オフィシャルブログ

「さらけ出せ」(大田原響)

2020.11.30

平素より大変お世話になっております。今回ブログを担当させていただきます、経済学部4年の大田原響です。
拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

ピチピチの黄ユニを着て、試合に出て、得点を決める。150人の部員がメガホンを持って自分の応援歌を歌ってくれる。

入部して初めての公式戦応援であった天皇杯予選を見て以来、そんな妄想を何度も何度も繰り返して来ました。
ただ、この妄想は妄想のまま終わろうとしています。
自分はこの4年間で何一つ結果を残せていません。

C、Dチームから抜け出せなかった下級生時代から何故自分は結果を出せないのか、何故成長出来ないのか、ずっと考えていましたが、思い付く答えは「無名高出身だから」とか「元々のレベルの差が大きすぎる」とか、いつも本当にしょうもないものばかりでした。
そもそもこんな答えが出てくる時点で、この問いに対して本気で向き合えていなかったと思います。

しかし、高校から同期の2人がトップチームに上がったあの日を境に、これらのしょうもない理由で自分をなだめることは出来なくなりました。
茨城のスタンドにいた自分の目の前で立石は関東リーグデビューを果たし、あまりに調子が悪く落ち込んでいた3年時の大阪遠征終了後、沖縄遠征で結果を残した守永はトップチームに昇格しました。
同期の前では必死に何とも思っていないフリをして、あいつらは運が良かっただけだとか言っていたけど、彼らが成長していることなんて高校からずっと一緒にサッカーをやってきた自分が誰よりも分かっていました。
死ぬ程悔しかった。

2人はトップチームで練習している。自分は当時Cチームでメンバーにさえ入れない。

この差は何なのか。
何故自分はソッカー部で結果が出せないのか。

去年のオフシーズンも、コロナウイルスの影響で練習が出来なかった時も、ずっと考えていました。しょうもない考えをしていたあの時よりももっと真剣に自分と向き合いました。

 
「自分をさらけ出すこと」

 
これは、僕が圧倒的に苦手としていることです。
幼い頃からそうで、自分の弱みを人に見せるとか、本音をぶつけるとか、人を頼るとか、そういったことが全くと言って良い程出来ません。
これこそ僕が成長出来ない理由なんじゃないかというのが、辿り着いた1つの結論でした。

ソッカー部生活を振り返っても、思い当たる節が数多くあります。
何百回と行った、学年ミーティング。
思っていることがあっても結局何も出来ずに終わってしまいます。
ピッチの中でもそう。
ミスを恐れたプレーを選択することが非常に多いです。
初めて崇太朗とプレーをした日、調子は良かったはずなのに「お前ってどういう選手?何がしたいのか分からなかった。」と言われたのも今では納得です。(本当はもっと柔らかい口調で伝えてくれました。)

サッカーとは自己表現だと思います。
サッカー程自由度の高いスポーツはありません。
そんなスポーツで、自己表現をしない選手が突き抜けた結果を残せるはずはないのです。
今一部で戦っているトップチームの同期や後輩がこんなにも輝いて見えるのは、彼らが目一杯自分を表現しているからだと思います。
入部初日の練習、同期の選手と大きな差を感じた理由は、サッカーのレベルとかではなくてそれ以前に僕が自己表現を微塵も出来なかったからだと思います。

僕が結果を出せていないのは至極真っ当なことでした。

サッカーに限らず、自分をさらけ出すことがどれ程大切なのか。
周りによく見せたいとか、弱みを隠したいとか、そんなチンケなプライドは成長の邪魔でしかない。
背伸びをする必要なんて全くない。いつでもありのままの自分でいればいい。何か思ったことがあるなら感情を隠さずに相手にぶつければいい。等身大でいるからこそ、時には自分を否定されて傷つくことがあるかも知れない。本音で人と接するからこそ、もしかしたら大切な人に嫌われてしまうかも知れない。でもそうやって初めて自分と向き合える。人からアドバイスを貰うことが出来る様になる。自分の考えと行動を修正してそれが成長に繋がる。

こう思う様になったのは身の回りにいる人達のお陰です。特に同期の皆。
自分にないものを持っている皆から沢山の学びと刺激を4年間貰い続けていました。ありがとう。

そんな大切なことに気付き始めて臨んだラストシーズン。

3年時、評価されにくい守備で体力を使うのは馬鹿らしいと思ってどんどんプレスの距離が遠くなっていたけれど、対人能力は自分の武器でした。だから、例え攻撃にフォーカスした練習であろうとひたすらボールを奪いに行って必死に自分を表現しました。
とにかく苦手だったビルドアップ。試合中は下手くそなことを隠すことで頭が一杯で、攻撃時のポジショニングはどんどん低くなる一方だったけど、自分の武器はスピードとドリブルでした。だから、紅白戦では高い位置からとにかく裏に走って必死に自分を表現しました。
(いつも最高のボールを供給してくれる草、たけま、てる、こば、ここには書ききれないけど皆んなありがとう。)

ピッチ外でも同じです。周りがどうとかじゃなくて、自分がやる必要があると思うならグラウンドに早く来て率先してアップ設営と掃除をやる。こんな些細なことだって大切な自己表現のうちの1つだと思います。

殻に籠って自分で選択することから逃げるのは一番簡単で楽なことだけど、その分日々の生活は退屈なものになります。勿論そこには成長もありません。一方、本当に徐々にですが自分を表現出来る様になって来ると、環境は変わらずとも毎日が見違える様に充実します。結果も自然と付いてきます。1年ぶり位にスタメンで試合に出た日は最高の気分でした。

 
弱い所を隠そうとする臆病な自分。
すぐに背伸びをして見栄を張る器が小さな自分。

 
ソッカー部は、22年間もかけて出来上がったそんな自分を変えようと思わせてくれました。
結果を出してなんぼのスポーツで、結果を出せていないことを正当化する気はありません。
ただこの経験がなければ、臆病な僕が自分を変えようなんて思っていなかったんだろうなと考えると、この4年間が今後の人生の大切な転機にさえなり得ると本気で思っています。

ここまで少々悲観的な内容になってしまいましたが、プロを目指すどころか高校で辞めようと思っていた自分が、今までのサッカー人生で決して交わることのなかった様な選手達に囲まれながらサッカーが出来る毎日は最高でした。僕が頑張ろうと思う理由はこれだけで十分でした。時間こそ掛かりましたが、自分を変えようと思う程の大きな気付きだって得ることが出来ました。この4年間が自分にとってどれだけ贅沢で貴重なものだったのかは言うまでもないと思います。
ソッカー部で自分に関わってくれた全ての人に感謝しています、ありがとう。
ありったけの勇気をかき集めて入部を決意した高校3年生の頃の自分にも感謝しておきます、ありがとう。



こんな所でブログを締めくくりたいところですが、『さらけ出せ』というタイトルを付けておきながら自分を隠しては意味がないので最近の話を最後にさせて貰うと、未だにもがき苦しんでいるのが僕の現状です。というのも先日行われた開幕戦では、直前までスタメンだったにも関わらず結局メンバーにさえ入れず、2戦目では途中出場こそしたものの何も出来ずにチームは負けてしまいました。
今シーズン、確実に手応えを感じていたはずなのに、この様な結果になってしまっていることに本当にやり切れない想いで一杯で酷く落ち込みましたが、そんなにすぐに人は成長出来る程甘くはないと言うことだと思います。

学んだだけでそれを100%行動に移せていないのなら結局今の僕は何者でもない訳で、行動を起こして結果を出した時、この4年間は初めて意味のあるものになる。そんな風に今は思っています。

ただこの様に嘆いている時間ももう自分には残されていません。
残り1ヶ月、目一杯の自己表現をします。
残り3試合、自慢の対人能力でマッチアップする奴には絶対に何もやらせません。ボールを奪ったら自慢のスピードで最終ラインをぶち破って得点を生み出します。
自信を持って自分をピッチの中でさらけ出します。

そして、例え自分からサッカーがなくなろうと、勇気を持ってこの学びを実行します。
妄想を妄想のまま終わらせるのはもう懲り懲りです。

最後にこの場をお借りして、16年間何一つ不自由なくサッカーをさせてくれた親に感謝を伝えたいと思います。どんな時でも何も言わずに見守ってくれてありがとう。

拙い文章ではありましたが、最後まで読んでいただきありがとうざいました。今後共、ソッカー部へのご支援、ご声援の程、宜しくお願い致します。

 《NEXT GAME》
12月5日(土) 関東リーグ戦 第20節 早稲田大学
13:00キックオフ @駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場

記事一覧

月別アーカイブ