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「私のサッカーとの向き合い方」(花田佑)

2019.11.13

花田平素より大変お世話になっております。落合祥也からバトンを受け取りました、法学部法律学科4年、選手兼学生トレーナーを務めている花田佑です。本題に入る前に、祥也、確かに波の動画は見ているけど皆のウォーミングアップの動画もしっかり観てるからそこんとこよろしくね。笑

部員ブログを書くのは今回で3回目になります。1回目は1年生ながら生意気に書かせていただいた「チビで何が悪い」(http://keio-soccer.com/official-blog/28593.html)、2回目は学生トレーナーになる決断をした時の気持ちを書いた「だったら努力すればいいんじゃないの?」(http://keio-soccer.com/official-blog/39846.html)、でした。今回はサッカー人生も残り10日ということで「私のサッカーとの向き合い方」について書きたいと思います。ではいきます。
いつからだろう、評価ばかり気にしてサッカーをするようになったのは。サッカーって辛いな、楽しくないな。これは私が大学1年生の初期に思っていたことだった。1年次のシーズンが終わり、2年生としてのシーズンが2月に始まった。幸運にも私はBチームからAチームに昇格していた。しかし同じポジションには先輩を始め良い選手が何人もいて、私のマグネットはボード上で当時Aチームに所属していたボランチ6名の中で最も下に貼られていた。序列はビリ。絶対に這い上がってやろうと毎日が必死だった。グラウンドに行ってはボードをチラ見して自分の序列を確認する。一列上がっただけで喜び、またビリに戻れば落ち込む。そんな日々が続いていた。でも序列は簡単には変わらない。次第に腐りかけていった。その期間は自信を喪失し、練習に行くのが本当に嫌だったのを今でも覚えている(唯一OFFだった月曜日だけは朝起きるとほっとしていた)。序列ばかり気になってミスを恐れる。当時監督だった須田さんに「いやあ、花田もっとやらないと」と言われるのを恐れ、ビクビクしながらプレーしていた。そんな私のパフォーマンスは上がるはずもなく、シーズンインから約1ヶ月後にBチームへの降格を命じられた。

いつからだろう、評価ばかり気にしてサッカーをするようになったのは。考えてみるとこれまでの私のサッカー人生は上手くいき過ぎていたのかも知れない。小学校3年生の時に横浜F・マリノスの下部組織に入団し、ナショナルトレセン選出。中学生の時にもナショナルトレセンやエリートプログラム、Jリーグ選抜に選出。高校生に上がる時にはユースに昇格出来ないという挫折を経験したが、進学した桐蔭学園高校で1年生の時から試合に使ってもらい、神奈川県代表として国民体育大会にも出場。自分のプレーが評価されることは嬉しかった。勿論サッカー選手として人に評価されることは付き物だと思う。でもいつの日からか評価されることにとらわれ過ぎて、評価される為だけにサッカーをするようになっていたのかも知れない。

周りの目ばかりを気にして、サッカーの楽しさも完全に見失いかけていた大学2年の始め、そんな自分のことが本当に嫌いだった。このままではきっともう上には行けないだろうな、そんなことを考えていた私に転機が訪れた。それは桐蔭学園時代の同期とご飯に行った時だ。彼はある大学に進学していたが、体育会の部活ではなくサークルに所属し、私から見れば凄く楽しそうな生活を送っていた。きっと毎日楽しいに違いない、羨ましいな、そう思っていた。しかし彼は私にこう言った。

「いいなー佑は。本気でサッカーしててさ。周りも本気でしょ。サークルも楽しいけどさ、何か違うんだよね。高校時代辛いことも沢山あったけどさ、今となっては高校の時の方が楽しかったって思えるよ笑笑」

彼のさり気ない言葉がきっかけとなり、「私のサッカーとの向き合い方」に徐々に変化が生まれた。

この時までの私は、評価されることにとらわれすぎて、評価される為だけにサッカーをしていたと思う。

でも考えてみれば誰に強制された訳でもなく、本気になれる環境を求め、自分で決断してこのソッカー部への門を叩いたのだった。そして周りには同じ気持ちで入部した約150人の仲間がいる。そんな仲間と自分達で考えた目標に向かって、本気で取り組めること。毎朝5時過ぎに起きて練習に行き、きつい走りとか、部の為の仕事とか辛いことも沢山あるけど、皆でボールを奪って、パスを繋ぎ、そのボールがゴールに入った瞬間の何にも代え難い喜び。決してスポーツ推薦の選手がいる訳ではないけど、一人ひとりが組織を強くする為に思考することを止めず、何時間もミーティングを重ね、決めたことを実行し、スポーツ推薦の選手を多数要する大学に勝利した時の高揚感。そういったことを経験出来る環境にいること自体が決して当たり前のことではなく、幸せのことなのかも知れない。

さらに小学校6年生の時の鎖骨骨折に始まり、内転筋の肉離れ、ふくらはぎの肉離れ、腰椎分離症、グロインペイン症候群(復帰まで6ヶ月半)、腿裏の肉離れ(2回)、膝の靭帯損傷など、毎年何かしらの怪我で長期間の離脱を余儀なくされてきた(あまりに怪我が多すぎて身代わり不動尊でお祓いしてもらった)私にとって、好きで始めたサッカーに怪我なく取り組めること、それ自体が決して当たり前のことではなく、幸せのことなのかも知れない。

そう思う様になった。
自分の方が調子良いだろとか、何でサブなんだよとか、またメンバー外かよとか、色々あると思う。勿論評価も大事だけど、評価ばかり気にするのは一旦置いといて、決して当たり前ではない現状に『感謝』し、今自分が出来ることに100%で取り組んでみようと。結果は後から付いてくると信じて。

この様に「サッカーとの向き合い方」を変えた私に、結果が後から付いてきたなと感じた(皆が憧れるピチピチの公式戦ユニを着て公式戦に出場出来た)経験を2つ紹介したいと思う。

一つ目は、2年生の最後の時期に出場した新人戦全国大会での出来事。当時の1.2年生の中から25名ほどが選出された。日程がタイトだったこともあり、慶應はターンオーバーを採用しようとしていた。殆どの選手がスタメンで出場する為に準備をしていた中、私の立ち位置はどちらのメンバーでも構想外。3本目。それでも大学2年初期の私とはマインドが違っていた。評価に一喜一憂している暇はない。現状に『感謝』して、今自分が出来ることに100%で取り組もうと。そういった直向きさはやっぱり神様(この時はグラマネだった完さん)が見てくれているんだと思った。全国大会3戦目にしてスタメンに抜擢される。出場した試合でも2得点。腐らずにやってきて良かったなと心の底から思えた瞬間だった。

二つ目は、ソッカー部への入部を決めた時から目標にしていた関東リーグに4年目にしてデビュー出来た時。リーグ戦は何節か消化していたが、この時だって私は毎節7名のベンチメンバーにギリギリ入れるか入れないかの瀬戸際。メンバー外を何試合も経験していた。練習中に行う実践形式の練習でもスタメン組のチームでプレーできた回数は0。それでもこの本気になれる環境で、本気の仲間とサッカー出来ることに『感謝』し、怪我なくプレー出来ることに『感謝』し、今自分が出来ることに100%で取り組んでいれば、やっぱり神様(この時は現監督の友峰さん)は見てくれているんだと思った。運良くメンバーに選んでもらい、僅か3枠の交代枠の内の一つを自分の為に使ってくれて、遂にデビューを果たせた。両大学の応援の声や太鼓の音が大き過ぎて、心臓がゾクゾクする感じが今でも忘れられない。こんなにもピッチ上は声が通りづらいと初めて知った。

勿論現在関東リーグにスタメンで出場出来ている訳ではないことから、決して満足のいく4年間ではなかった。悔しさも勿論ある。でも腐りかけ、練習に行くのが本当に嫌だったあの時、「サッカーとの向き合い方」について真剣に考えて良かったなと思っている。

ここでこのブログを読んでくれている後輩(特に現状に苦しんでいる選手や、評価ばかり気になって心の底からサッカーを楽しむことが出来ていない選手)に伝えたいメッセージがある。

勿論サッカー選手だから評価は大切だと思う。
でも一度狭まってしまった視野を広げてみて欲しい。
きっと皆がいる環境は当たり前ではない。
怪我なくサッカー出来ていることも当たり前ではない。
だったら決して当たり前ではない現状に『感謝』し、今自分が出来ることに100%で取り組んでみて欲しい。
結果は後から付いて来ると信じて。

もし好きで始めたサッカーや、悩み続けている自分のことが嫌いになりそうだったら、このメッセージを思い出してみて欲しいです。応援しています。

長くなりましたが最後までお付き合いいただきありがとうございました。

次のブログはグラウンドマネージャーの隅谷雅治です。彼は今年Bチームを率い、Iリーグ1部リーグで見事優勝。慶應をチャンピオンシップに進出させたやり手です。チームをマネジメントし、勝利にもっていける所は流石しっかり者だと思いました。ただ彼には面白い一面もあります。よく部車に乗って一緒に関東リーグの会場まで行きますが、隅がいると部車は明るくなります。なぜならずーっと喋っているから(本当にずっとです笑)。特に主務である塩木への◯◯いじり(想像にお任せします)は欠かしません。また総監督の八木さんやアドバイザーの人見さんのモノマネも高頻度で飛び出します。(見たい人は是非リクエストしてみて下さい)。そんなしっかり者と面白さ、二つの顔を持つ隅はどんなブログを書いてくれるでしょうか。お見逃しなく!!

《NEXT GAME》
11月16日(土) 関東リーグ戦 第21節 vs拓殖大学
@中台運動公園陸上競技場 14:00キックオフ

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