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原動力(山田敦久)

2018.07.27

山田敦平素より大変お世話になっております。今回ブログを担当させていただきます、法学部政治学科2年の山田敦久です。拙い文章ではありますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。

先日開催された4年に1度のサッカーの祭典であるFIFAワールドカップは、フランスが2度目の優勝を果たし幕を閉じました。私は小学4年生から中学1年生までの3年間、パリの郊外に住んでおり、パリ・サンジェルマンのジュニアチームに所属していた経験があります。当時は、現在のような各国のスターが集結するフランスの一強の時代ではなかったものの、名門とだけあり、本気でプロを目指す選手達が各国から集結していました。またチームの大半がアフリカ系の移民であり、中には子供に生活を賭け、父親を母国に残して母親と移住してくる選手もいました。

チームの練習では毎回のように多くの保護者が見学し、自身の子供を激しく鼓舞するような姿も珍しくありません。金曜日には、週末の試合に出場するメンバーのみに招待状のようなものが配られるのですが、例えそれが地元のチームとの親善試合であっても、落選した選手達が号泣するといった光景は何度も目にしました。また、彼らに冷たい態度を取られたり、ドリブルばかりの自己中心的なプレーによってボールに全く触れることが出来ないようなことも多々ありました。当時の幼い私は、事あるごとに気が滅入っていましたが、突然現れたアジア人に気を遣いパスを選択する余裕等、彼らにはなかったのだと、今となっては思います。親の期待を一身に背負い、将来の家族の生活は自分次第であるという重圧を原動力とし、彼らは日々サッカーをしていました。この経験から、私はフランス代表の中心選手の殆どが移民であること、またその若い新戦力の活躍による今回の優勝は必然であるかのように感じました。

私は帰国後、所属していたチームのミーティングにおいて、監督が選手に対し「誰かの為に、チームの為に必死にプレーしろ」と熱弁する光景を目の当たりにし、驚愕したことを今でも覚えています。フランスでは、自身が上に行く為に、周りを蹴落としてやると意気込む選手が殆どでした。しかし、これまでのサッカー人生の中で、チームの為に、という日本特有の思いがプレーへの絶大な原動力となることを、私自身も様々な場面で体感してきました。そして今回のW杯においても、圧倒的な個を尊重する強豪国に対しても、日本の強みであるチーム力は十分に通用することは証明されました。

ソッカー部は学生主体であるが故に、大学サッカーの中でもこういった思いが特に強いように感じます。前期は理想とは程遠い結果となってしまいましたが、試合を重ねるごとに着実にチームは良くなっています。夏の全体合宿等を通し、慶應の武器であるチームの結束力、チーム力に磨きを掛け、後期に巻き返しを果たせるよう、日々精進して参ります。

拙い文章ではありましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。今後共、ソッカー部へのご支援ご声援の程、宜しくお願い致します。

《NEXT GAME》
8月25日(土) 第68回慶應・神戸サッカー定期戦 vs神戸大学
@慶應義塾大学グラウンド 14:15キックオフ

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