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「ファインセーブ」(新居俊介)

2019.07.24

新居平素よりお世話になっております。
「エビフライの尻尾って雑巾より汚いらしいよ」
関俊太朗(3年・グラウンドマネージャー)の口から驚きのセリフが飛び出した。高校生の時の話である。それ以降、私はエビの尻尾が食べられません。すみません、申し遅れました。法学部法律学科3年の新居俊介です。テスト勉強のせいで少し頭がおかしくなっているのかも知れません。今回ブログを担当させていただくことになり、何について書こうか大変迷っていましたが、僕のポジションであるゴールキーパーについて書かせていただきます。拙い文章ですが、最後まで読んでいただけると幸いです。

「つまり根本的に、彼はアンチ・フットボーラーなのだ。ゴールを止めることに全力を注ぐゴールキーパーは、サッカーの真髄に反する」
こんな言葉があります。サッカーとは、お互いにゴールにボールを運んで点を取り合う競技です。それを妨害するゴールキーパーは、それを阻む存在です。願いを一つにする集団からの逸脱者であると言えます。その名の通り、ゴールキーパーはアンチ・フットボーラーなのです。
また、ブラジルでは、「ゴールキーパーはゲイかバカがやるポジションだ」と言われているそうです。僕はゲイの方でしょうか。どちらにせよ、ゴールキーパーがいかに特殊なポジションであるかが分かります。
ゴールキーパーの歴史を遡ると、1865年にまで及びます。その当時はチームの中で、バックスが3人(「ゴールキーパー」・「ゴールカバー」・「バック」)で、残り9人はフォワードという様に分かれていました。
そして1871年、その「ゴールキーパー」のみが手を使うことが出来る、と決められました。
その後、1909年からゴールキーパーが他のフィールドプレーヤーと違うユニフォームを着用することになり、1912年にゴールキーパーの手を使うことが出来る範囲がペナルティエリアのみ、と定められました。この様に、現代のゴールキーパーの基礎は100年も前の時代から出来ていたのです。
ここで1937年に起きた「スタンフォード・ブリッジの幽霊」というエピソードを紹介したいと思います。この年のクリスマスに、チャールトン・アスレチックFC対チェルシーの試合が行われていました。後半15分、チャールトンのGKサム・バートラムは霧の中から現れた警官に突然職務質問されます。
「お前はここで何をやっている?」
サム・バートラムは大変驚きます。
実は、この試合は濃霧の為中止になっていたのです。他の選手はさっさとピッチからあがったにも関わらず、ゴールキーパーは一人取り残されていたのでした。
「いやお前なんでそこ突っ立ってんねん」、「何を守っとんねん」とツッコミたくなりますが、、、どれだけゴールキーパーが孤独であるかが分かる嘘の様な本当の象徴的なエピソードです。
1990年、イタリアW杯でGKとDFの時間稼ぎが問題となります。それを受けて1992年、バックパスをゴールキーパーが手で処理をすることが禁止されました。ゴールキーパーに関する一番革新的なルール変更だと思うのですが、このルールが出来てから意外にもまだ30年も経っていません。
そこから4歩ルールや6秒ルールなどを経て、現代サッカーへと繋がっていきます。
この様に、サッカーの進化に伴いゴールキーパーの役割もルールと共に変わってきています。結局僕が何が言いたいかというとゴールキーパーとは特殊で特別なポジションなのです。
一試合で訪れるピンチはせいぜい5回位です。ただ我々は試合中に来る1本のシュートを止める為、毎日10本、100本、200本とシュートを受けます。
試合前のアップでは、まるでミュージシャンがリハーサルで声の調子や音響を確かめる様に、自分の構えの重心やロングキックの調子、そして何より重要なキーパーグローブのグリップ力まで神経を使いながら確かめます。
自分の限界の1cm先のシュートが届く様に毎日苦しみながらも跳び続けます。
チームに何人キーパーがいても、試合に出られるのは1人です。ただそこに向かってみんながそれぞれの立場で悪戦苦闘します。
こんなポジションだからこそ、ゴールキーパーにはクセのある奴しかいません。ただそのライバル達と共に切磋琢磨してしのぎを削ること程楽しいものはありません。ここにゴールキーパーの真髄があると私は感じます。

最後にドイツで言われている有名な言葉を紹介します。
「一つの試合を決めるのはFW。マイスターシャーレ(リーグ優勝)を決めるのはDFとGK」

必ず、1部に昇格します。

最後までお読みいただきありがとうございました。今後共、ご支援ご声援の程宜しくお願い致します。

《NEXT GAME》
8月4日(日) 関東リーグ戦 第9節 vs東海大学
@RKUフットボールフィールド 18:00キックオフ

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