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慶應らしさ(福本晋也)

2013.10.16

福本晋
こんにちは。
今回部員ブログを担当させて頂きます、商学部4年の福本晋也です。
今日からは私達4年生が、リレー形式でブログを更新していきます。

早いもので、長袖の練習着を着て練習に励む選手も目立つ季節になり、今シーズンのリーグ戦閉幕まで残り1ヶ月強、インカレ決勝まで2ヶ月強となりました。
来年度から一般企業に就職する私にとっては、本気でサッカーに打ち込める最後の期間になります。起算点を、初めてサッカーボールに触れたときにするか、初めてサッカーチームに所属したときにするか、初めて下田のピッチに立ったときにするか、によって変わってきますが、いずれにせよ、残された時間はとても少なく、サッカーができる一日一日を幸せに思うとともに、この部や後輩に対して何が残せるのかを考える毎日です。

さて、一昨日行われた蹴球祭では、OBの方々をはじめ、多くの塾関係者の皆様と交流をもつことができました。
特に、懇親会において、様々な年代の方々とお話をする機会を通して、私自身、改めて「慶應らしさ」について考えさせられました。

「慶應らしさ」と言っても、その捉え方はひとりひとりによって様々で、一概に定義付けることは難しいと思います。しかし、どの方の話を聞いても共通していたのは、「真面目さ」、「直向きさ」、そして何より「闘う」という気持ちの部分でした。

日本一を経験した代においても、3部を経験した代においても、この部分の強さこそが、苦しいときを乗り越える原動力であったのだと感じました。
そして何より、降格争いをする今の私たちに最も大切なもの、そして、私たち4年生が、残り限られた時間で後輩たちに伝えていかなくてはならないもの、それこそが「慶應らしさ」であると強く感じました。

私が在籍したこの4年間だけでも、ソッカー部は大きく変わったような気がします。
関東リーグ1部に定着するようになり、全国各地から有望な選手が集まるようになりました。
指導者、サポートスタッフ含め、多くの社会人スタッフが常にそばにいる環境になりました。
全国3位に輝き、多くの選手をプロに輩出するようになりました。
スポーツメーカーからのサポートを受け、トップチームの選手に関しては支給された練習着でトレーニングを行うようになりました。
マネージャーの数も増え、今までにない新たな試みをいくつも行えるようになりました。

よく社会人スタッフの方々からは、「自分たちはプロだ」という意識を持つようにと言われます。Jリーグのクラブ以上ともいえる、これだけのサポートを受け、恵まれた環境でサッカーをやらせてもらっているのだから、もちろんその意識を持たなくてはならないと思います。
しかし同時に、いくら部内外の環境が変化しても、私たちはこの「慶應らしさ」を失ってはならないはずです。今季のシーズンを振り返ると、若いチームにおいてのこの部分の欠如が、なかなか結果が出ない一因だったようにも感じます。「伝統」というと、どこか重苦しく、組織慣性を生むような印象もありますが、この「慶應らしさ」はいつの時代においても核となるもので、変わらずに受け継がれていかなくてはならないものだと、今回の蹴球祭を通し、改めて感じました。

 

ちなみに、少し余談になりますが、この「らしさ」の重要性については、それを「企業らしさ(=ビジョンや理念)」に置き換えて、現在取り組んでいる卒業論文の中でも核としていることです。
経営学を専攻している私の卒業論文のテーマは、「企業組織の永続的繁栄要因」です。研究会において、外資に買収された直後の旧財閥系企業とワークショップを行った際に、「企業」というひとつの組織をまとめていくことに興味を抱いたことをきっかけに、体育会組織とは利害関係者の数、外部環境から受ける影響、市場からの淘汰可能性などの面でより複雑な企業組織が、いかにして繁栄していくかについて、ソッカー部で「組織」と向き合ってきた経験を活かしてみよう、ということです。
内容については割愛しますが、様々な分析の結果、私は体育会組織と同様に、企業組織においても「らしさ」は重要であると結論付けました。
また実際に、10年前にビジョンを有するとされている企業とそうでない企業、同業2社18業界(計36社)の現在の株価変動を比較してみると、その伸びの差は歴然であるとともに、前者はほとんどの企業が存続しているのに対し、後者で存続しているのはわずか1社だったことも、付け加えておきます。

後期開幕からなかなか勝ち点をあげられず、苦しい日々が続いていましたが、前節ようやく初勝利を掴むことができました。特に4年生ではなんとかこの状況を脱却するために苦心してきたものの、結果に繋がらないむず痒さを感じていただけに、とてもほっとしています。ただ、苦しい状況には変わりありません。しかし私たちは決して下をむくことなく、一部という舞台を、そして多くの無形の財産を後輩たちに残すために、もがき続けます。

残念ながら私たちは、2年前に引退した先輩たちのように「あの代は強かった」と言われることはないと思います。
ですが、まだ「あの代が4年生になって以降、慶應は良くなった」と言ってもらうことはできると信じています。この辛い時に、あの頃の4年生はこうやってチームを引っ張ってくれた。こんなに必死になってくれた。そういう姿が、私たちの学年なりの「慶應らしさ」として、後輩に受け継がれていって欲しいと感じています

引き続き、温かいご支援ご声援のほど、宜しくお願い致します。

 

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≪NEXT GAME≫
関東リーグ戦 第17節 vs専修大学
10月19日(土) 13:50kickoff @古河市立古河サッカー場

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