最後まで、やがて来るその瞬間を目指して欲しいです。Cチームの選手が這い上がって、たとえロスタイムの時間稼ぎだろうが、ディフェンス要員だろうが、その一歩に総てを懸けて駆け抜ける姿こそが何よりもこの慶應ソッカー部に価値のあるものだと僕は信じています。

僕自身サッカーを通じて多くのことを学び、そして色んなものを失っても来ました。そして何よりも、昔、僕の目に焼き付いた泥臭く輝きを放つ選手の姿こそが僕の大事な夢になったからこそ、後輩たちにもその姿を目指して欲しいと思います。

また、僕がここまでやってこられたのは、大事な同期と家族、先輩方や後輩、指導者の方々、友人の支えでした。遠くまで足を運んでくれる慶應スポーツの友人や応援指導部、チアの方々にも本当に感謝しています。本当にありがとうございました。総ての人への感謝を込めて、あと10日、サッカー人生総てをこの限られた時間に込めたいと思います。

 

≪NEXT GAME≫
第86回関東大学サッカーリーグ戦【後期】 第21節 vs順天堂大学
11月17日(土) 11:30キックオフ @味の素スタジアム西競技場

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