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「真っ直ぐに突き進め」(本吉航介)

2020.11.13

平素より大変お世話になっております。武明からバトンを受け取りました商学部4年の本吉航介です。

武明は入部当初からとても同い年には見えず、「同じ1年だよ。」と言われるまでずっと敬語を使っていたのを覚えています。そう、武明の多浪いじりを始めたのは私です。これまで武明のことを知らない先輩や後輩に、「同期に武明ってやつがいる。あいつは3浪」というくだらない嘘をついてきました。この場を借りて謝罪させて下さい。正しくは「2浪」です。

さっそく本題に入ります。
皆さんは今チームや組織に対してどの様に貢献していますか?役職に就いている人にとっては愚問かと思います。では、役職に就いていない方々はどうですか?「俺ってチームにどう貢献しているんだろう?」迷走している人はいませんか?

今回引退ブログを書くにあたっては、「私自身のチームへの貢献に対する考え方」について述べさせていただきたいと思います。私自身、ソッカー部では何の役職にも就いていない平民でした。でも、チームや組織に於いてはそんな平民が大多数を占めるのもこれまた事実。貢献という言葉に振り回されている人も多いはず。そんな方々の参考になればと思い書かせていただきます。

2019年12月、私は幸いにもトップチームへの昇格を果たし、天皇杯予選にも3試合出場することが出来た。トップチームへの昇格は入部当初から掲げてきた大きな目標の1つ。選手としてチームを引っ張ることが自分にとってのチームへの貢献だと考えていた。だからリサーチや副務、学連、グラマネなどの役職に就くことを避けてきた。選手として成功する為の支障になる、そんな風に考えていた。トップチームに昇格したことでようやく、これまでサボってきた分チームに貢献出来る。ここからがスタートだ。そう考えていた。

しかし、現実はそんなに甘くなかった。年明けから徐々にチーム内での序列を落とし始め、沖縄遠征後には遂にトップチームからの降格を告げられた。3年間のソッカー部生活でカテゴリー落ちを経験するのは初めてで、明るい未来をイメージしていただけにそのダメージは大きかった。

そして何より自分が考える貢献の形を失った。
3年間役職など就かず選手として貢献することしか考えていなかった為、これからのプランは何もなかった。4月から始まった就職活動で何人もの面接官に尋ねられた。「本吉君はソッカー部でどんな役割だったの?どんな貢献をしてきたの?」何ひとつ的を射た回答が出来なかった。1〜3年生まで何もしてこなかったから。自分が追い求めた貢献の形の土俵にも立てていなかったから。

新しく始めようとも思えなかった。自分のスタイルじゃない。トップチームで活躍したいという本心が邪魔して、あらゆる行動に気持ちが入らず受け身になっていた。だからいっそのことそんな本心をも捨て去ろうと思った。トップチームを諦め、関東リーグの存在も頭の中から消した。同期にも自分の本心を隠した。「明日からは下のチームで伸び伸びと出来る。」「ようやくサッカーを楽しめる。」そう伝えて降格先のSチームの練習に向かった。

けど、Sチームに「伸び伸びと楽しんでいる選手」なんて1人もいなかった。剛は当時キャプテンとしてチーム状況を変えようと必死で下級生に向かって働き掛けていた。カズは誰よりも早くグランドに来てアップの設営を手伝っていた。穣もウォーミングアップリーダーとして毎日チームの先頭を走っていた。上級生はチームの為に献身的に行動していた。一方下級生は上を目指す熱い思いを心の奥底に秘めていた。一見そうは見えない。普段は緩い。でも、Zとのカテゴリー戦や早稲田との練習試合では急激に熱くなる。異常なまでしぶとくなる。ビックリする程走る様になる。「上を食ってやる。」そんな思いに溢れていた。

そんな彼らを見て、何の感情にも突き動かされていない自分が恥ずかしくなった。
本当に伸び伸びとしたいのか?
本当に楽しみたいのか?
4年生らしく後輩に何か残さないといけないのか?
それとも新しく何か始めないといけないのか?

迷走し続けて4ヶ月。
突然転機は訪れた。関東リーグ開幕戦。vs立正大学。YouTubeを通して、勝利を喜ぶトップチームのメンバーを見て心の奥底にある感情が動いた。
やっぱりトップチームに行きたい。あの舞台でもう一度戦いたい。勝って皆で喜び合いたい。

「自分の本心は変えられないんだ。」そう気付いたからこそ、深く考えないことにした。折角下級生チームにいるんだから、彼らに混ざってもう一度トップチームを目指してみようと思った。チームのことを考えるのは一旦後。そう決めた。

決心が着くと、自ずとすべき行動が決まった。
練習の空気が重い時は自分が盛り上げたし、戦術を理解出来ていない奴がいたら何度でも教えた。最後の挨拶で誰も話さないんだったら、自分が話した。
別にチームに何かを残したくてした訳じゃない。4年生だからした訳じゃない。全ては自分が少しでも成長出来る環境を作る為。活躍出来る環境を作る為。そして、最終的にトップチームに上がる為だった。

最近よく「本吉さんが一番走る。」と後輩から言われる。ごめん。チームの為に走ってる訳じゃない。4年の意地でもない。アシストしたいから、点を獲りたいから走ってる。全てのチャンスに顔を出すつもりでやってる。どうしてか。トップチームに上がる為には結果が必要だから。

ピッチ内の行動が決まると今度はピッチ外の行動が決まる。もっと練習を効率良くするにはサッサとアップ設営をしないといけない。下級生に指示出しするなら自分が1番になって取り組まないと言葉に重みが出ない。だからアップ設営を手伝ったり、掃除をしたりする様になる。これまで受動的だった取り組みが能動的になっていく。

突き進んでいくと自分の周辺にも変化が現れる。自分が活躍する為の環境が徐々に出来上がってくる。跳ね回るインサイドパスばかり出していた牧野が、ポジショニングで相手を剥がし絶妙なスルーパスを出す様になった。秀太が粘り強くプレスを掛けて相手からボールを奪える様になった。中江・廣田・瀬賀・健翔の4人が教えた守備を出来る様になった。的井と雄介が集合の一言でチームの為積極的に発言してくれる様になった。

勿論、自分の取り組みが彼らに大きな影響を与えたとは思っていない。むしろ剛や友己、もっちゃんのお陰だと思っている。でも、本心に従ってひたすら真っ直ぐに行動したことが結果的に仲間に多少なりとも影響を与えた。「結果的に」チームへの貢献になった。 

「真っ直ぐに突き進め」
引退を迎えるにあたって私が伝えたいのはこの言葉。組織・集団・チームの中で「貢献」という言葉に打ちのめされた時は、まず自分の本心に向かって真っ直ぐに突き進んでみて欲しい。本心は何でもいい。カッコよくなりたいから、モテたいから、何となく楽しいから、仲間が好きだから。将来に役立ちそうだから。ホントに何でもいい。ただ、それを突き詰めること。どうしたらカッコよくなれるか?どうしたらモテる様になるか?どうしたら楽しいか?本心から逆算して行動に移して欲しい。徹底的に。すると自然とチームの為になってます。仲間の為になってます。自分の為になってます。必ず。

ただ、「突き進む」というのは必ず痛みを伴う。
それは受け入れなければならない。
4時起きの練習は眠すぎて毎回サボりたくなる。
往復4時間の関東応援は心身共に疲れる。
練習を1人で盛り上げるのは辛くなる寂しくなる。
けれど、それでも続けられるのはその先に本心で目指したいと思うものがあるから。人生を懸けて達成したいものがあるから。

突き進められないと感じるならすぐに辞めた方が良い。多分本心は別の所にある。ならそっちに行った方が良い。別に負けじゃない。逃げじゃない。そっちを選択することの方が正しい。自分の為だし周囲の為でもある。この機会に是非考えてみて欲しい。

ここまで偉そうに語ってきたが、これが正解ではない。あくまで一選手としての意見。「参考程度」にしてもらいたい。本題は以上。

ここから先は、これまで私のサッカー人生に関わってきてくれた人へのメッセージ。
この場を借りて伝えさせていただきたい。

Sチームの皆へ。
Sチームで本当に良かった。Sチームだったからまた上を目指せた。正直、皆の成長を実感出来ることに楽しみを見出している自分もいた。それでも、俺はトップチームを目指したい。Iリーグは絶好のチャンスの場。最後まで諦めの悪い4年生でいることを許してほしい。いよいよ今週末から始める。大城コーチ、友己、もっちゃん、横幕を中心にちゃんと準備はしてきた。絶対勝てる。全国に行ってやろう!

Zチームの皆へ。
正直ラストイヤーで同期の皆とプレー出来ないのはすごく悲しい。大佐古、穣、高津が嫌いな訳じゃないけど、部室で3人(大佐古は忽然と部室から姿を消しました。マネ部屋にいるのかな?分からないけど。)はやっぱり寂しい。けど、今はSチームで自分の目標に向かい続けることに物凄く満足している。どうせ嫌でも皆とは今後もお世話になるはず。Iリーグ全国の舞台をかけて戦おう!

Iチームの皆へ。
かっきー、武明、りょーへい、泰輔。個性豊かで大好きな同期のメンバー。4人の力でIチームを勝たせてS・Z・TOPを突き上げて欲しい。そして3チームで全国を戦おう!後輩達は遠慮せずにガンガンチャレンジして、上を目指し続けて欲しい。これまで多くの選手が一番下から這い上がっているから自分を信じて!

TOPチームの皆へ。
TOPの同期が一番チームの為に頑張っている。一緒にはいないけれど分かる。だからメンバー外になっても試合で上手くいかなくても嘆かないで!皆と同じステージで戦える様俺も残り1ヶ月頑張るから死に物狂いで頑張って欲しい。後輩達は頑張っている同期を支え続けて欲しい。気落ちしているときは引っ張って欲しい。そして絶対残留しよう!

学生スタッフ並びに社会人スタッフの皆様へ。
私達選手がサッカーに本気で取り組める環境を作っていただきありがとうございます。至らない部分も多々あるとは思いますが、残り1ヶ月、最後まで責任とプライドを持って戦い続けます。今後とも宜しくお願い致します。関・多治見宜しく!

両親へ。
16年間自由にサッカーをさせてくれてありがとう。陰ながら支え続けてくれてありがとう。今週末からSチームの公式戦が始まる。自慢のチームです。良い結果を持って帰ります。そして関東リーグの舞台、諦めずに目指し続ける。最後まで応援して欲しい。

その他、小中高大と私のサッカー人生に関わってくれた先輩・後輩・同期・コーチの皆様、本当にありがとうございました!

明日のブログはマロこと三浦亜由美が担当します。マロには公私共に大変お世話になりました。ライネンモ、シュウカツガンバロウネ。男子部員に負けないパワーとコミュ力が彼女の持ち味です。1年生諸君は話したことがない人もいるかと思うので、是非声を掛けてみて下さい!そんなマロのブログ、楽しみにしちゃいましょう!

《NEXT GAME》
11月21日(土) 関東リーグ戦 第18節 筑波大学
11:00キックオフ @流通経済大学龍ケ崎フィールド

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