オフィシャルブログ
片道564キロの交流
2015.08.09
今大会で第65回を数えた慶神サッカー定期戦、その数は今年が第66回大会となった早慶サッカー定期戦の開催回数にほぼ匹敵する伝統ある一戦です。本定期戦は、毎年、本塾と神戸大学のグラウンドで交互に開催しており、本年度はアウェイでの開催となりました。昨日行われた第65回慶應・神戸サッカー定期戦の様子をお伝えします。
大会は、本年4月に竣工されたばかりの神戸大国際文化学部グラウンドで行われました。連日の猛暑の中、この日も容赦ない日差しが新しくなった人工芝に照りつけます。現役戦に先だって行われたOB戦には、本塾から8名のOBに駆け付けていただき、神戸大OBは若手から年輩の方まで幅広い層のOBが会場に足を運んでいらっしゃいました。これは現役戦が終わってから思うことなのですが、心なしかOB戦の方が暑かったような気がします。そんな気候の中でも、両校のOBはピッチを駆け回っており、その活力は一体どこから来るのかと言わせんばかりの白熱したプレーが続きました。試合は前半0-0、後半0-1のトータル0-1で神戸大OBが勝利を収めました。
前座のOB戦の後に行われた現役戦。試合開始前に福井総監督からは「ここ3年間、1勝1敗1分の五分だから、今日は必ず勝って4年生は勝ち越してこの定期戦を締め括ろう」という指示がありました。5月末の総理大臣杯予選、早慶戦、天皇杯予選とここのところ立て続けに公式戦を落としている本塾は、後期リーグ戦に弾みを付けるためにも連敗ストップを図り臨みました。主将・久保と副将・山田が欠場したこの試合、キャプテンマークは10番の端山(4年)が巻きます。
前半立ち上がりこそ神戸大にペースを握られますが、両サイドの手塚(2年)、小谷(1年)が積極的にサイドを打開し、2トップの加瀬澤、山本(共に3年)が上手く絡み始め徐々に主導権を握っていきます。待望の先制点は30分、端山のCKのこぼれ球を端山が自ら拾い右サイドの手塚へ、手塚がサイドを深くえぐり最後は中央の望月(3年)が合わせ先制に成功します。前半は最後まで飯高(4年)、井上(3年)を中心に集中した守備陣の奮闘で前半を折り返します。
エンド変わった後半、浅井(3年)以外の選手を全員交代させ、フレッシュな選手を送り込みます。中井(2年)の積極的な攻撃参加や渡辺夏(2年)、岩崎(1年)の正確なパスからゴール前まで迫りますが、最後の精度を欠き追加点を奪うことが出来ません。両者の足が止まり始めてきた残り10分、ゴール中央から30メートル付近でボールを持った溝渕(3年)が、レアル・マドリードのギャラス・ベイルを彷彿させるような強烈なミドルシュートがゴール右上隅に決まり、追加点をあげます。試合は効率的に点を重ねた本塾が2-0で勝利し、昨年に続く定期戦勝利となりました。
優勝トロフィーを日吉に持って帰って来ることが出来ました。続いて行われたレセプションでは、神戸大のOB会長、福井総監督などからご挨拶があり、部歌を歌い合った後は、自然発生的な流れで一発ギャグの交換もあり、会場はにぎわいました。最後には各学年ごとに集合写真を撮り、第65回大会を一本で締めました。
今回の定期戦で伝統の重みはもちろん、これだけ離れた学校とこのような素晴らしい関係にあることの意味をひしひしと感じました。距離にすると、下田グラウンドから神戸大の国際文化学部グラウンドまでは直線距離で約411キロ、昨日の遠征メンバーが日吉から辿った道のりはおよそ564キロ。この距離を1年に1度ゼロにすることはとても意味があることだと思います。OBとしていらっしゃった方も確実に慶神定期戦を経験されてきており、この定期戦を毎年レベルアップさせながら脈々と次の世代に受け継いでいきたいと、今回の遠征に帯同して感じました。我々を歓迎してくださった神戸大学の皆さんにこの場をお借りして御礼申し上げます。また両校OBの皆様もお暑いところお集まりいただきありがとうございました。
何よりも手にしたかった結果、白星を手にすることが出来始まったばかりの夏シーズンに弾みを付けられたと思います。気が付けば後期リーグ戦開幕まではもう一月もありません。日頃の皆様のご声援に応えられるよう、この夏は結果にこだわって戦って参ります。今後ともご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。
文責 駒野誠一
《NEXY GAME》
関東リーグ戦 第12節 vs順天堂大学
9月5日(土) 13:50kickoff @ゼットエーオリプリスタジアム
感謝と気付き(堤惠杜)
2015.08.06
初めまして。今回ブログを担当させていただく商学部1年の堤惠杜です。同期からはよく真面目と言われるので、ここでも真面目な話をしたいと思います。面白味のない話ですが最後まで読んでいただけたら幸いです。
私は指定校推薦で本塾に合格したため、2月からソッカー部の練習に参加させていただきました。しかし2週間もしないうちに怪我をし、およそ3ヶ月の離脱を余儀なくされました。そしてその怪我の期間、本当に沢山の方々にお世話になりました。特にお世話になったのが、トレーナーの三浦さん、学生トレーナーの山口さん、「恥骨マスター」浅井さんです。
三浦さんはなかなか引かない私の怪我の痛みを根気強く治療してくださいました。そして治療中にはいつも面白い話をしてくれます。私が今、当たり前のようにサッカーをすることが出来ているのも三浦さんのお陰です。
学生トレーナーの山口さんは、会う度に怪我の具合を心配してくださったり、復帰に向けて前向きな声をかけてくれたりしました。その他にも怪我をしている選手の状態をチェックをしたり、三浦さんの治療の手配などをしてくれます。怪我をしている選手にとって、とても大きな存在です。
そして「恥骨マスター」浅井さんは、私と同じように恥骨の怪我を経験していて、恥骨に関して何でも知っている先輩です。痛みを再発させないためのトレーニングの仕方や体のケアの仕方など、沢山のことを教えていただきました。痛みがない今でも、浅井さんが教えてくれたトレーニングは続けています。本当に頼りになる先輩です。その他にも主将の飛翔さんなど沢山の方々にお世話になりました。本当に感謝しています。
正直、怪我でサッカーが出来ないというのは本当に辛いものでした。そして身をもって、当たり前のことが当たり前のように出来るのは幸せであると知りました。
私は今、当たり前のようにサッカーをしています。しかし当時の私のようにサッカーをしたくても出来ない選手もいます。そういったことを考えると、当たり前のことが出来るのは幸せなことです。究極的なことを言えば、自分が生きていて毎日を過ごすことが出来ているのも幸せなことであると思います。それが出来ない人もいます。そして私は自分を支えてくれるたくさんの方々のお陰で、それらの当たり前のことが出来ています。なので常にそういった方々に感謝しなければならないと思います。
最後に、私は自分が恵まれた環境にいることに感謝しサッカーに全力で取り組んでいきたいと思います。今後共、ご声援の程、宜しくお願いします。
≪NEXT GAME≫
第65回慶應・神戸サッカー定期戦
8月8日(土) 13:10kickoff @神戸大学国際文化学部グラウンド
田中健太(遠藤颯亮)
2015.08.04
空の青さが夏らしく輝きを増してきました。
今回ブログを担当させていただくことになりました、法学部法律学科2年の遠藤颯亮です。
僕たちは試験期間を経て夏休みに突入したところです。僕たちの大学では1年に2回試験があり、試験勉強に励むため2週間程の試験期間(オフ)が与えられます。毎日練習やミーティングで追われている僕たちにとって、この試験期間は単位をとるために与えられた貴重な時間です。多くの人が試験期間になると朝から晩まで試験勉強に励みます。
今回は、僕がこの試験期間中に感じたことについて話そうと思います。僕は法学部法律学科に所属しており、憲法や民法や刑法など、法律を中心に勉強しています。以前、僕が担当したブログでも述べたように、長い間海外に滞在していたため僕の日本語には何かが欠けています。僕はこの試験期間になると鬱になります。一般の日本人にさえ理解不能な分厚い本を、僕は辞書を片手に何冊も解読しなければなりません。一つの章を理解するのに周りの人よりも2、3倍の時間がかかり、時には呆れて逃げたくなります。「ここは絶対に出ないからいいや」「これはどうしても理解出来ないから出ないことを信じる」と数々の言い訳が頭をよぎり、逃げるときもありました。このストレスから解放されるために多くの人がツイッターで理解不能さを呟きます。自分もその内の一人です。
法学部法律学科に所属する同期は、僕を含めて田中健太(たなけん)しかいません。普段は僕と同じく全く勉強しない彼は、試験期間になると家に引きこもります。本当に家でなにやってるのかが気になるくらい無言で家に引きこもります。しかし、試験会場で彼に会うといつも堂々としており一切の不安を感じません。そして彼は部活をやっている者とは思えないような成績をとります。彼は試験期間にどれだけ勉強しているのか毎回すごく気になります。彼にLINEすると毎回「やるしかない」「諦めたら終わりだからね」「やっていこ」しか言ってくれません。僕は同情して欲しいのに。彼は、何故僕みたいに逃げたくならないのか。何故そこまで出来るのか。そして僕はこのようなところがサッカーに現れると素直に思っているのですが、どうして彼は上手くて僕が下手なのかという疑問が生まれ、またその疑問にとても納得がいく答えを見つけました。逃げないことや諦めないことは、サッカーも勉強も全てに共通しており、それを知っていながらも人間は辛くて苦しい時はどうしても逃げたり諦めたりしてしまいます。とても単純なことなのですが、今回の試験期間でこの意味の大切を改めて感じさせてくれました。今後もサッカーも勉強も真正面から向き合っていき、どんなに苦しかろうが辛かろうが、もう逃げません。
猛烈な暑さの中シーズンインに向けて頑張ります。今後ともご声援の程、宜しく御願いします。
たなけん、ありがとう。
≪NEXT GAME≫
第65回慶應・神戸サッカー定期戦
8月8日(土) 13:10kickoff @神戸大学国際文化学部グラウンド
- 「最幸のサッカー人生」(田村祐二朗)
- 「最後は勝って笑おう」(下谷秀太)
- 「恩返し」(川野太壱)
- 「必死のパッチ」(宮本景)
- 「虎の巻 “森友紀編”」(森友紀)
- 「こんな日でも神様は見ている」(廣田尚)
- 「コーチのバトン」(三浦竜佑)
- 「change before you have to〜変革せよ、変革を迫られる前に〜」(小林蓮)
- 「後輩たちへ」(横幕悠)
- 「自分なりの答え」(齊藤滉)
- 「夢と覚悟」(宮本稜大)
- 「微力でも、それでも」(倉橋真菜)
- 脱・「いてもいなくても変わらない存在」(川上くるみ)
- 「当たり前の毎日のために」(大嶽真恋)
- 「For」(竹本海人)
- 「決戦前夜」(宮澤開)
- 「情熱」(齊藤淨)
- 「他生の縁」(加藤翔生太)
- 「悪ガキの最後の悪あがき」(島田雄大)
- 「間違いじゃなかった」(岡田舜立)
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