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一歩踏み出せよ(山本研)

2016.05.31

山本研
こんにちは。今回ブログを担当させていただくことになりました、環境情報学部1年の山本研です。慶應ソッカー部という素晴らしい組織で、日々サッカーが出来ていることに喜びと誇りを感じながら生活しています。

本題に入るにあたり、皆さんに一つ考えていただきたいことがあります。古代ギリシャの哲学者、ゼノンが言ったことについてです。
「私は部屋にいる。私は部屋の外に出たい。部屋の外に出るにはドアまでいかなければならない。今いる位置からドアまで進むには、ここからドアまでの距離の半分を通過しなくてはいけない。その半分を通過するには、半分の半分を通過しなくてはならない。半分の半分を通過するには、半分の半分の半分を通過しなくてはならない。これが永遠に繰り返されるのだ。だから私はこの部屋から出れない!」
さて、彼は本当に部屋から出られないのでしょうか。どのようにしたらドアに到達出来るでしょうか。

私ならゼノンさんに迷わず言います。「いや、一歩踏み出せよ」と。当たり前のように思われるかもしれませんが、このような考えを持てるようになったのは、國學院久我山高で過ごした高校3年間にあります。

入学当時の私は「1年から試合に出て活躍してやる。俺は他の誰よりも上手いんだ!」と意気込んでいました。しかし、すぐに大きな勘違いであることに気付かされました。私が1年生の時の3年生には渡辺夏彦くん(現慶應ソッカー部)や富樫佑太くん(現FC琉球)がいました。私の数百倍上手でした。私は、試合に出て活躍するどころか、トップチームにすら入れませんでした。久我山の3年間で試合に出れる日は来るのだろうか、毎日悩みました。どうやったら試合に出れるかを必死で考えました。同じポジションの選手が自分より上に何人いて、誰を追い抜けばトップチームに行けそうなのか(ちなみに当時の私のポジションは夏彦くんと同じトップ下です)、授業中でさえそのことで頭が一杯でした。練習で、自分が追い抜くべき人とプレーをしても、自分よりその人の方が上手くてまた絶望しました。夏彦くんに近付かなければいけないのに、夏彦くんより上手くない人にも負けている自分って・・・。目の前が真っ暗でした。ある日、トップチームの練習に呼ばれて、参加しました。やっぱり私のプレーは通用しませんでした。ふて腐れて帰ろうとした時、コーチに呼ばれ、ひどく怒られました。
「勘違いするな。お前は上手くない。自分が上手くないということを認めろ。」
初めは受け入れられませんでした。その後も何度も何度もコーチから同じことを言われました。そして、何日も経ってようやく気付きました。私は、自分が上手くないということを心から受け入れていなかったのです。現在地に止まって、どうやったら夏彦くんに勝てるかを考えていたのです。考えているだけで一歩も踏み出していませんでした。自分と夏彦くんとの距離を受け入れず、現実から目を反らし、頭の中だけで考え、勝手に絶望を感じていたのです。現在地からは一歩も動いていませんでした。それでは目的地に近付くことは出来ません。このことに気付き、一歩目を踏み出した時から僕の成長は始まったと思っています。

慶應ソッカー部の目標は関東リーグ優勝です。B、Cチームの目標はIリーグ全国大会出場です。個人の目標はトップチームで試合に出場し、関東リーグ優勝に大きく貢献すること、そして大学卒業時にプロサッカー選手になることです。私は今Cチームに所属しています。現在地から目標は遠く離れています。目標を達成する為に私は何をすべきか。練習に全力で取り組む、トップチームの応援は声が枯れるまでやる、チームの仕事も全力でやる。自分が目標から遠く離れていることを受け入れ、目標に向けて一歩踏み出す。そうする以外に無いのです。

「いや、一歩踏み出せよ。一歩踏み出して成長することでしかドアは開けられないよ。」ゼノンさんに言うと同時に、私自身にも言い続けたいと思います。

最後まで拙い文章を読んでいただきありがとうございました。

 

《NEXT GAME》
6/4(土) 関東リーグ戦 第10節 vs流通経済大学
@龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド 14:00キックオフ

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