オフィシャルブログ

「キャプテン」(中島理雄)

2020.12.03

平素よりお世話になっております。商学部4年の中島理雄です。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、多くの方々のご理解とご尽力のお陰で、僕達はリーグ戦を戦うことが出来ています。この場をお借りして感謝申し上げます。

ソッカー部生活最後のブログを書かせていただきます。拙い文章ですが、最後までお読みいただけると嬉しいです。

良いリーダーとはどんな人か。

これは17年間のサッカー人生で最大の問いだ。

5歳でサッカーを始めてから現在まで、僕はずっとリーダーだった。小、中で主将。高校でBチーム主将。大学でカテゴリーの副将、主将、フットサル部門主将。学校でも先生と生徒の間を取り持つポジションだった。前に立って皆を引っ張るのが好きだった。

チームで1番サッカーが上手くて、1番戦えて、指示が出せて、チームを勝利に導く。これが、幼い頃から思い描くリーダー像だ。つまり何でも出来る完璧な選手。このリーダー像をずっと体現して来た。年齢が上がるにつれて自分よりサッカーが上手い人は増えたが、試合で1番戦って声を出して、チームを支えているのは自分だった。自分が試合に出て、それなりに結果が出ていた為、特別思い悩むことはなかった。

大学では、3年でフットサル部門の主将になり、後期からCチームの副将になった。サッカー人生の集大成。所属カテゴリーで結果を残してトップチームを目指す、そう意気込んだ。自信があった。

しかし、その自信は呆気なく消えていった。途端に勝てなくなったのだ。前年全国2位まで登り詰めたフットサルはリーグ5位に終わった。サッカーは前期無敗で1位だったが、後期開幕で躓き1部リーグ昇格を逃した。自分がキャプテンマークを巻くのを待っていたかの様に負けが続いた。

訳が分からなかった。皆のモチベーションを上げる為にプレービデオを作ったり、試合前に相手の特徴を纏めた物をグループラインに流したりした。練習では当たり前にフルで取り組んだ。チームの勝利の為に出来ることをやっていた自負があった。だからこそ、結果が出ないことが辛かったし情けなかった。どんなに万全な準備をしても、本番でそれを表現しないと何の意味もない。次第にプレーが悪くなった。特に強い相手の時は緊張で体がいつも通りに動かない。失点に関わる重大なミスもした。不甲斐なさに苛まれ、試合途中でキャプテンマークを外すことが何度もあった。

実はリーダーに向いてないのではないか。

人生で初めてそう思った。5歳からずっと抱いてきたリーダー像に、この時の自分は何一つ合致しなかった。こんな状態でプレーだけ上手くいくはずがない。明らかにチームの足を引っ張った。フットサルで多摩大学にぼろ負けした試合後、声の震えを必死に隠して、キャプテンを辞めると四戸さんに伝えた。逃げたかった。主将とプレーヤーどちらの役割も果たせない自分が嫌で仕方なかった。チームが勝てていてプレーの調子も良い時にキャプテンぶって、負けが続くとプレッシャーから逃げようとする。それが自分の真の姿だった。

不甲斐ない3年目を過ごした。4年目にはZチームの主将を任せてもらった。正直不安だったがラスト1年やり切ろうと覚悟した。が、自分が試合に出られない時は心の中で不貞腐れた。頭では自分の役職と取るべき行動を理解していても行動に移せない。主将なのにチームの勝利を第一に考えられなかった。更に怪我で長期離脱したことで焦りが生まれ、復帰後も変わらず葛藤が続いた。

そんな時、トップチームにいた崇太朗(4年・名古屋グランパスエイトU18/南山国際高)と大輔(4年・桐蔭学園高)が目に留まった。彼等はメンバーから外されたり、監督に怒られることがあっても必死に食らい付いていた。「自分がチームを勝たせる」その思いで満ちていた。下のチームに落とされても慶應の副将としてやるべきことを全うしていた。勿論2人の心にも葛藤があったと思う。それでもピッチ内外で歯を食い縛って足掻いていた。その姿を見て、2人の為に頑張りたいと素直に思えた。

ーーーーーーこれだ。正にこれだった。17年間懸けて漸く見つけた。良いリーダーとは、この人の為に頑張ろうと思える人だ。「皆んなの頑張る理由であれる人」だ。同期2人の姿を見て気付くことが出来た。

それから先は、Zチームの勝利を第一に考えて行動した。不思議なもので、肩の荷が降りた気がしたし、視野が広がった。全体を見れる様になった。試合に出られなくても、与えられた場所で自分の力を100%勝利の為に使った。勿論試合に出ることを諦めた訳ではない。ボランチには入部当初から(勝手に)ライバルと思って来た2人が、絶対的な存在として君臨していた。悔しかったが、心強かった。その間に割って入る為に足掻いた。その姿を見て皆が奮い立ってくれると信じて。先日のIリーグ拓殖大学戦、2人と一緒に先発出場して勝利出来たこと、ここ最近で1番嬉しかった。

「皆んなの頑張る理由であれる人」
17年懸けて漸く見つけたリーダー像。こんな人がいたらどれだけ力が湧くだろうか。

考えてみて欲しい。辛い時、キツい時、負けてる時、後1歩踏ん張らないといけない時、「○○の為に頑張る」そう思える人がいるか。思ってくれる人がいるか。

2027年にソッカー部は創部100年を迎える。それまでに多くの部員のこの「○○」の部分に「ソッカー部」が入る様になれば、目標である日本一に近付けるのではないかと思う。

僕は皆んなの頑張る理由であれただろうか。

最後に感謝を述べて終わります。

ソッカー部、ありがとうございます。この4年間考えることがありすぎて大変だったけど、恐らく少しだけ成長出来ました。

Zチームの皆んな、今度Z会で言います。

両親、これまで何不自由なく大好きなサッカーをさせてくれて感謝しかないです。母は中学からほぼ毎日おにぎりを持たせてくれました。同期の高津海人(4年・桐蔭学園高)って奴に毎日1個取られました。今度お礼言わせます。父は大事な時に長文LINEをくれる熱い漢です。肩幅広くてありがとう。広い背中をこれからも追い続けます。

最後までお読みいただきありがとうございました。今後共、ソッカー部へのご支援ご声援の程宜しくお願いします。

《NEXT GAME》
12月5日(土) 関東リーグ戦 第20節 早稲田大学
13:00キックオフ @駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場

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