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「鶴の恩返し」(鶴田隆人)

2020.11.05

これまでの人生、常に人の顔色を伺っては言葉を選んできた私ですが、ありのままの気持ちを記そうと思います。
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大学3年時のとある試合
「ああ、まただ、またベンチか。」

 
高校時代、幸運なことにスタメンとして多くの試合に出場することが出来た。スタメンから外されることがあると、悔しくて悔しくて、スタメンを取り返そうと必死に努力した。一スポーツマンとして、一サッカー選手として健全な姿勢であり、あるべき姿だと思う。

ただ、その時は何故か悔しさがなかった。自分の中で負けを認めた訳でもないし、サッカーが嫌いになった訳でもない。ただ、何も感じなかった。自分の代わりに出る選手に対して、心の底から「頑張れ」とも思ってしまった。ただ感じたのは期待して応援をしてくれている家族や祖父母へのうしろめたさだけだった。

 
「きっとあの時、私はスポーツマンとして死んでしまった。」

 
今までの私は「プロになりたい」だとか、「トップに上がりたい」だとか、そんな先のことばかりを考えて悩んでは、苦しみながらサッカーをしていた気がする。大きな夢や目標を持つことは良いことだし、持つべきだと思う。ただ、目の前にある、こんなにも楽しい「サッカー」というものを心から楽しめていなかった。サッカーのことを考えれば考える程、苦しかった。まるで物語に出てくる「罠にかかった鶴」のように、もがけばもがく程自分を苦しめた。
サッカーに限らず、歳を重ねるに連れて、人生に於いての色んな柵(しがらみ)がついて回る(まだ22歳ですが)。そんな見えない柵と向き合いすぎるせいで、本質を忘れてしまう。

あの頃、何も分からない4歳の私はただただサッカーが楽しくて仕方がなかったはず。ただ、サッカーと向き合ってもがき苦しんだからこそ自分なりの答えを見つけることが出来たのだと思う。そして、父と兄と日が暮れるまで夢中でボールを追いかけた、あの日の私が教えてくれた気がする、「楽しんでいいんだよ」と。

私は今、心から「サッカー」を楽しんでいます。遊びではなく、本気で。
こうして私は、サッカーと出会って18年の時を経てようやく、

「サッカー選手として誕生することが出来た。」

Z4年の諸君、ラストシーズンを君達と戦うことが出来て本当に良かった。
Zの後輩達、やんちゃで腕白な君達が大好きです。
全国に行って、大俊さん、多治見(4年・柏陽高/エスペランサSCユース)、三浦(2年・慶應義塾高)&横幕(2年・慶應義塾高)、蓮(2年・慶應義塾湘南藤沢高等部)を一斉に胴上げしよう、これ徹底しよう。

同期の皆。
健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、愛を持って接してくれてありがとう。この同期は、皆それぞれへの愛で満ちています。そして、弱みをさらけ出し支え合うことが出来ます。
人間は嘘をつく事ができるし、見栄を張り強がる事ができる。でも一人で生きていける強い人なんていないと思います。人間は弱い生き物です。だからこそ、弱みを補い合って支え合って生きていくんです。それが人間の強みだと思います。
弱い部分を見せてこそ、本物の信頼関係を築いていける、同期がそう気付かせてくれました。誰がなんと言おうと、自慢の最高の同期です。これから先もよろしくね。

あと、桐蔭から一緒にやってきた6人。
俺以外全員がトップで活躍している時、正直悔しさなんてなくて、単純に誇らしかったし、めっちゃ嬉しかった。今はそれぞれが置かれた環境で、高校の時の様に思い切りサッカーを楽しんで欲しい。

家族へ。
きっと皆が思い描いていたサッカー人生とは違うものになってしまったけど、後悔はありません。いつもありがとう。

 
最後に。
自分は出逢いに恵まれ過ぎています。
私が出逢えた全ての人、出逢ったこと全てに意味があると思います。今こうやって時間を割いてこの文章を読んでくれている、貴方のおかげで今の私があります。
だからどうか、貴方に何か辛い事があった時、上手くいかない時、いつでも私に頼って下さい。力になれるかは分かりませんが、一緒になって悩むことが出来ますし、一緒に悲しむことも出来ます。一緒に喜ぶことだって出来ます。どうか、一人だと思わないで下さい。何が起きても、私は貴方の味方でいます。

 
それが、私が貴方に出来る、せめてもの恩返しです。

 
『ただ、決してのぞかないでくださいね。』

「鶴の恩返し」完
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今慶應は関東一部という素晴らしい舞台で戦っています。
今こそ慶應の力を見せてやろう。
TOPからIまで、誰一人として欠けてはならない存在。
みんなの力で戦おう。そして、絶対残留しよう。
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そういえば高橋からバトンを受け取っていました。
最近一緒に居すぎて、彼が考えている様々な悪知恵が読めてしまい困っています。彼とはよく、夜な夜なマシンガントークをするのですが、なかなか寝させてくれないんですよ、彼饒舌で。彼とは長い付き合いになると思いますが、仕方ないので付き合ってあげることにしようかと今悩んでいるところです。
そんな高橋から受け取ったバトンを斜め下に置いておきます。

なのでおそらくバトンを拾うのは、中畝楓流だと思います。
彼とは小学校からの仲ですが、高校初日の練習前、小学校以来久しぶりに会った彼と、
私「走りマジで怖い、全然走ってなかったし」
中畝「ドェナ、バジデゴエワー、オデモバッダグハジッデナガッダ、バジゴンバドウゼ(それな、マジで怖いわ、俺も全く走ってなかった、マジ頑張ろうぜ)」と話した後、
クーパー走で一周差をつけてきた彼の背中を忘れることなんて出来ません。とは言いつつも、彼には何度も助けられてきました、ありがとう。
めちゃくちゃに変わっているけど、めちゃくちゃにいい奴なのは保証します。彼とは腐れ縁なので、これからもお世話になるし、お世話をすると思います。
そんな彼のブログ、とても小説が好きということもあり、期待していいのではないでしょうか。

《NEXT GAME》
11月7日(土) 関東リーグ戦 第16節 vs立正大学
13:30キックオフ @会場非公開

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