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「4年早慶戦を終えて」(山田盛央)

2019.11.19

山田平素より大変お世話になっております。グラウンドマネージャーの角からバトンを受け取りました、総合政策学部4年の山田盛央です。角が書いた紹介文に対する反論を4年ブログで書こうと思いましたが、すんでの所で思い留まりました。彼とは同じ日吉住みということもあり、1年の頃からとても親しくしてもらっています。昔は山田(岐阜出身)、角(福岡出身)、福本(愛媛出身)の地方3人組でよく飲みに行っていたものです。しかし最近はそういう機会もめっきり少なくなってしまいました。また是非飲みに行きましょう!
ソッカー部最後の大切なブログに、父親譲りの「呑んべえ」的発言から入ってしまったことを後悔しながら始めたいと思います。

4年早慶戦を終えて。

11月13日早稲田大学グラウンドにて、毎年恒例の4年早慶戦が行われた。週末に関東リーグを控えたトップチーム数名の選手はこの4年早慶戦には出場せず、他の4年生のサポートに回った。私もそのメンバーの一人だった。1年の頃から毎年、4年生の引退間際に行われているこの4年早慶戦だったが、正直自分の中では「お遊び」、「お祭り」の様な印象があり、この試合に懸ける意気込み等は微塵もなかった。しかし、そこで繰り広げられた闘いはそんな生温いものではなく、自分の心が激しく揺さぶられる程熱く、素晴らしいものだった。

「モリオってほんと下のカテゴリーの選手と関わらないよね」
何度これを言われただろう。高校時代にも言われていた気がする。
でも確かにその通りだ。私は元々社交的な性格ではないし、1年時からA.Bチームでしかプレーしたことがなかった為、必然的に下のカテゴリー(C.Dチーム)と練習時間が被ることはなかった。3年に上がって以降はずっとトップチームだった為、2年の終わりまでにBチームに上がっていた選手以外とは殆ど一緒にサッカーをしたことがない。いつもトップチームの同期と一緒にいた。
そんな自分が当初(と言っても最近までそうだったが、)思っていた下のカテゴリーの選手への印象はこうだ。「絶対に自分の方が真剣にサッカーをやっている。」「サッカーに対する熱量で負ける訳がない。」そう信じて疑わなかった。

私が2年生の頃こんなエピソードがある。
私はこの年、10ヶ月程あるシーズンの内の7ヶ月を怪我でプレー出来なかった。練習に復帰しては痛みが再発し、それを何度も繰り返した。シーズン当初はトップチームのスタメンの位置にいた私だったが、春過ぎからずっとBチームのパラとして過ごしていた。本当に苦しいシーズンだった。
そんな私も、秋頃になると回復し、徐々にBチームの練習に参加出来るようになった。そして久々の試合。相手はソッカー部のDチーム。BD戦だった。復帰したての私は最後の15分から20分程度しか出場しなかった。相手のDチームにはそれまで関わりの少なかった同期が数名いて、マッチアップとなった相手は永澤、隅谷だった。(あまり正確な記憶はない。)
久々の試合で心が躍ったが、正直試合に出てみると何か「物足りなさ」を感じた。何ヶ月もまともにプレーしていなかった自分が15分程度出場しただけで2ゴールを記録し、8割位のスピードで裏に抜け出していたつもりでも、何度も容易にDFの裏を取ることが出来た。試合後マッチアップしていた永澤の感想を誰かから聞いたが、「モリオが目の前から消えた。。」と言っていたらしい。「消えてないよ。」
この時私の中のDチームの印象(絶対に自分の方がサッカーに真剣に取り組んでいる)は動かし難いものとなった。

時は流れ、2019年11月13日4年早慶戦。
2年当時Cチーム以下のカテゴリーに所属していた選手を中心にメンバーが組まれていた。一方、早稲田はというと関東リーグにも出ている様な選手が多く出場していて、試合開始前から「この試合は厳しいな。」と一人思っていた。しかし試合が始まると両チームとも好プレーの連発。そしてその熱は私が想像していたものを遥かに上回るものだった。

平方の気迫溢れるディフェンスと欧州リーグさながらの激しいジェスチャー。
永澤のカバーリングとスーパーなロングフィード。
よしきの左サイド1対1での好守備。(ゴルフ以外も出来るんだな。)
かけるの早稲田DFを切り裂く圧倒的なスピードドリブル。
小島を中心とした流れるボール回し。
体格の良い早稲田DFに一度も競り負けなかった晴斗のヘディング。
相手に囲まれても簡単にボールを取られない佐々木。
(他にも色々あるけどこの辺りで切り上げます)

「皆こんなに上手かったの。」「どれだけ成長してるんだ。」と内心驚いた。
そして何よりも、4年生皆が持っている「サッカーに対する情熱」「ソッカー部としてのプライド」に強く心打たれた。
自分が今まで抱いていた印象は全く違っていたことを引退2週間前に思い知らされた。

4年ブログを読んでいると、全ての選手に濃密なドラマが存在していたことを痛感する。むしろ上のカテゴリーに中々上がれない、試合に出られない下のカテゴリーの選手の方が、苦しみ、もがき、挫折を繰り返していたのではないかと感じる。正直今は、当時下のカテゴリーにいた選手より「自分の方が4年間サッカーを頑張った」等ということは決して言えない。いや、むしろ下のカテゴリーにいた選手の方が大学4年間で成長したに違いない。
サッカー選手としても。人としても。
試合に出られない中でも必死にチームへの貢献の仕方を考え、行動し、サッカーに集中しにくい環境下の中であれだけ成長したのだから。

この数日で私はこの代がより好きになりました。本当に最高の代です。心の底からそう思っています。
だから私は皆の思いを背負い、全力で関東リーグ2部優勝の栄光を勝ち獲りにいきます。
この代で絶対に獲りたい。
ラスト1試合。全力で相手を倒しにいく。足が折れたって構わない。最後にぶっ倒れる位、走って、走って、走る。

自分がソッカー部にいる存在意義はそこにあるから。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は“早慶戦に命を懸けた男”、奥山大です。
圧倒的女社会であるマネ部屋の中で彼が何を思い、どんな行動をしてきたのか。今ではソッカー部外からも絶大な信頼を得ている彼のブログに注目です。

《NEXT GAME》
11月23日(土・祝) 関東リーグ戦 最終節 vs日本大学
@中央大学グラウンド 11:30キックオフ

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