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ザンビアレポート⑤(酒井綜一郎)

2020.02.16

酒井綜②平素よりお世話になっております、法学部政治学科新3年の酒井綜一郎です。廣田(2年・暁星高)だと思っていた皆さん、申し訳ありません。今日は、私が担当させて頂きます。
ザンビアに来て5日が経ちました。今日は、日本人のムタレさんがザンビア人の旦那さんと共に経営している孤児院を訪問しました。

これまでサファリに行ったり、ヴィクトリアの滝を見たりと、アフリカの良い面しか見ていませんでしたが、ここに来て初めてアフリカの現実を目にし、衝撃を受けました。

まず、彼ら孤児達が寝ている場所を見せていただきました。

 

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写真を見て分かる通り、コテージです。上手く伝わらないかも知れませんが、かなり汚いです。その上、強烈な臭いがします。またこの臭いは、寝室だけでなく、彼ら自身からも少ししています。

私は1人の孤児と友達になりました。その話を少しさせていただきます。
彼の名は、バレンタイム・ムウェルウァ(Valentime Mwelwa)、16歳です。私が携帯を見せると、日本を見せてくれ!もっと世界を見せてくれ!と興味津々でした。笑

 

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彼と話していく内に、彼がどういう経緯でここに来たのか教えてくれました。英語が完璧に理解出来た訳ではなかったので、完全に合っている保証はありませんが、少しだけ紹介させて下さい。

彼には家族がいました。父親と母親の3人家族で、元々ナミビアで暮らしていました。ですが、両親からはかなり嫌われていたらしく、虐待を受けていたそうです。幼い頃に父親が亡くなり、母親と2人になりました。生活が厳しいことから、よりフラストレーションが溜まった母親。彼女からの暴力を回避する為、ストリートに出るようになり、家に帰る日数が減っていったそうです。彼が8歳の時、母親が病にかかり、彼が数日間家を空けて帰った時には既に亡くなっていたそうです。そう、だから僕は母さんの死際に会えなかったんだ、と言っていました。
ストリートでの生活時は、周りから暴力を受けなかったのかい?と聞いたところ、受けたよと彼は言っていました。ストリートの生活環境は、より悪く、食事がままならないことや悪臭、雨が凌げないことから溜まったフラストレーションを払拭する為ドラッグ、女の子は勿論のこと男の子同士のレイプ、暴力、盗難が日常茶飯事だったそうで、生きることがどれだけ大変かと言うことを教えてくれました。その後、ムタエさんに保護され、彼はこの孤児院に来ました。

これがアフリカの現実です。この話を聞いただけで、私がいかに恵まれているのか、幸せな暮らしを送れているのか、改めて実感したのと同時に日々当たり前となっている生活の中にどれだけ多くの幸せがあるのかということを教えてくれました。

また、彼の左腕には文字が彫られていました。

 

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JESUS。イエス(キリスト)という意味もありますが、彼が言うには侮辱(天国に行け)の意味として他の子供に彫られたそうです。当然、嬉しくないよと言っていました。

彼には夢があります。
一体どんな夢だい?と聞いたところ、彼はこう答えました。

僕は、僕みたいなストリートチルドレンを大人になって救いたい。その為にまずは学校に通い、卒業したい。

好きなことをして、好きな様に生きて、三食食べられて、携帯を持てて、学校に通えて、テレビが見られて、服が揃っていて、ベットがある、地球の裏側で今まで平凡に暮らしていた私にとって受け入れ難いものがここにはありました。ここまで環境が違うと、私は果たして彼らと同じ感謝の気持ちを日々感じて生きているのか、生きる大切さの意味を理解しているのか、なんとなく生きていないか等、一気に沢山の疑問が自分に対して浮かんできたと同時に同じ人間なのにここまで違いがあることに涙が出そうになりました。

暗い話しかしていませんが、勿論子供たちともサッカーや手繋ぎ鬼、だるまさんが転んだ等をして遊びました。

 

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お別れの間際にムタレさんと2人で話す機会がありました。

彼女はこう仰っていました。
当然、招き入れても逃げる子はいます。日本人とは違うメンタリティの壁がアフリカの人達にはあり、ストリートの生活で歪められた彼らの内面を改善させるのはとても難しいです。また、ここに入りたいと泣きついてくる子もいますが、ここが飽和状態になればそれこそ彼らをストリートに返すことになる為、私達は全員を受け入れることは出来ません。そういった多くの子供達を1人でも多く私達は救いたいんです。

 

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今までそんなことを考えたことがなかった私にとってムタレさんは尊敬に値する人でありますし、自分がとても小さく感じました。アフリカに来なかったら、この様な現実を知ることは出来なかったでしょう。

本当にとても貴重な経験が出来たと思っています。今の生活が当たり前じゃないということを身をもって再確認させていただいたのと同時に日々の生活に感謝し、生きていられることの大切さ、有り難さを感じながら日々歩んでいきたいと思います。

明日のブログは、廣田です。浪人に間違われ続けて早一年が経つ彼ですが、まだピチピチの2年生です。ザンビアで色々とアクシデントに遭った彼が面白い文章を書くのは間違いありません。乞うご期待!

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