オフィシャルブログ

「文武両道」(牧野晋作)

2019.10.02

牧野平素よりお世話になっております。今回初めてブログを担当させていただくことになりました、経済学部1年の牧野晋作と申します。拙い文章ではございますが、どうぞ最後までお付き合い下さい。

”東大落ち”
そう聞いて皆さんは何を思うだろうか。恐らく多くの人が「東大に未練がありそう」と思うだろう。しかし、本当はそんなことは全くないということをこの機会にお話しさせていただきたい。

僕の信条は文武両道。小学生の頃からそれだけは曲げたことがない。いや、曲げられなかったという方がきっと正しい。片方だけで勝負することが怖かったのだ。それは文と武、双方に於いて僕は小学生で一度挫折しているから。

サッカーを始めたのは小学2年生の頃。小学生の中では比較的体格と身体能力に恵まれていた僕は、守備面だけなら戦えるプレイヤーで、守る楽しさに気付いてからはサッカーにのめり込むまでそう時間はかからなかった。そんな矢先に、彼は現れた。平川怜(鹿児島ユナイテッドFC所属)。圧倒的だった。観る者全てを魅了し、無名だった上ノ原SCの黄金時代を築き上げ牽引した。地元のサッカー界で知らない人はいなかった。プロになる選手ってこういう選手なのかなぁと思う反面、自分には無理だ、と知らないうちに限界を決め付けてしまう程圧倒的だった。冷静に考えてみれば限界を感じた時点でもう挫折していたのだろう。これが武の挫折。
文の挫折は、単純な話だが小学校に異次元に頭の良い同級生が4.5人いたということ。そもそも1番でなきゃいけないなんて思ってることが些か痴がましい気もするが、自分が特別でも何でもないことを思い知るにはそれで十分だったのだろうと思う。

そんな経験を経て文武両道という道に苦し紛れながらもアイデンティティを見出した僕は、中高一貫校で勉強しながら街クラブに通ってサッカーを続けるという選択肢に落ち着いた。高校に上がる際はセレクションを経て東京武蔵野シティFCU-18に入団することが出来た。東大を意識し始めたのは高校2年の秋。学校の部活が軒並み引退する時期だ。この時期から本格的に受験勉強を始めた。が、今思えば遅かった。結果は不合格。高3の11月末までサッカーをやり続けたこともあり、時間のかかる数学に十分な時間を割くことが出来なかったのが一番の敗因だろう。さて、ここで僕は人生で最も大きな岐路に立たされた 。浪人か慶應か。自分にとって浪人という選択肢は今までの両立という道から逸れることを意味していた。逡巡したのも束の間、慶應に進学を決めた。正直答えは決まっていた。判断基準はやはり文武両道というポリシー。浪人して東大という選択肢を選ぶ同級生も多い中、敢えて進学にしたのは逃げの一手の様に思えるかも知れないが、僕は全く後悔していない。

と、ここまで書いて要するに何が言いたいかというと、曲がりなりにも文武両道という1つの信条に従って生きてきた自分の選択を僕は後悔していないし、東大に未練等ないということだ。加えて、ここ慶應には文武両道で活躍する人も多く、期待以上に刺激的な毎日を送れている。これからも自分が”東大落ち“であると思い出されることは何回かあるかもしれないが、慶應に来たことを後悔することは決してないということをここで明言しておきたい。そしてこれからも文武両道という信念を曲げず、尊敬するソッカー部の先輩方に少しでも追い付ける様日々精進していきたい。

最後までお読みいただきありがとうございました。今後共、ソッカー部へのご支援ご声援の程、宜しくお願い致します。

《NEXT GAME》
10月5日(土) 関東リーグ戦 第15節 vs日本体育大学
@葛飾区奥戸総合スポーツセンター 11:30キックオフ

2019年度オフィシャルブログリレー~4年生の想い~

2019.10.01

Twitter.001

2019年10月4日(金)から約2か月、4年生によるオフィシャルブログリレーを行います。
4年間の想いが詰まった熱いブログを是非ご覧ください。

日付名前タイトル(クリックで本文へ飛びます)
10月4日(金)瀬戸稜太ソッカー部への感謝を込めて
10月7日(月)小島陸「」
10月9日(水)酒井和真(リサーチ)Work hard,see results.
10月12日(土)中井晴斗意味とか、効率的とか、コスパだとか
10月15日(火)齊木健将(リサーチ)社会の縮図
10月17日(木)石井翔ソッカー部物語 石井翔編
10月19日(土)多嶋田雅司今の僕でいれるのは
10月22日(火・祝)野村京平苦しみを乗り越えて
10月23日(水)沼崎和弥最高のライバル野村京平
10月24日(木)佐藤嵩也(リサーチ)TodaItopeism
10月28日(月)富澤嘉紀価値
10月29日(火)渡邉舜(学連幹事)終わらないロスタイム
10月30日(水)渡邉啓太郎ソッカー部員失格
10月31日(木)渡辺亘祐結果と過程
11月1日(金)佐々木龍本気のガッツポーズ
11月2日(土)梶浦つばさ(マネージャー)私がソッカー部のマネージャーでいられる理由
11月3日(日・祝)江本優貴ソッカー部での4年間
11月5日(火)榊枝英将今まで と これから
11月6日(水)福本拓海有難い
11月7日(木)綾部紀幸息子ができたら、、、
11月8日(金)笠篤史今おもうこと
11月9日(土)平方陸選手としての価値
11月10日(日)永澤隆彌(リサーチ)後世への最大遺物 〜卒業ブログ 傾向と対策を添えて〜
11月12日(火)落合祥也自分のせい
11月13日(水)花田佑(トレーナー)私のサッカーとの向き合い方
11月14日(木)隅谷雅治(グラウンドマネージャー)グラマネ日記②
11月15日(金) 八田和己(副将)ソッカー部に残すもの
11月16日(土) 桑原美里(マネージャー)掛けた時間を糧に
11月18日(月)角晋太郎(グラウンドマネージャー)本音
11月19日(火)山田盛央4年早慶戦を終えて
11月20日(水)奥山大(マネージャー)拝啓 未来の自分へ
11月21日(木)塩木康平(主務)信頼
11月22日(金)佐藤海徳(主将)感謝をピッチで