オフィシャルブログ

「人間の脳がサッカー選手に贈る2つの宝物」(稲川琢馬)

2020.12.14

平素より大変お世話になっております。環境情報学部4年の稲川琢馬と申します。拙い文ではあるかと思いますが、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。

早速ではありますが、本ブログでは「人間の脳がサッカー選手に贈る2つの宝物」について綴りたいと思います。脳は最も身近な存在でありながら、その仕事量の多さに目を向けられる機会は少ないのではないかと思っております。私は大学のゼミでアスリートの脳活動を計測し、未知なるヒトの脳神経を明らかにすることを目標に日々活動しております。何十年も脳の調査を行う研究一筋の方には敵いませんが、サッカーの経験を持ち合わせながらサッカー選手の脳活動を研究することは、新たな脳活動の発見に一番近道なのではないかと勝手に思っております。脳は「司令塔」とも言われる役割を担い、日々私たちの生活を支えてくれています。大人の脳は体重のたった2%程ではありますが、外部からの多少のダメージで人は立つことすら困難になることもあります(脳震盪です)。未だ解明されてないことが多く、未知なる脳ではありますが、進化の過程において、ヒトの脳だけに特化した脳領域が2つあります。それは「表情」と「言語」を司る脳領域であります。皆様は、動物が笑ったり怒ったりしている表情を見たことがありますでしょうか。動物が会話しているところを見たことがありますでしょうか。動物が発する声には何かを伝える為に特徴があると言われたりはしますが、人間ほど意思疎通を図ることは難しいと言えます。人間が長い時間を掛けて獲得したこれらの脳領域はサッカーをするこの私に大きなエネルギーと気付きを与えてくれました。

「表情」
表情は一般に7種類あると言われています。それも、世界共通であると言われており、遠い島国に進む人も、日本の反対側に暮らす人も、笑顔は笑顔と認識することが出来、怒ってる顔には誰もが「この人怒ってる」と理解することが出来ます。6900もの異なる言語数がありながら、表情は世界の共通言語であることは大変興味深いことだと思います。
そんな特徴を持つ「表情」ではありますが、私は毎試合、仲間の表情に莫大なエネルギーをもらっています。ゴールキーパーというポジションは、一人ゴールマウスで孤独に立っているように思われますが、唯一、ピッチに立つ仲間の顔を全て見れる最高のポジションでもあります。勿論、味方の攻撃時には皆が前を見ているので表情は見れませんが、守備時には、仲間が自陣のゴールに血相を変えて、死ぬ気で戻ってきます。この仲間の表情を見て奮起しないゴールキーパーがいる訳がありません。これは日々の練習でも同じです。顔色変えて、死に物狂いでボールに飛び付く仲間を見て幾度となく火がつきました。私がここで言いたいのは、「あなたの歯を食いしばる姿は、誰かに必ずエネルギーを与えている」ということです。

「言葉」
人は言葉を扱う様になってから、集団で行動することや統率力、そして感情を抱く様になりました。そんな言葉ではありますが、私たちが自分を表現したり、仲間にコーチングする為には正しい言葉が求められます。しかし、常に正しい思考で正しい判断をし、正しい言葉で伝えることは難しいことだと思います。人間はロボットでもないので、思考があやふやになったり、記憶が曖昧になったりもします。これらの原因は、脳内に数百兆個存在するシナプスにあると言われています。シナプスは神経細胞の繋ぎ目に当たる部分ですが、これが実に曖昧であり、手前の神経細胞から指令が来ているに関わらず、次の神経細胞に伝えることを怠ったりすることがあるそうです。つまり、このシナプスの仕事が怠慢になったとき、人は思考があやふやになったりするのです。しかし、「思考のあやふや」というのは一見、悪いことの様に聞こえますが、絶対がないからこそ臨機応変に対応出来るという点では素晴らしい武器になります。記憶力も完璧で、今までの経験を機械の様に記録することが出来ても、全く新しい場面に遭遇したら何も出来ない人になってしまいます。不確実性の多い競技で尚且つ、状況が刻一刻と変化するサッカーならば尚更難しくなります。脳内の伝達は意外とあやふやではありますが、「臨機応変に対応する」ことには長けてると思います。対戦する関東1部リーグの相手で弱い相手などどこもありません。相手のサッカーに対し、応用を利かせて如何に対応出来るかどうかが、勝利を手繰り寄せる鍵となると思います。

以上、「表情」と「言葉」について綴って参りましたが、これらの脳の産物に気付くことが出来たのは、ソッカー部に身を置いたことで初めて実感出来たものだったと思います。今日に至るまで多くの方のご指導、ご支援をしていただいたからこそ、何不自由なくサッカーを続けてこれたと思っております。感謝は必ず1部残留という結果とともに申し上げたいと思っております。いよいよ、今週末には関東リーグ最終節を迎えます。昨年の4年生が繋いでくれた関東1部というステージを後輩に必ず残すべく、日々邁進して参りたいと思います。今後共変わらぬご支援ご声援の程、宜しくお願い申し上げます。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

《NEXT GAME》
12月19日(土) 関東リーグ戦 最終節 駒澤大学
13:30キックオフ @非公表

記事一覧

月別アーカイブ