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「キミシダイ列車」(井上大輔)

2019.05.19

井上平素は大変お世話になっております。法学部政治学科3年の井上大輔です。

ボールを受けた時、私はフリーだった。だからゆっくり味方を探した。結局迷って迷って、右に付けようとした。しかし、その瞬間相手は目の前まで来ていた。やばい。自分のパスが相手にカットされ、そのままゴール前まで運ばれる。慌てて戻るもクロスを上げられてしまう。そのまま失点。やってしまった。自分が試合をぶち壊した。次のプレーから普通にやれば出来ることが全く出来ない。結局その日は最後までボロボロだった。自分の弱さを露呈した。ボブあの日は本当にごめん。

こんなに脆い選手を関東のピッチに出したら負けるに決まっている。もし次AB間の入れ替えがあるとしたら間違いなく自分が落とされるだろうと思った。なんて弱い人間なんだ。自分に失望した。

今までにも似たようなことは何回かあった。桐蔭の同期なら分かると思うけど、試合中、立て続けに大きなミスをするとそのミスを引きずってしまうのだ。そうなるとミスを恐れる弱い自分に変貌する。いつもなら見える場所が見えない。ボールを受けたくなくなる。負の連鎖だ。そしてダメダメだったその日、落ち込んでは誰かの慰めの言葉を待っていた。失敗を何日も引きずり時間が解決してくれるのを待った。1人では沈んだままだった。高校の時と何も変わってない。本当に情けない。

このままで良いのかと自分に問い続けた。このままでは試合に出れない。自分の目標とする所なんて話にならない位届かない。変わるしかない。このまま終わるわけない。自分の可能性だけは信じることが出来た。

サッカーは急には成長出来ない。小さな成長の積み重ねでしかない。それでもメンタリティなら変えられる。まずはそこを変えようと決めた。

次の日からちょっと思考を変えた。失敗した過去はすぐに振り返って原因を整理し、その作業が終わったらもう失敗したことは忘れて真っ直ぐ前を見つめた。厳密に言うと、失敗を忘れるということは出来ないけど、失敗した事実にフォーカスするのではなく、原因にフォーカスした。そして見つかった新たな課題を前向きに捉えた。さらに、試合中に大きなミスをしたとしても、その瞬間にリセット。その後のプレーの方が大事だし、まだ試合は終わってないはずだ。反省するのは試合後だけで良い。とにかくチームの為に走ると決めた。強くならなければ、また同じ過ちを繰り返す。強くならなければ、なりたい自分へは届かない。

だんだん変化を実感した。上手くいかなかった日も、今までは落ち込むだけだった自分が、なぜか前向きに捉えられる。気持ちの浮き沈みが激しいはずの自分なのに、沈まない。良い日もあれば悪い日もあるに決まってんだろ。そう考えられるようなっていた。気付けば悪い日も自分に何が足りないのか教えてくれる良い日になった。そして、いつか来るチャンスに前向きに備えることが出来た。いつチャンスが来てもやれる。自然とそう思っていた。

そして、3月の沖縄遠征最後の試合。本当に本当に運良く自分にチャンスが来た。掴んだ感触があった。あの日の失敗から、準備してきて良かったと心から思った。あの失敗は自分にとって大きな分岐点だったと思っている。心が変われば、物事の捉え方がまるで変わる。あの失敗からそのことを学んだ。そして、4月7日。私は関東リーグ開幕戦のピッチに立っていた。危なっかしくもなんとかなんとか勝つことが出来た。自分のデビューを喜んでくれる仲間や両親の顔を見るのが心の底から嬉しかった。もうあの時の自分じゃない。チームの力になれる。だから、もう下は向かない。その時間は自分の為にはならない。

開幕戦以来、ベンチを暖める時間が続いている。毎週の様に悔しい思いをしているが、それは自分に何が必要か教えてくれる。これは自分が成長する為には必要な過程。今はそう捉えられる。そして、いつ出番が来てもチャンスを掴む準備が出来ている。

今の1番身近な目標は関東リーグのピッチにスタメンで立ち、鹿島さんにめちゃめちゃカッコいい写真を撮ってもらい、それをLINEのプロフィール画像にして、関俊太朗に見せつけることだ。近い内に必ず実現する。そして叶えたい自分の大きな目標へ”キミシダイ列車”の如く突き進んでみせる。

長くなりましたが読んでいただきありがとうこざいました。今後共、ソッカー部へのご支援ご声援の程、宜しくお願い致します。

《NEXT GAME》
5月29日(水) 関東リーグ戦 第7節 vs立教大学
@立教大学グラウンド 18:00キックオフ

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