オフィシャルブログ

「ラストスパート」(横田亮平)

2020.12.16

平素よりお世話になっております。今シーズン主務を務めます、法学部政治学科4年の横田亮平です。はじめに、この場をお借りして、日頃ご支援ご尽力いただいている関係者の方々に御礼を述べさせていただきます。新型コロナウイルス感染拡大という未曾有の社会情勢に於いても、関東大学サッカーリーグを始め、大切なリーグ戦をお借りする形での早慶サッカー定期戦の実現や、Iリーグという真剣勝負の機会を与えて下さったお陰で、僕らはこの上なく充実したラストイヤーを送ることが出来ています。これらの環境の実現にお力添えいただいている関係者の皆様、厳しい社会情勢の中でも変わらずご支援ご声援いただいている全ての皆様に心より感謝申し上げます。

さて、最後の部員ブログに参りたいと思います。
前回のブログでは、「ボーナスステージ」というタイトルで自分の大学サッカーへの想いを語らせていただきました。あれから約1年半。この4年間を振り返りつつ関わってくれた身近な人達に感謝を述べて…なんてしみったれたブログを書いている場合ではありません。

15年間、文字通り人生を捧げてきたサッカー人生のクライマックスを迎えている今、僕らは関東1部リーグの生き残りを懸けて戦っています。そんな今だからこそ、ソッカー部の仲間達へのメッセージをこのブログに綴らせていただきます。

支えてくれた人への感謝は直接伝えれば良い。主務として取り組んできた事は、全てが終わった後ゆっくりお酒でも飲みながら話します。今の自分に出来る事は、戦う仲間の背中を押す事です。

最後まで自分らしく語らせていただきます。しばしお付き合い下さい。

このブログで皆に伝えたい事は2つ。

まず、1つ目。
サッカー人生の終わりが刻一刻と近付いている4年生は勿論、下級生の皆も。

「今」を本気で生きているかを、自分の胸に問うて欲しい。一切の妥協なくソッカー部に向き合い、自分に向き合い、サッカーに向き合えているだろうか。

僕は、恩師の影響で「夢」という言葉が嫌いだ。
何故なら、「夢」は叶わぬまま終わっても許されるから。「夢」という言葉の持つ儚さに騙されて、憧れていれば良しとされうるものだから。

だからこそ、皆がシーズン当初に描いていた「関東リーグで得点」や「カテゴリ昇格」といったものを「夢」のままで終わらせて欲しくない。「夢」だなんて言葉に逃げず、何がなんでも達成してやるという気概に溢れた「目標」として、燃え尽きるまで追いかけて欲しい。
今年は難しかったよ、怪我をしてしまって…なんて言い訳をするにはまだ早い。今シーズンが終わるまで時間はある。

シーズン終了を間近に控えた今であっても、そうでなくても、僕らに出来ることは「今、ここ」を眩しいくらい真剣に生きるしかない。
過去の経歴に負い目を感じたり、先のことを考えたりする余裕もないくらいに、刹那に集中する事。そして、それを薄く、薄く積み上げていく事。その連鎖が初めて未来に繋がっていくと自分は思っている。

立ち上がりの5分目の色を変えて集中する。
ゴール前の1対1で絶対に勝つ。
選手が勝てる為に本気でサポートする。

「今、ここ」で出来ることに、自分が持つ全てを捧げよう。

ここから2つ目。
ソッカー部には役職や学年、カテゴリなどに応じてそれぞれの大切な役割が与えられている。それを全うするなんて慶應の学生なんだから当たり前。荒鷲のエンブレムを背負って戦う皆には、役割を果たすだけでなく「自分にしか出来ないこと」に誇りを持って欲しい。

かくいう自分は、「自分にしか出来ない事」に自信が持てない1人だった。

「主務」−主にその事務・任務に当たる事。また、その人。

辞書で検索するとこの様に出て来る。偉大な主務の先輩方も皆一様に仕事が出来、その堅実さで部員からの信頼を勝ち取っていた。少なくとも、当時下級生だった自分にはそう見えたし、その姿は眩しかった。

翻って自分はどうだろうか。
控えめに言っても、自分は仕事をバリバリこなせるタイプだと思っていないし、堅実さや正確性で言ったら、自分よりも同期の新居や多治見の方がよっぽど優れていると思う。加えて、選手兼任の主務としてピッチ上で魅せる事も出来るのに、副務ミーティング時点では、一番下のカテゴリーでメンバー外。あるべき「主務像」と自分を取り巻く現状とのギャップに苛まれていた。

副務、主務に就任後も、唯一無二のポジションであるが故、中々悩みを同期に吐露する事も出来なかった。時に孤独に苛まれ、重圧を感じながら戦ってきたが、そんな僕を支えて続けてくれたものがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分が副務に就任することが学年内で決まったミーティングの後に撮影した写真である。
半年に及ぶ同期との話し合いの末、新たな挑戦を決めたあの時の想いと同期からの期待を忘れたくなくて、撮ってもらった。あの日から、心に決めた事がある。



「亮平が主務で良かった。」



引退する時に、同期にそう思ってもらう事。

きつい時、辛い時、上手くいかない時、情けない時。最後の一歩踏ん張れたのは、期待してくれた仲間の想いに応えたいその一心だった。実力も実績もない自分に大役を任せてくれたその想いに全力で向き合いたかった。

・正しいことを正しいと言えるから。
・亮平のカテゴリーとか関係なく本気でサッカーに向き合う姿勢を尊敬している。
・最終学年になった時にチームの雰囲気作りをお前に任せたい。
あの時貰った言葉のお陰で「自分にしか出来ない事」に自信が持てた。

1つ上の偉大な塩木前主務は、自分の何倍も走れる人だった。
1つ下の彬は、副務でありながら関東リーグに出場した。
自分は、数々の偉大な主務の先輩方の系譜に名を刻めるような漢ではないかもしれないし、残留争いをした主務なんて記録にも残らないかも知れない。

でも、それで良い。自分の部に対する想い、仲間に対する想いは誰にも負けるつもりはないし、本当にチームの為になる事が出来ているならば、日の目を浴びない仕事だって全く苦じゃない。「自分にしか出来ない事」が明確に分かってからは迷う事はなくなったし、孤独を感じる事もなくなった。

だから、皆にも伝えたい。
必ず、皆にしか出来ない事があるし、オンリーワンとしての自分に誇りを持って欲しい。

圧倒的な技術を持ちながら90分戦う姿勢を見せられるのは瑠夢にしか出来ない。
左サイドをスピードでぶっちぎれるのは本吉にしか出来ない。
試合に出ようが出まいが姿勢で引っ張れるのは理雄にしか出来ない。
ピッチ外で極限まで勝率を高められるのは関にしか出来ない。

150人もいる皆が「自分にしか出来ない事」に自信が持てたら、そのエネルギーは計り知れないことになる。ちょっとやそっとサッカーが上手いチームに負けるはずはない。

だから、皆の力が必要になる。
サッカー人生の最後、どうしても関東1部の舞台を繋いで去る為に。
「今、ここ」で「自分にしか出来ない事」を。

最後、勝って泣いて終わろう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

引き続きソッカー部へのご支援ご声援の程宜しくお願い申し上げます。

《NEXT GAME》
12月19日(土) 関東リーグ戦 最終節 駒澤大学
13:30キックオフ @非公表

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