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「ミスを恐れるな」(川野太壱)

2019.07.01

川野平素より大変お世話になっております。法学部政治学科1年の川野太壱です。初めてのブログということで、ユース時代を振り返って書きたいと思います。拙い文章にはなりますが、最後までお読みいただければ幸いです。

「太壱!太壱!」名前を呼ばれて振り返った私に監督はこう言った。
「こっち見んな!!」
当時高校2年生。プリンスリーグ関東前期、ホームで迎えた山梨学院戦。3連敗している我がチームにとって勝たなくてはいけない試合だった。監督もチームの雰囲気もピリついていた。結果、チームは勝利し、皆が勝利の喜びを分かち合っている中、私は素直に喜べなかった。「こっち見んな」の一言が頭から離れなかった。

ジュニアユース時代から監督に怒られることが多かった私は、怒られるのを避けるために”ミスをしない”消極的なプレーを続けていた。それと同時に、ミスをした後に監督の顔を見る癖が付いてしまった。ミスをする度に、「あぁ怒られる。」と思いながらベンチの方をチラッと見る。とんだ臆病者だ。怒られたくないが為にミスを恐れた消極的なプレーをし、また怒られる。この負のサイクルが続いていた。一刻も早く、このサイクルから抜け出したかった。

監督はそれでも、こんな臆病者を全国大会に連れて行ってくれた。自分でも参加するには値しないと思っていた。そうこうしている間に、全国クラブユース選手権大会が始まった。開会から1分1敗。私はベンチからチームを応援する時間が続いていた。そんな中、勝たなくてはグループステージ敗退が決まる大一番で突然、普段とは違うサイドバックでスタメンに抜擢された。先輩達の最後の夏だった。やるしかない。当然、やる気に満ち溢れていた。試合中、ミスなんて気にならなかった。先輩達の夏を終わらせない為にも、勝ちたい一心で走った。終わってみれば0ー4の完敗だったが、その日の私は臆病者ではなかった。

この試合から急激に自分の中での何かが変わった。一番大きなことは、ミスを”試合中に”引きずらなくなったこと。試合中はチームの勝利の為に尽くし、ミスをきっぱり忘れる。極度のネガティブ思考の私にはそれくらいが丁度良い。そして、ミスしたら取り返す。当たり前の様だが私には出来ていなかった。切り替えよりも反省が先だった。そしてようやく、試合後にビデオを見ながら思う存分反省し、悩み尽くす。これらについて、こうしよう!と思って行い始めた訳ではない。ただあの試合の後から不思議と切り替えられる様になった。いつの間にかミスが怖くなくなった。監督の顔色を伺うこともしなくなった。

全国大会から1、2週間後の和倉遠征でまたスタメンに抜擢された。そこから約1年半、チームを卒団するまでスタメンで試合に出続けた。その中で多くの経験を積んだ。リーグ降格の悔しさとリーグ昇格の喜びを味わった。高3で夏のクラブユース全国を逃した。リーグ戦を無敗優勝した。これらをピッチ上で経験出来たのは私の大きな財産だ。ミスを恐れていた頃の私では試合に出ることすら叶わなかっただろう。今では監督の言葉も理解出来る。

今年の2月から大学での新たなサッカー人生がスタートした。場所が変わってもやることは変わらない。チームの為に全力を尽くし、ミスを恐れず自分のプレーをする。今の目標は、いち早くトップチームに入り関東リーグで活躍すること。そして、早慶戦に出て早稲田を倒すこと。その為に、今置かれている現状で最高のプレーをする。チームを勝利に導ける選手になりたいと思う。

最後までお読みいただきありがとうございました。今後共、ソッカー部へのご支援ご声援の程、宜しくお願い致します。

《NEXT GAME》
7月12日(金) 第70回早慶サッカー定期戦vs早稲田大学
@等々力陸上競技場 18:30キックオフ

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