オフィシャルブログ

「掛けた時間を糧に」(桑原美里)

2019.11.16

桑原副将の八田から「天然マネージャー」という紹介を預かりました、法学部法律学科4年の桑原美里です。自分のことを天然とは認めたくないですが、幼稚園生の時に、母が「見てごらん」と指差した景色ではなくその母の指をガン見していた経験談からして、元から備わっているものはあるのかもしれません。認めたくないのですけどね。
そして野村くんはそろそろ自重してください!

このブログを公開する本日、ソッカー部の関東リーグ1部昇格が決定致しました。
日頃よりご支援いただいているOBの皆様、保護者の皆様、ご尽力いただいた全ての方に、この場をお借りして御礼申し上げます。

思えば、この4年間はソッカー部としても激動の年でした。
2年前、降格が決まった最終節のあの日。暗雲に覆われ冷たい小雨の中で迎えた降格の瞬間、私はカメラ担当でピッチにいました。たった1人でその瞬間を迎えていました。応援席もベンチにいるチームの人も、とても遠くに感じたのを覚えています。

でも、2年後の今日、快晴の空の下、私はチーム付きとしてピッチで選手と共に昇格の喜びを分かち合うことが出来ました。何よりも迎えたかった瞬間を、最高の仲間と迎えられて私は幸せ者です。

さて、長い前置きとなりましたが、私のブログを書かせていただきたいと思います。
私はとても主観的な人間です。主観8割・客観2割で生きていると、主観的に思っています。そんな私が率直に思うことをつらつら書きました。少々のお時間お付き合いいただけますと幸いです。

学生の時間は、無限にあるようでやっぱり有限でした。
中学も高校も3年間であるのに対し、1年多い4年間という大学生活を与えられたのは、まるで私に、「これで学生生活は本当に最後なのだから、思う存分悔いのない時間を過ごしなさい。目一杯自分の好きな事に時間を使いなさい。」と言われているようでした。
そんなアディショナルタイムのような4年間。世間的にモラトリアムと言われ、子供にも大人にも片足ずつ突っ込んでいる私は、大学生活4年間の大半をソッカー部に充てようと決めました。理由は至ってシンプルで、組織の一員として歓喜の瞬間を選手と一緒に味わいたかったのです。学生最後に本気で向き合って、本気で喜ぶ経験がしたかった。
そしてどんな理由であれ、そういう決意をした人間が集まっているのがソッカー部という組織なのではないでしょうか。学生に平等に振り分けられた4年間という時間を、ここで過ごすと決めたのは当時の私達です。

3200時間。

私がマネ部屋で過ごしたであろう下限時間です。1日4時間のシフトを週5日。それを4年間だから単純計算でざっとこれくらいです。
もちろん、これは私が帰宅部よろしく定時きっかりに帰宅すればの話。実際はもう少し長くマネ部屋にいただろうし、早慶戦直前の、ブラック企業も真っ青の残業時間も合わせたら4000時間いくのではないでしょうか。いかないかな。

グラウンドの傍に建つ合宿所の一室で、これだけの長い時間を過ごしました。
やらなければいけない事務仕事を黙々とこなす時も、広報用の画像作成や動画制作等やりたいこと(最近、同期の角に「お遊び」といじられていますが、れっきとした仕事ですよ)を夢中でこなす時も、同じように時は流れていきました。

時というのは、残酷な程に容赦なく平等に過ぎ去っていきます。

私は、何事にもこだわってしまう人間なので、どうしても時間が必要になります。
好きで続けている活動だからこそ、捨て切れないこだわりが私を圧迫しました。
時には、仕事に忙殺され、時間が足りなすぎてパンクしたりもします。オーバーヒートした機械を冷ます冷却水のように涙が止まらない時がありました。自分の意思をまるっきり無視して。

「こだわりは、掛けた時間に比例する」

これは私の持論ですが、この大学4年間をソッカー部に費やし、存分に時間を掛けたからこそ実感出来ているものです。
ただ、時にこう思ってしまうことがあるんじゃないでしょうか。自分がこれだけこだわって取り組んでも、意味を成さないんじゃないか。これは本当に意味のあることなんだろうかと。
でもだからこそ私は言いたい。

「掛けた時間は自分の糧となる」と。

費やした時間が決して成果に結び付く訳じゃない。そんな甘っちょろい世界でないことは分かっています。でも、成果に結び付かなくても、やってきたという事実を、掛けてきた時間を、自分で否定する必要はないと思う。頑張ってきたことを自分が一番分かっているのだから。

その努力は必ず次に進む糧となる。
捨てなかったこだわりは自分の芯となる。

そして何より、時間を掛けて取り組んだからこそ味わえる感情があると思っています。

歯を食いしばる程の悔しさも、心を震わす達成感も、味わうことが出来るのは時間を掛けた者だけだ。こだわったからこそ感じることの出来る特権なんだ。と。
その瞬間をも糧として、また次のステップへ進んでいけば良い。

これは私へ向けた言葉でもあります。
自分で自分を責めて、目から冷却処理水ばかり流れてどうにもこうにも前へ進めなくなった時、私はこの考えで自身を守り、突き進んできました。

そうして突き進んだ先で、自分だけが見える景色を見たい、と私は思います。
この大学4年間で、私の見る景色は変わりました。かつてワールドカップ放送を熱心に見ている父の横で携帯をいじっていた私が、関東リーグの1試合1試合を、セットプレーの瞬間を息を止めて見守るようになりました。時間を掛けてこの組織の一員となり、選手の人となりを知り、陰の努力を知り、切に勝利を願えるようになった。選手たちが私の好きな世界を変えてくれました。

あと8日。実働32時間。3200時間を掛けた中のたった32時間しか、ソッカー部のマネージャーとして過ごせる時間は残されていません。どんなに願っても、時間は平等に過ぎて行きます。だったら、最後の最後まで与えられているこの時間を大切に、取りこぼさないように精一杯丁寧に駆け抜けていきます。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。次のブログは、グラウンドマネージャーの角晋太郎です。角は本当に肝が据わっていて、大抵のことはどうにかなると思っています。むしろ窮地に立たされている時こそ、顔をニヤつかせて余裕の表情でどう乗り越えてやろうか思考を巡らせているくらいです。
そんな肝据わり人間・角も、グラマネになってからの2年間は本当にチームの為に時間を惜しまず活動していました。抱えきれない苦労も沢山あったことでしょう。最後に角が想うことをどう文章にするのか、私も楽しみです。

《NEXT GAME》
11月23日(土・祝) 関東リーグ戦 最終節 vs日本大学
@中央大学グラウンド 11:30キックオフ

記事一覧

月別アーカイブ