オフィシャルブログ

木南くん(小島陸)

2017.06.08

小島2

今回のブログを担当させていただきます2年の小島陸です。

突然ですが、多くの人がサッカー部やクラブチームの卒団式で「この代で良かった」と話します。私はこれまで、結局どの代であっても、この代で良かったと思うのだろうと考えていました。しかし私は今、自信を持って言えます。「この代で良かった」と。

今回は同期の仲間について話そうと思います。

木南くんは國學院久我山高校の頃からサッカー部で一緒で、共に一般受験をして慶應義塾大学に入りました。彼が私をどう思っているかは分かりませんが、私は勝手にライバルだと思っています。

正直に話します。高校時代、最終的に木南くんより上のカテゴリにいた私は、大学サッカー部に入る頃木南くんよりも上手いと思っていました。しかし、それは勘違いで大学に入って半年程経つと、差は歴然としていました。木南くんは現在Bチームでプレーしています。最初はとても悔しかったです。練習中も木南くんにより強くプレッシャーを掛けていこうとしました。しかし実際には、木南くんにいなされて余計に悔しさが募る毎日の繰り返しでした。
何故こんなに差が出来たのか、それは単純明快で木南くんが努力を毎日重ねていたからです。普段の練習に加え、自主トレや筋トレなど木南くんは驚く程努力家でした。努力の大切さは私も知っているつもりです。高校の頃は上手くなりたいと純粋に思い、毎日練習後、公園に行って練習した結果、大きく成長出来た経験があるからです。

勿論、去年一年間は悔しさもあり、努力を重ねました。しかし高校時代のようには伸びず、もう限界なのではないかと考えるようになりました。
大学で活躍して海外の7、8部でも良いからプロになりたいと思い、大学サッカーに挑戦しようと決めたのですが、自分は身体も大きくないし、技術のある人は上には上がいて、向いていないのではと考える時もありました。更に、久我山から同じだった山本研くんがソッカー部を辞めたことにも影響を受けました。彼はプロになれないと分かった今、サッカーをする意味が見つけられないという理由でチームを去りました。選手権準優勝を経験し、慶應でもトップチームにいた研くんが辞めたことで、私はサッカーを続けていいのだろうか、と強く迷いました。

今シーズンに入っても中々思うようなプレーが出来ず、何の為にサッカーをしているのかを毎日考えていました。いつの間にか私はサッカーが嫌いになっていました。良いプレーが出来ない為に嫌いになって、楽しめないから良いプレーが生まれないという悪循環だったと思います。苦しかったです。サッカーから逃げているのか、サッカーを辞めることから逃げているのか分かりませんでした。先輩や家族も含め多くの人に相談しました。もちろん同期の何人かにも打ち明けました。その結果、悩んでいても良いプレーは絶対に出来ないので、期間を設けてそこまでに目標に到達しなかったら辞めることを決めました。すると失いかけていた目標がはっきりして、サッカーも楽しくなってきました。プロになる、トップチームに上がるといった遠い目標ではなく、まず試合に出るという近い目標を立てたのが良かったのかもしれません。また今までは練習中に笑ってる人など意味不明で、あるべき姿では無いと思っていたのですが、サッカーを楽しむということは、一生懸命プレーすることと同じくらい大切なのだと気付きました。これも綾部くんや庭野くんなどの同期が教えてくれたことです。

そして先日、初めて公式戦に出場し、ゴールを決めチームの勝利に貢献することが出来ました。2ヶ月前の自分では考えられないことでした。神様がサッカーの面白さをもう一度教えてくれたのかもしれません。また、ゴールを決めることはサッカーの何よりの喜びであり面白さだと改めて感じました。

ライバルとして刺激をくれたり、仲間としてアドバイスをしてくれたり、同期の仲間はかけがえのないものだと気付きました。頭が固く、仕事がしっかりこなせないという自分に気付いたのも大学に入ってからでした。それまで自分は、ある程度賢く仕事が出来る方だと思っていました。ソッカー部で新たに気付かされた自分をこれからも成長させていきたいです。努力を重ね目標を1つずつ達成し、何よりサッカーを楽しく、真剣に、熱く向かい合っていきたいです。そして試合に出て、チームの勝利に直接貢献していこうと思います。

《NEXT GAME》
6月10日(土) 関東リーグ戦 第9節 vs明治大学
@味の素スタジアム西競技場 14:00キックオフ

記事一覧

月別アーカイブ