オフィシャルブログ

「ピンチをチャンスに変えろ」(若月輝)

2019.06.20

若月平素より大変お世話になっております。今回部員ブログを担当させていただくことになりました総合政策学部1年の若月輝と申します。初めてのブログということで緊張しますが、私の高校3年生の1年間について話したいと思います。少し長くなりますが最後まで読んでいただけると幸いです。

「ピンチをチャンスに変えろ」
私が高校の時、監督に言われて印象に残っている言葉だ。

私が高校1年生の時、全国高校サッカー選手権で準優勝。高校2年生の時に悲願の全国優勝。36年もかかって掴んだ全国の頂点、地元では盛大な優勝パレードが行われ、多くの方に祝福された。私もメンバーの1人として祝福を受け、改めて全国優勝したことを実感していた。心の半分だけ。

それもそのはずで全国優勝から1週間後、新人戦が始まったのだ。結果は準優勝、悲願の全国優勝から見たらちっぽけな準優勝だ。しかし、どの記事にも「全国王者まさかの準優勝」の文字。そこで改めて現実を知った。新チームになろうと世間からの目は変わらず全国王者であること、そしてこの1年間付いて回る「全国王者」という重圧。多くのプレッシャーを背負う中、私は主将に就任した。

新チームのスタートは最悪だった。リーグ開幕前、どの大会でも結果が出ず自分達で修正出来ぬままリーグ戦を迎えた。開幕2連敗。この1年に不安を感じていた。そんな時に監督から言われたのがあの言葉だった。落ちる所まで落ちたら後は上がるだけ、これはある意味チャンスだ、そんなメッセージだったのだろう。普段多くは語らない監督だからこそ、しっかりと受け止めて考えることが出来た。この言葉に助けられ、その後リーグ戦で2連勝。結果と共に自信も付いてきた。

インターハイ県予選でもチームは成長し全国出場を決めた。迎えた全国、結果は初戦敗退。全国のレベルを痛感したが、この敗戦を選手権に活かす為すぐに思考を切り替えた。しかし、チームをもう一度再構築すべきこの時期にスタメンから外された。ただただ情けなかった。チームに矢印を向けすぎて自分に向けていなかった。もはやチームに対しても何も出来ていないのではないかと感じ自分に嫌気がさした。恥ずかしながらグランドからの帰り道に1人で泣いてしまった。誰にも悩みを打ち明けられなかった。それに加えAO入試の準備にも追われ、全てを投げ出してしまいたかった。
そんな時、監督からまたあの言葉を伝えられた。今度はチームにではなく、私自身に向けてだ。今の自分に出来ることは何か。ベンチで試合を見ること、それはチームを客観視出来る良い機会だった。試合を外から見ることで今のチームに足りないものが見えてきた。チームだけでなく自分を見つめ直す機会にもなり、自分への課題も知ることが出来た。更に気持ちに余裕も生まれ、AO入試の準備にもしっかりと時間を割くことが出来た。この期間で気付いたチームと個人の課題にしっかり向き合い、見事スタメンの座に戻ることが出来た。ピンチをチャンスに変えることが出来た、そんな期間だった。

迎えた選手権県予選決勝。2連覇を成し遂げるには県予選を突破しなければならない。アップ前、今にも爆発しそうなくらいの緊張に襲われた。冷静でいようとすればするほど緊張してしまう。緊張を抑えることが出来ないまま試合を迎えた。前半を0ー0で折り返した後半開始直後まさかの失点。しかし誰も焦らなかった。全員の口から「まだいける」という言葉が出た。その言葉通り、1点を取り返し試合を振り出しに戻した。刻一刻と時間は過ぎ延長戦になるかと思われた終了間際。私の元にパスが来た。「クロスを上げたら何か起こるだろう」そんな気持ちでボールを中へ入れると混戦から味方がトーキック。ボールはゴールに吸い込まれた。そして試合終了。「これで2連覇に挑戦することが出来る」喜びよりもホッとした安堵の気持ちが強く、様々な重圧から解放された瞬間でもあった。チームとしても一つ壁を乗り越え成長することが出来たと思う。スタートでつまづいたリーグ戦は結果4位。目標であった昇格は叶わなかったが、全国に向けてチームは切り替えた。

今シーズン2度目の全国。2連覇のかかる今大会だったが、全国ベスト16で高校サッカーは終わった。負けた瞬間、私はベンチから仲間を見ていた。大会直前にスタメンから外されたが気持ちは前向きだった。たとえベンチであったとしてもチームの代表として戦う義務があると思ったからだ。悔しさなんか捨て、全てをチームに注いだが最後まで力不足の主将だった。試合後、スタンドの仲間を見た時涙が溢れ出した。この1年間多くの重圧と闘い、最後まで支えて応援してくれた仲間には今でも感謝しかない。本当にありがとう。

以上が私の高校3年生の1年間です。決して楽な道ではなかった上、高校の最後はピンチをチャンスに変えることが出来ず終わってしまいました。これからの4年間はピンチをチャンスに、チャンスをものに出来る様に日々精進していきたいと思います。

拙い文章でしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。今後共、ソッカー部へのご支援とご声援の程、宜しくお願い致します。

《NEXT GAME》
7月12日(金) 第70回早慶サッカー定期戦vs早稲田大学
@等々力陸上競技場 18:30キックオフ

記事一覧

月別アーカイブ