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「今の僕でいれるのは」(多嶋田雅司)

2019.10.19

多嶋田平素より大変お世話になっております。今回ブログを担当させていただく、商学部4年の多嶋田雅司です。
将来必ず優しいパパになるであろう、石井翔からバトンを引き継ぎました。
彼とは手を繋ぎながら一緒に大空を飛んだり、セダンに乗ってドライブをしたり、マンションの屋上で寝転がったり等、沢山の思い出を作ってきました。僕が倒れた時には右手をそっと背中にかざしてくれたり、ダメージを受け体力が少ない時には止血キットをくれたり、僕を狙っていたスナイパーを倒してくれたり、kakepyは本当に頼りになる男です。因みにこの話は全て荒野行動というゲームの中での話です。

序盤で軽くすべった所で本題に入ります。
あと約1ヶ月で、僕の学生サッカーは終わりを迎えます。当たり前の様に毎日サッカーしていたこと、後輩が舐めた態度取ってくること、練習後の部室で他愛のない会話をすることなど、習慣の様に過ごしていた日々が突然なくなると思うと恐ろしく不安になります。
過去を振り返ると色んな事があったなと思うと同時に、僕のサッカー人生はとても幸せなものだったなと感じています。(まだ終わってないですけど。)
長くなりますが、どうぞお付き合い下さい。

ここで少しだけ僕の過去の経歴について。
通っていた幼稚園のチームであったFC明成で4歳から本格的にサッカーを始めました。
小学校に上がる際もそのチームに継続して所属します。皆さんは信じられないと思いますが、細い左腕にキャプテンマークを巻いて、ゲームキャプテンとしてチームを引っ張っていました。なぜ「ゲーム」と付いているのかは察してください。(プチ情報:この頃から野村や「元」部員のピーダーとは接点がありました。)
中学は、幼い頃からスタジアムに通いずっと憧れていたFC東京の下部組織のセレクションに合格し、入団します。都内トップクラスのチームメイトに毎日刺激を貰いながらサッカーをしていました。(プチ情報:りむが後輩にいて、よく一発芸を披露していました。)
高校は國學院大學久我山高校のサッカー部に入部し、在学中は東京三冠。自分達の代では冬の全国大会で準優勝を経験し、歴代最高成績を収めることが出来ました。
そして今、大学では慶應の体育会ソッカー部に所属し、トップチームの選手として関東2部リーグの舞台でプレーをすることが出来ています。
憧れのプロサッカー選手になるという夢は諦めましたが、大体は自分の思い描いていた通りの道を歩み、想像以上に沢山の素晴らしい経験をしたと思っています。多少の悔いは残りますが、間違いなく僕のサッカー人生は幸せなものでした。

では、こんな幸せなサッカー人生を送れたのは、自分の実力のお陰なのか。それとも運や偶然があったからなのか。考え方は人それぞれです。血の滲む努力をして這い上がってきた、という人も勿論いると思います。でも少なくとも僕のサッカー人生は、ほぼ100%運や偶然のお陰だったと感じています。もしあの時、偶然あの人に出会っていなかったら、あの場所にいなかったら、あの人に怒られていなかったら、あの人に励まされていなかったら、今の自分はいません。今頃サッカーを辞めてディズニーのキャストとしてアルバイトをしているかも知れないし、吉本興業の養成所で日々お笑いを追求しているかも知れない。サッカーをやっていたとしてもこんなに楽しめていないかも知れません。

サッカーを始めたのは、兄が楽しそうにボールを蹴る姿を見て育ったから。
サッカーが心から大好きになったのは、深井コーチや濱野監督などの明成のスタッフ、仲間に出会えたから。
ドリブルが武器になったのは、毎週の様に父が公園で特訓してくれたから。
スタミナが付いたのは、チームメイトが毎練習後にドロケイや鬼ごっこに誘ってくれたから。
小学校の都大会で最高のプレーが出来たのは、逆境にいた自分を立ち直らせる母の言葉があったから。
ジュニアユースに入れたのは、たまたま都大会を育成部長の矢野さんが見ていて下さったから。
心の底からサッカーが上手くなりたいと思えたのは、中学で暫く試合に出られない経験をしたから。
久我山に入ることを決断したのは、テレビで見た美しいサッカーに心を奪われたから。
スポーツ推薦に落ちても久我山に入学出来たのは、文武両道の精神を両親に教えてもらえたから。
壊滅的だった基礎技術が少しだけましになったのは、李さんの哲学を教え込まれたから。
人間の動きが出来なかった自分が少しだけ人間に近付けたのは、三栖さんや平野さんに出会ってフットワークを教えてもらえたから。
自分のことばかり考えてサッカーをやっていた自分が変われたのは、最後まで向き合い続けて下さった清水さんに出会えたから。
埼スタの芝を踏むことが出来たのは、準々決勝で峻がいつもは打たない場面で思い切って右足を振り抜いたから。
50,000人以上の観客が入った決勝の舞台にいれたのは、準決勝で野村が魂のヘディングで決めてくれたから。
大学に入ってもう一度本気でサッカーに向き合いたいと思えたのは、その最後の全国大会に殆ど出られなかったから。
慶應のソッカー部に入りたいと思ったのは、高校時代に観に行った早慶戦に魅了されたから。
チームの為に自分を犠牲にして戦おうと思えたのは、勇太君のプレーに心を動かされたから。
自分の体を変えなきゃと思えたのは、大学1年生の時に大怪我をしたから。
チームに必要とされる選手になりたいと強く思えたのは、2週間でBチームに落とされたから。
自分のプレーに幅が出て成長出来たのは、大知君と完さんの熱い指導があったから。
守備で走り回るのが好きになったのは、必要とし褒めてくれる人がいるから。
今人工芝のグラウンドで練習が出来ているのは、OBの方々の支援があったから。
今関東2部リーグで試合が出来ているのは、歴代の先輩達がタスキを繋いでくれたから。
今首位にいられるのは、ソルジャーな仲間達がいるから。

自分が何かの決断をする時、何かを諦めそうな時、何かを得る時、必ず周りの人や環境が自分を導いてくれていたと思います。偶然出会った人、偶然起こった出来事、偶然いた環境、偶然言われた言葉、それらが僕のサッカー人生を変えてくれました。
だからこそ慢心することなく、今周りにいる人達や今ある環境に感謝の気持ちを持つことが本当に大切だと感じます。

今周りにいる人に感謝の気持ちを持てているか。偶然出会った誰かが何気なくくれたアドバイスが、自分を変えてくれるかも知れない。自分には実力があるのだと勘違いして、聞く耳を持たなかったり、余計なお世話だと感じたり、後輩なんかに言われたくないとか変なプライドを持つのは本当に無駄だと思います。日々アンテナを張って、学ぶ姿勢を持ち続けること。とにかくやってみることだって大事だと思います。実際、崇太朗に「とにかく走って!そしたら俺空くから!」って言われてとにかくやってみたら、自分が走ることで味方にスペースを与えるということを学ぶことが出来て、チームを活かすスプリントが出来る様になった。リサーチの選手に「動き直しが出来てない」と指摘されて意識する様にしたら、関東リーグで動き直しから初得点を決めることが出来て、無得点ランナーから1得点ランナーになることが出来た。プライドなんか一切持たずに日々人から学ぶことを意識するだけで、自分のプレーの幅が広がったと自信を持って言えます。

今身の回りにある環境に感謝の気持ちを持てているか。今僕がこのソッカー部でサッカーが出来ていることだって当たり前じゃありません。親が多額のお金を掛けてサッカーに必要な物を揃えてくれているから、下田の人工芝のグランドがあるから、自分達の練習メニューを考えて下さる社会人スタッフやグラマネがいるから、一緒にプレーする仲間がいるから、僕は毎日思い切ってサッカーが出来ています。顔には出ないけど、今心の中ではめちゃくちゃ幸せだなぁと感じながら毎日練習しています。
苦しい時だって同じです。試合に中々出られない時、コーチにきつく怒られた時、プレーが何もかも上手くいかない時。試練をくれてありがとう、気付かせてくれてありがとうって感謝の気持ちを持つだけでその先の自分のプレーはかなり変わってきます。試合に出られない時こそ、何が自分に足りていないか考えるきっかけになったし、きつい走りも手を抜かないことであと一歩、もう一歩が出たと思っています。山中合宿や毎週の走りで、どんなにきつくても皆が声を出してくれて、盛り上げて、ポジティブな気持ちで取り組めたから、試合でも形になって表れています。

プライドを捨てて人の言動から吸収出来るか、身の回りにある環境に感謝出来るか。それらが必ず自分を成長させてくれるはずです。
自分は運が良い。偶然の積み重ねで僕は”今の僕”でいれる。これから先も、偶然出会った人から沢山のことを吸収して見せる。偶然いたどんな環境も必ず未来の糧にします。
そうやってこの先どんなことがあっても、僕はサッカーを通じて学んだことを活かして成長し続けてみせます。

最後になってしまいますが、私はこれまで運に恵まれ、沢山の素晴らしい方々に出会い、本当にお世話になりました。この場を借りて、感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。
少しずつにはなってしまうと思いますが、何かしらの形で恩返しをしていきたいです。
まず自分に出来る恩返しは、これまでのサッカー人生の集大成をピッチで表現すること、この慶應ソッカー部を関東1部に昇格させることだと思っています。
誰よりも走って、走って、走る。そして最後に笑って終わる。
皆と優勝カップを掲げる日が来ると信じて、ラスト1ヶ月戦い抜きます。

長い時間お付き合いいただき、ありがとうございました。

次回のブログは、小学生の頃から切磋琢磨し、僕が人生で出会った友の中で一番尊敬する野村京平です。彼の動きと表情を使った多彩なボケ、絶妙な間で繰り出されるツッコミに毎日惚れ惚れしています。実はキョン・ゴクウという名のサイヤ人なのではないかという噂が出回っており、我らが界王様の指示により慶大の試合前ロッカールームで元気玉を炸裂させているとかいないとか…。あくまでも噂です。
そんな野村の書くブログに期待しています。

《NEXT GAME》
10月20日(日) 関東リーグ戦 第17節 vs青山学院大学
@日本体育大学グラウンド 14:00キックオフ

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