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「100万枚撮りのフィルム」(内藤舞)

2020.12.11

平素は大変お世話になっております。
法学部法律学科4年マネージャーの内藤舞です。
仲の良い友達にも、家族にも、多くを語ってこなかった私ですが、今回は素直な気持ちを綴ろうと思います。

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敷かれたレールに乗っかる人生、飛び出してみるのも悪くない。
そう思った小学4年生の時、大好きだった学校と友達と離れ中学受験をすることを決めた。自ら扉を叩き、慶應の門をくぐった。

志望校は慶應一択だった。
それは、今思えば、慶應の体育会に入りたかったからだと思う。
幼い頃から春になると父と共に隅田川へ足を運び、冬の寒稽古、広い記念館の上座で多くの後輩の稽古相手をする祖父の姿を見てきて、慶應の体育会に入ることは私の憧れであり必然だった。「卒業後も、横だけでなく縦の繋がりを大切にする学校だから」と、願書の志望理由に書いたことは今でも鮮明に覚えている。

そんな想いを何処かに抱きながら、中学、高校時代とほぼ変わらないメンバーで毎日を過ごした。何でも分かってくれてる、したいことも見たい映画も、食べたい物も、ほぼ同じ。決まった時間割、座席、周りにはいつもみんながいて、休み時間も帰り道も何でもないことに爆笑して、部活動や学校行事に打ち込みながらも、争いも痛みも辛さもない、そんな居心地の良さに、安心感を覚えていた。ただ高校生活が終わろうとした時、ふと立ち止まり振り返ると、中学、高校時代、何を成し遂げたのか、自分は何を目指しているのか。将来の夢すらも決まっていなかった。

今まで色んなことに興味を持ち、色んなことに足を突っ込んだ。
悪く言えば長続きしない人生。
一番長く続けた水泳は受験で断念し、中学ではオーケストラと剣道、高校ではラクロス。中学で始めた書道だけ、今でも細々続けているが、残ったものと言えば、幅広く浅い経験だけだった。どの分野も何となく出来るけど、何にも自信がない。

狭き門より入(い)れ。私は再び門を叩いた。
将来の夢は決まっていない。
ただ、全力で何かを頑張ったと、4年後に胸を張りたい。
学生生活残された4年間で、自分が生きた証が欲しい。
マネージャーという立場の選択は、団体も個人も、スポーツも文学も、自分が主役になる経験を一通り経てして、クラス委員とか文化祭の責任者の補佐とか、小さな小さな、縁の下の下で、誰かが主役に輝ける舞台を作る立場の方がやり甲斐だったから。
誰かのそんな存在になりたいと思ったから。
中学受験期に抱いていた想いとは少し違う形で、体育会という組織に、そしてサッカー一筋で生きてきた150人の中に飛び込んだ。

多くの選手が、10年以上、サッカー中心の生活を送ってきていた。
私には考えられなかった。
長いサッカー人生、苦しい時期もきっと何度も乗り越えて、それでもサッカーが好きで、挫折を経験しもう無理かもしれない、やめたい、そう思っても、やっぱりやめられないサッカーに真摯に向き合っている。
自分からサッカーがなくなったら何が残るのだろうとみんなは良く言うが、ここまで一途に頑張ってきたその努力と信念は、羨ましい位の強みだと素直に思う。

刺激と衝撃はそれだけではなかった。
同じサッカー選手の集まりでも、多くの価値観があった。
今まで通ってきた自分の意見が、ミーティングで否定され、
信じてきた自分のデザインセンスが、全く理解されず、
将来を真剣に考え辞めていく部員や同期を見て、
自分にはない価値観や十人十色の考え方を知った。
今まで同じ価値観の中で、狭すぎる世界の中で生きてきたことに初めて気が付いた。

サッカーに人生を懸ける人も身近にいるこの環境で、
ここまで真剣に向き合うものがあり、隠れた努力を知ったから。
真正面からぶつかって、意見してくれる仲間に出会えたから。

全力で何かを頑張りたいと、いわば自分の為に飛び込んだ世界で、
この人達の為に、と思って仕事をしている私がいる。
長いサッカー人生の大事な最後の4年間を、
もしくはこれからも続くサッカー人生の大事なステップを、
悔いなくサッカーに捧げてほしい。
そんな大切な存在に、もっと全力になってほしい。
サッカーをしている時が一番輝いているみんなを見てきて、
私には持ち合わせない芯をしっかり持っていて、
素直に尊敬し、心から頑張ってほしい、と日々思っている。

だから、頑張っている人のメンバー入りが、活躍が、勝利が嬉しかった。
だから、悔しい時、苦しい時には、同じ様に落ち込んだ。
だから、気付けばカメラを手に取っていたし、自然と広報活動に力を入れていた。

2Dではあるけれど、一瞬一瞬を形に残したい。
そしていつまでも覚えていたい。
みんなにもそうであってほしい、と強く願うから。
外部に、保護者の方々に、OB・OGの方々にもその勇姿を届けたかったから。
より多くの人に見てほしい、知ってほしい、興味を持つだけでもいい。
特別派手な企画には興味がなかったのも、バズる様なツイートを目指さなかったのもそんな理由だ。(もちろん、加工や言い回し一つ試行錯誤を繰り返した私のこだわりのせいで、広報部門のみんなには散々迷惑を掛けました。みんなごめん、付き合ってくれてありがとう。)

もがいて苦しんでそれでも粘り強くここで”ソッカー”をしている、
そんな、みんなの闘志が、一瞬一瞬が、撮り切れない程の瞬間が、私の原動力だった。
そんな、きっとみんなの当たり前が、誰かの心を動かしているなんて、思ってもみないでしょう。
主将や副将でなくても、特別役職がなくても、ソッカー部の一員であり、一人のプレイヤーであり、こうやって誰かの原動力になっているかもしれない。
どんなに朝が早くてもご飯を作ったり、予定はソッカー部中心であったり、家族の「一番」であるかもしれない。
卒業しても試合に駆けつけて下さる、激励を下さる、OB・OGの方々の、応援したい存在かもしれない。

中々普段は気付けないけれど、この全てが当たり前のことではないと、今思う。
まさにこの、横だけではなく、縦、斜め、たくさんの繋がりと支えこそが、慶應の体育会、そしてソッカー部の素晴らしさだと私は思う。
中に入ってみると当たり前と思ってしまうこの環境は、そういえば小学生の私にとっての憧れだった。4年間、正直七転び八起きだったけれど、あの時慶應を選んで、ソッカー部を選んで、届きそうで遠い存在だった狭き門を叩いて良かったと心から思っている。

この当たり前に感謝しながら、何処かで誰かの一助となり、輝ける舞台を作れていることを願って、あと数日最後まで走り抜けたい。

そして。狭き門より入れ。
「事を為す時に、簡単な方法を選ぶより困難な道を選ぶ方が自分を鍛える為に役立つ」
違う道もたくさんあったけれど、狭い門を叩いて入った世界で、出会えた広い世界で、結果として自分の成長に繋がり、最後に全力で頑張れたと胸を張って言えたら、何にも代え難い幸せだ。

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長くなってしまいました。
最後に少しだけ伝えさせて下さい。

フットサル部門のみんなへ。
普段は違うカテゴリー同士のみんなが心一つに熱く戦う姿や、二刀流で頑張りながらサッカーでどんどん成果を発揮している姿を見て、実はいつもうるうるしていました。
関東選抜も含め計3回の全国大会を経験させていただいて、たくさん助けてくれて、ありがとうの言葉をいつも掛けてくれて、本当にありがとう。あったかいみんなが大好きです。勝利の女神になれたかな。あと少し、最後まで一緒に戦います。

広報のみんなへ。
今年は自分のこだわりを少し捨てて、みんなに少しずつ任せてみたら、それぞれの才能を見つけました。練習や試合後で疲れているだろうに、文句も言わずに一緒に頑張ってくれてありがとう。このブログを読んで、誰かが想いを引き継いでくれたら嬉しいです。

マネ部屋のみんな、嫌な顔せずに付いて来てくれてありがとう。きっとこれから多くの壁にぶち当たると思うけれど、無駄なことは何一つないから、必要としてくれる人がいるから、たくさんチャレンジして下さい。

ママとパパ、小さい時から何事も自分で決断させてくれてありがとう。お陰で意志だけは強くなったけれど、学生最後のステージでやり甲斐を見つけたので、新しいステージでも、誰かが輝ける舞台作りをサポートする立場で頑張ろうと思います。

最後にはなりますが、日頃よりソッカー部をご支援いただいている全ての皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。最上級生としてのこの一年間は、例年とは異なる社会情勢の中で、OBの方々を始めとする多くのご関係者の皆様には不手際等で多大なるご不便をお掛けしながらも、変わらぬご支援ご声援を賜り、マネージャーとして組織を支える役割でありながら、多くの方々に支えられていることを身を以て実感致しました。今後共変わらぬご支援ご声援の程、宜しくお願い申し上げます。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

《NEXT GAME》
12月12日(土) 関東リーグ戦 第21節 専修大学
11:00キックオフ @非公表

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