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「え、お盆帰ってこられへんの?」(保田大将)

2021.10.14

ノボキ君、紹介ありがとう。大学生にもなって「公園でサッカーしようぜ」などと言われることがあるとは思いませんでした。いつまでも小学生のような心を持っていて下さい。他にも思い出は沢山あるけれど、思い出してみたらつまらないことや腹が立つことばかりでした。もう会いたくないです。

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「いつこっち帰ってくるん?」
「ごめん!今年は帰られへんわ。」
「え、お盆も?お前全然帰ってこんやん。」

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よく言う地元の友人とのこのやり取り。大学生になってから帰省したのは僅か3回だった。地元の友人達へ、薄情者と言いながらもいつも連絡をくれて本当にありがとう。

上京して出来た同年代の友人の多くは大学生だ。それに対し、地元の友人の多くは社会人として既に働いている。その彼らからすれば、わざわざ大学へ行ったのにひたすらボールを蹴っている自分の行動は意味が分からないと思う。奨学金で高額な学費を払い、1円にもならないことをし続けているのだから。

こんな話を知っているだろうか。
ある工場で重要な機械が突然止まってしまった。故障の原因が分からなかった責任者は業者を呼んで修理を依頼した。工場に到着した業者はネジを1本だけ回して機械を修理し、10000ドルを請求した。責任者はネジを1本回しただけなのに請求額が高すぎると文句を言ったが、業者はこう返した。
「ネジを回す作業1ドル。回すべきネジを知っていること9999ドル。」

知識には無類の価値がある。そして、知識を身に付けるためには何を経験したかではなく、どう経験したかが大事だと思っている。上記の話でいえば、ただネジを回すことに価値はない。多くのネジを回してきた経験からどのネジがどんな働きをするのかを知ることで、初めて価値が生まれる。「ただサッカーをするだけでは価値はない」この4年間で何度も聞いた言葉だ。皆の卒業ブログを読んだが、同じソッカー部で活動していたのに得たものがこうも違うのかと驚かされた。つまり、大切なことはどうサッカーと向き合うか。サッカーが上手くなるために、チームを勝利へ導くために、組織へ貢献するために試行錯誤し、もがき続けるという行動から得たことにこそ価値があるのだと思う。

中学3年の時、入試に合格して親元を離れることが決まったことと怪我したことを理由にサッカーを辞めた。時は流れ高校2年の夏休み、友人に家庭科の宿題を手伝ってほしいと依頼したところ、交換条件として一緒にフットサルチームへ体験参加することを提示されたのが、大袈裟ではなく本当に人生の転機だった。もしあの時、自分で宿題を終わらせるか家庭科の成績を諦めていれば、ここでブログを書くこともなかっただろう。友人T君、ありがとう。そして本気でフットサルに打ち込んだ結果、全国優勝などを経験させてもらい、大学でも本気になれることがしたいとソッカー部を選んだ。しかし現実は厳しく、結局私はサッカーで全く結果を残せていない。

何もかも上手くいかなかった1年生の頃、夜の部室で夢を語る同期の話を聞くことが好きだった。
初めてIリーグに出場した2年生の夏、良いプレーの出来なかった私に「お前はまだこれからだ」と声を掛けてくれた先輩がいた。
3年生の春、紅白戦での衝突で先輩を怪我させてしまった。グラウンドに復帰してすぐに謝りに行ったら、笑いながら「鼻高くなったわ」と言ってくれた先輩がいた。
4年生の春、「フットサルで全国優勝したいです」と言ってきてくれた後輩がいた。

4年間、ただ何も考えずボールを蹴っていたわけではない。前述したこと以外にも心に残っている出来事は山程ある。その経験は知識の種だ。何が咲くかは自分の考え方次第、意味がないと思えば何も咲かない。サッカーで大きな活躍が出来たわけではない。フットサルにしても、先輩達や四戸さんからの期待に沿う結果を残せたわけでもない。期待通りの結果を得られたわけでもない。ただ、沢山の出会いと経験をさせてもらったソッカー部生活は間違いなく充実していた。

世の中には美容師や大工、プロサッカー選手など多くの「プロ」が存在する。彼らは結果を出すために、文字通り自分を犠牲にする覚悟が必要なのだと思う。一方、学生が大事にすべきことは、目標達成のためになりふり構わず突き進んだ道中そのものだ。体育会に所属している以上、そう多く楽しい時間は過ごせない。無駄だと思う時間もあるだろうし、効率は悪いかもしれない。だけど、チャップリンは言っている。”Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot.”と。

と、ここまで散々どんな結果を得たのかではなくどう過ごしたかが大事と書いてきたが、カテゴリーの主将としてやはり最後は「得たもの」に拘りたい。C2+フットサルの皆、最後のIリーグ絶対勝とう。難しい中で今シーズン一生懸命指導してくれた横幕(3年・慶應義塾高)と小森さん、増井さんを喜ばせたい。フットサルも絶対全国優勝しよう。3回も全国決勝で負けてこのまま終われん。四戸さんを胴上げしよう。

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「ごめん、お盆もや。」
「しゃーないな、サッカーやろ。応援してるわ。」

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今までは素直にありがとうと返事するのが何故だか照れくさくて、適当に返していました。なので、最後にずっと応援してくれていた家族や友人達にまとめて返信しておきます。

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今までありがとう。恩を返せるようにこれから頑張ります。

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さて、次の担当は大久保晴です。1年生の頃から仲が良いけど、未だに掴みどころの分からない変人です。そんな彼の最近の悩みは少し太ってしまったこと。部活を引退したらどうなってしまうのでしょうか。引退しても定期的に会おうな。マイペースという言葉がぴったりの彼が書く卒業ブログをお楽しみに!

《NEXT GAME》
10月17日(日)関東リーグ戦 第20節vs流通経済大学
@AGFフィールド  11:00キックオフ

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