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「自信」(田嶋凜太郎)

2020.08.31

平素より大変お世話になっております。総合政策学部3年の田嶋凜太郎です。拙い文章ではございますが、最後までお読み頂けると幸いです。

多くの選手は、周囲や指導者に「自信を持ちなさい」と言われた経験があると思います。私も何度も経験したことがあります。伝えてる人の思いとしては、沢山練習することで出来ないことが当たり前になり、その出来る様になった技術と練習した努力の時間が自分の気持ちに余裕を持たせて、自信が持てる様になるという理論なのだと解釈しています。ただ、人によっては自信を持つことが大切だと分かってはいても、練習量の少なさだけではなく、性格や人間関係などあらゆる要素が原因で自信を持てない人もいると感じます。私もその中の1人でした。

私は小さい頃から自信を持つことがとても苦手な少年で、ただただ楽しんでサッカーをしたいという思いから、小学生の頃は、サッカーは好きだけれど、上手な選手達の中でプレーするサッカーはあまり好きではありませんでした。自分が所属する小学校のチームでは同じレベルの選手が殆どだった為楽しくプレーが出来るものの、選抜チームの練習等に行くと上手な選手が周りに沢山いた為、時間が早く過ぎるのを待つかの様にプレーしていたのを覚えています。周りが上手だと自分がミスをした時に冷たい目で見られるのでは、何か文句を言われるのではないか、というネガティブ思考も重なり、全くサッカーを楽しめずにいたのです。ボールを受けるとどこか逃げるようにダイレクトパスですぐ叩いたり、味方の邪魔になることを恐れ、スペースを空ける様に自分が動いたりと邪魔者扱いされないことだけを考えてのプレー。それは中学校に上がり、より高いレベルのチームでプレーする様になっても変わりませんでした。ミスをすることを怖れ、その恐怖からプレーは萎縮し、チームに迷惑を掛けない様にプレーすることだけを心掛ける日々。テレビや本などあらゆる場面で自信を持つ大切さは語られていて、それらの媒体を見る度に自信を持とうと決意はするものの、いざ練習や試合になると全てを忘れ自信を持つことが出来なかったのです。パス練習やシュート練習は沢山練習出来ますが、自信を持つ練習は出来ません。今振り返ってみると、以前の自分は本当に自信が欠如していて、それを改善する頑張り方も分からなかったのだと思います。

しかしずっと逃げる様なプレーをしていたお陰か、いつの間にか高校ではボールを簡単には奪われずにプレーする方法を見出していました。ドリブルでボールを持たない代わりに、パスで相手を剥がして前に運ぶプレー。味方に敢えてスペースを空けることで、最終的に自分もボールに関われる様なポジション取り。どの様にしたら味方がフリーになれるか、ダイレクトでパスを出すことで味方もプレーがし易くなるかを常に考えることが、いつの間にかチームの為に動くことに結び付いていたのです。次第に自分でも驚く程サッカーが楽しくなり、身体能力を持ち合わせていなくても相手を往なすことが出来る喜びを味わえるまでに成長することが出来ていました。ボールを持つことやドリブル等のプレーを自分の苦手意識から避けていたことが、実はプレーする上で必要なことでもあり、自分の気付かない内にサッカーが上達していました。

ある経験も自分に自信を与えてくれることになります。大学在学中の2年間海外でプレーしていた頃、あるチームの監督がこんな言葉をチームミーティングで掛けてくれました。
「りんたろうは、ボールを持ってない時の動きで相手を交わして、最終的にゴールに繋がるプレーをしてくれている。」
そのミーティングは現地の言葉で行われていた為、正直殆ど何を言っているのか分からなかったのですが、監督の表情と映像の切り取り方で伝えたい思いは大体その様なことなのだろうと感じ取ることが出来ました。これまでのサッカー人生に於いて、自分が意識して行なっているプレーを直接褒められたことがなかったので、素直に嬉しく、少し誇らしい気持ちになったのを覚えています。そして何より、自信がないことで形成された自分のサッカー観は、決してマイナスなことだけではなく、寧ろ自分に自信を与えてくれるものになっていたのだと気付く瞬間でもありました。

ここで最初の自信を持つ話に戻りたいと思います。昔から自信が持てず、小学生の頃は高いレベルでプレーすることが壁になり、中学・高校では自分の技術を上手く発揮する難しさから幾度となく壁にぶつかってきました。その様な時、自分はどう壁を乗り越えてきたか。私は、これまでの人生で立ちはだかってきた壁全てに正面からは挑まず、時には上手く回り道を探る様に「逃げる」という選択もしてきたのです。逃げるというワードはどこかネガティブで、頑張っていない人が取る行動の様にも聞こえると思います。しかし、決して悪い意味だけでもないと私は感じています。上手に困難から逃げるからこそ、大きな壁に立ち向かえる勇気を蓄え、そして逃げるという選択肢があるからこそ、思いっ切り前を向いて登っていくことが出来るのだと思うのです。サッカーも同じ様に、ドリブルで仕掛けない選択肢・パスで逃げる選択肢があるからこそ、ドリブルがより有効的なものになり、相手を抜いていくことが出来る。何事も、ネガティブな選択肢がポジティブな結果を生み出してるのだとサッカーを通じて学ぶことが出来ました。

自信も、無理して持つ様に努力するよりも、自信がないからこそ生まれる自分の新たな強みがあり、その強みが、いつしか自分の自信に切り替わり、一歩前に進めるのだと思います。だとすると、時には少し休み、頑張りすぎないことも後々振り返ってみれば成長に繋がっているのかも知れません。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。今後共ソッカー部へのご支援、ご声援の程宜しくお願い致します。

《NEXT GAME》
9月5日(土) 関東リーグ戦 第9節 vs専修大学
@流通経済大学サッカー場  17:30キックオフ

※無観客試合の為、ご観戦は出来かねます。

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