BRBお知らせ

2014年にご期待下さい

2013.12.23

慶應BRBは去る金曜日のハードワーク上等納会をもって、2013年活動の締め括りと致しました。公式戦20試合12勝6敗2分。東京都社会人サッカーリーグ2位。関東社会人サッカー大会4位。関東リーグ昇格ならず。痛い。痛すぎる。365日が肩にのしかかるぜ。誰か! 誰か楊枝! 高楊枝をこれへ!
しかし! あれこれ振り返るのは10年経ってからで十分。そもそも92年もやってんだから色んな年があるって話ですよ! 勝ち取った手応えも、やりきれない記憶も、無限かと思われた納会での生ビール同様、目つぶって鼻つまんで有り難く飲み干したことにして、次いってみよう、次! 2014年!

今年一年のご声援に心より感謝申し上げます。2014年、慶應ソッカー93年目のシーズンにどうぞご期待下さい。

2013.12.23 慶應BRB

※関東社会人サッカー大会のラスト2試合の戦評がまだですが、担当者は「でも俺にだって生活があるんだチョロン。仕事始めまでにはやる積もりだから勘弁してチョロン」とウザさが魅力の新キャラ・チョロン君を仕立て上げて申しております。更新されたら、ああこいつやっと年賀状書き終わったんだな、と思って下さい。

BRB2013

■関東社会人サッカー大会 3位決定戦 VS.早稲田ユナイテッド (2-5敗戦)

2013.12.18

2013/12/1(日) 11:00 KICK OFF

慶應BRB

早稲田ユナイテッド

2 0 前半 2 5
2 後半 3
得点者 10分 早稲田ユナイテッド43分 早稲田ユナイテッド

51分 早稲田ユナイテッド

53分久保雅史(古賀久善)

62分早稲田ユナイテッド

64分金房拓海

75分早稲田ユナイテッド

 

 警告・退場
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
関根 宏一郎 1 GK DF 5 大山 元輝
 金房 拓海 7 DF DF 20 今村 匠実
三上 佳貴 3 DF MF 8 市川 慎士
冨田 賢 4 DF MF 40 大塚 尚毅
古賀 久善 36 DF MF 26 藤村 龍生
久保 雅史 10 MF MF 17 小坂井 深
加美 義人 37 MF
原田 亮 30 MF
太田 大輔 12 MF
三浦 良介 14 FW
甲斐 悠佑 18 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
55 原田 亮 大塚 尚毅
80 太田 大輔 藤村 龍生
80 久保 雅史 小坂井 深

戦評

早稲田5-2慶應。このスコアを許して欲しい。

関東リーグ昇格を逃した夜が明け、体の軸が30度ぐらい傾いたままでの試合。相手の早稲田ユナイテッドも条件は同じ。試合は互いに得るものも失うものもないオープンな展開の中、BRBにミスも出て5失点。手を抜いてないことは、試合後の汗と沈黙が証明する。ただ海老茶と黄色の勝負にふさわしい雰囲気の一戦ではなかった。どうか許して欲しい。歴史とサッカーに対する敬意が欠けていたわけではないと信じて欲しい。本当は決勝で、こいつらとは90年前からこうなんだ、という試合をやりたかった。その相手と三位決定戦で顔を合わせていることに、心と体が追いつかなかったのだ。

■関東社会人サッカー大会 準決勝 VS.ジョイフル本田つくばFC (0-1敗戦)

2013.12.08

2013/11/30(土) 13:30 KICK OFF

慶應BRB

ジョイフル本田つくばFC

0 0 前半 1 1
0 後半 0
得点者 23分 ジョイフル本田つくばFC

 

 警告・退場
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
関根 宏一郎 1 GK GK 31 辻 柾次
 佐潟 隆平 32 DF DF 20 今村 匠実
三上 佳貴 3 DF DF 7 金房 拓海
冨田 賢 4 DF MF 40 大塚 尚毅
大山 元輝 5 DF MF 30 原田 亮
久保 雅史 10 MF MF 17 小坂井 深
加美 義人 37 MF FW 14 三浦 良介
古賀 久善 36 MF
太田 大輔 12 MF
森田 達見 11 FW
甲斐 悠佑 18 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
HT 古賀 久善 大塚 尚毅
72分 森田 達見 三浦 良介
85分 加美 義人 原田 亮

戦評

今を去ること2ヶ月半。2013年11月30日。快晴のひたちなか陸上競技場は昼下がり。センターラインを挟んで陣取る2チーム22人。ただの社会人にしては締まった体つき。片やオール青。茨城代表つくばFC。理想と現実の狭間に解を見つけ、周囲が無理と笑った道を這い上がるセミプロ集団。片や黄紺黄。東京代表慶應BRB。自ら掲げた旗印は生涯文武両道。サラリーマン達はどこまで高楊枝を貫けるのか。初顔合わせに因縁はない。ただ、今日の勝利こそをぶら下げて一年間、あるいは数年間を過ごしてきたのは同じ。勝つのはどちらか。勝つにふさわしいのはどちらか。始まるのは関東社会人サッカー大会準決勝。勝てば関東リーグ昇格、負ければ今年ここまでの勝利は消え、気が遠くなるほどに思える一年前へ逆戻り。13時30分。予定通りに笛の音響く。キックオフの瞬間は既に色褪せた記念写真。ハーフタイム含めた1時間45分後、0-1ながら完敗することなど知らず、若き血をたぎらせ、自らの存在を賭け、ひたすらにボールに食らい付く様を切り取った、慶應BRB2013年の一枚。

13時45分。慶應BRBは彼我の実力差を知る。3-4-3のシステムは情報通りも、完成度までは肌を合わせるまで分からなかった。特徴は大きく開いた両ウィング。外に目を配ると中が空き、時に切れ込むダイアゴナルに対応すると外が空く。手薄になると目利きの中盤4枚がすかさず突いてくる。都リーグにここまでやってくるチームはなかった。BRB守備陣は左右に翻弄され、前半三分の一が過ぎても相手の動きに目が慣れず、最終ラインで何とか帳尻を合わすのみ。攻めても相手の運動量の前に、BRB自慢の中盤が十重二十重に囲まれる。特にサイドに出たボールは徹底的に狙われ、BRB選手のフォローより早く、つくばFC中盤二枚、コースカットではなく本気でボールを奪いに来る。都リーグにここまでやってくるチームはなかった。相手攻撃をやっとこ凌ぐ。繋いだボールは中盤でやられる。たまさかの前線配球は、待ってましたと相手DFに跳ね返される。このサイクルを15分。攻守において相手が一枚上だと全員認識。面白い。力の差は諦めの理由ではない。そういう相手にどう勝つかだけの話。チームの名前から、スマートなばかりのサッカー人生と思われてるなら、むしろ付け入る隙。慶應BRBは怯まない。試合終了後に静寂と嗚咽のロッカールームが待っていることは、まだ誰も知らない。勝負に身を置く醍醐味を力に変え、強い敵との定石通り、一歩も引かずにボールと相手に食らい付いた。

13時53分。失点。相手右サイドから逆へと大きな展開。BRB守備陣が中に寄せていた分、ボールを受けた相手左MFは余裕をもってクロス。逆サイドゴールポスト付近で待つのは、最初にサイドチェンジを行った右FW。左から右、右から左。首を二度振らされたディフェンスに正確なマークは望めない。頭で合わされネットが揺れる。0-1。いや、待て。むしろつかえが取れたのはこっちだ。このまま0-0で押し込まれ続けたら、後半残り15分で足が止まる。相手が一点取ってプレスを緩めてくれたところに乗っかって、なし崩しに残り10分ぐらいまで針を進めちまえ。必ず昇格がちらついた相手の腰は引けてくる。そしたらどさくさに紛れて泥棒のようなゴール。延長に入ったらもう強いも弱いもねえ。そんな勝負をこれまで死ぬほど見たりやったりやられたりしてきたじゃねえか。プランを実行する力は、大丈夫、ある。周りを見回して確信する。その確信の魂が抜かれ、持って行き場のないまま過去形になるまであと1時間22分。この勝負が一点先取したまま押し切るそれ、同じく死ぬほど見たりやったりやられたりしてきたパターンで決するまであと1時間22分。

14時29分。慶應BRB初シュート。ふざけているわけではない。劣勢を一歩ずつ挽回し、最初のシュートに至るのに後半29分までを要したのだ。深い所までボールを運ばれる展開は相変わらずだったが、相手が余るなら俺が二人見ればいいんだろとDF陣、ハーフタイムのサプリメントに何かを入れたとしたか思えない鬼神の働き。追加点の匂いを感じさせない。一方攻撃は型にはまらない交代2選手が活性化。後半頭からMF大塚尚毅、個人能力でゴールに至る道筋を示す。後半27分からFW三浦良介、全身を杭にして相手陣内に自分を打付ける。相手が出所を絞れなくなってきたところでMF久保雅史、飽くなき上下動で遂に右サイド突破、深くえぐってセンタリング。エース甲斐悠佑、ここしかないタイミングで右足。ボールはサイドネットの外。すり抜けた同点機。しかし手応えは掴んだ、ような気がした。ともかく試合を通して初めてBRBへの波を感じた瞬間。あと16分で虚構と終わる、その先の未来を感じさせた瞬間。

14時35分。0-1のまま残り10分。ここまでプラン通り。後はどさくさを起こす何かを召喚するのみ。センターバックの攻撃参加。セオリー無視のロングボール。一か八かのドリブル勝負。相手陣内からの猛烈なチェイス。ハンドルを回せ。今がその時だ皆でぶん回せ。パワーゲージが10000越えたら1点入る。絶対に入る。14時43分。左コーナーキック獲得。大塚が力強いフォームでボールを放つ。相手の足には昇格の重り。頭上を越す弾道を見送るばかり。待っていたのは右DF佐潟隆平、千葉県3部から移籍して最後の最後にスタメンを掴んだ男が、2013年慶應BRBの全てを凝縮させてヘディングシュート。

外れるはずのないシュートがボール一つ分だけ外れた理由は何か。磁場のゆがみでもあったのか。入射角と反射角の物理法則が今この時だけ変わったのか。あるいはもしや。もしや自分たちが知らないだけで、試合が始まる前からそう決まっていたのか。所詮そこまでのチームなことに、やってる当人達だけが気付かなかったのか。佐潟が頭を抱えて崩れ落ちる。2分後の長い笛で慶應BRBの2013年も終わる。強い相手に目論見通りの試合を進め、準備も含めて後悔するところはない。何度振り返っても、これしかやり方はなかった。ただ最後のシュートがボール一つ分だけ外れたのだ。ロッカールームに虚ろな目で座り込むのは、全てのアマチュア社会人サッカー選手だ。仕事と家庭の狭間に心身の削りしろを見つけ出し、うすうすのピロンピロンになるまで削りまくった挙げ句、負けて内蔵を持ってかれたような喪失感。君の生活は一体何だ。都4部からJFLまでのどこかに天井があるのは分かりきっているのに、ぶつかるまで突進を止めない君の理由は何だ。負けてもう一度挑むにしても、勝ってカテゴリーを上げるにしても、どのみち今年100%と思っていた真剣度が来年の必要度からは80%でしかなくなる世界に、君は何を見るのか。転勤のロシアンルーレットに射貫かれる以外、自分で引き際を決めるしかない世界で、君の削りしろはあと何年分なのか。

ちょっと黙っててくれないか。虚ろな目のアマチュア社会人サッカー選手は言う。そんなことは百も承知だから、言われなくても後で考えるから、今はここに居させてくれよと、慶應BRBの選手が言う。2013年11月30日。快晴のひたちなか陸上競技場は黄昏近し。分厚いコンクリートに包まれたロッカールームは、今シーズンと来シーズンの緩衝地帯。少しだけ彼等をそっとしてあげておいてほしい。

写真

スタメン。GK関根、DF右から佐潟、冨田、三上(主将)、大山、中盤は底に加美、古賀、右に久保、左に太田、FW甲斐、森田。

スタメン。GK関根、DF右から佐潟、冨田、三上(主将)、大山、中盤は底に加美、古賀、右に久保、左に太田、FW甲斐、森田。

この日のBRBを象徴する一枚。試合には負けたが、1歩も引かなかった。

この日の慶應BRBを象徴する一枚。全員よく走り、飛び、強い相手に1歩も引かなかった。もう一度やっても同じ戦い方をするだろう。

甲斐のシュート外れる。少ない決定機で勝利を盗む形に持ち込みたかったBRBとしては痛恨。一方でこれを含めてBRBのシュート数は2本。つくばFCは12本。攻守に差のある相手だった。

甲斐のシュート外れる。少ない決定機で勝利を盗む形に持ち込みたかったBRBとしては痛恨。一方でこれを含めてBRBのシュート数は2本。つくばFCは12本。攻守に差のある相手だった。

後半43分佐潟渾身のヘディングシュート。甲斐が囮となり、三浦が相手を押さえ、トミケンが後ろから飛び込む。できることを全てやってなお、シュートは枠をボール1つ分それた。

後半43分佐潟渾身のヘディングシュート。甲斐が囮となり、三浦が相手を押さえ、トミケンが後ろから飛び込む。できることを全てやってなお、シュートは枠をボール1つ分それた。

 

 

 

 

 

慶應BRBは関東社会人サッカー大会準決勝の朝を迎えました

2013.11.30

慶應BRBは関東社会人サッカー大会準決勝の朝を迎えました。本日の対戦相手は茨城県第二代表のジョイフル本田つくばFC。全国社会人選手権四位、全国地域リーグ決勝大会出場など知名度は全国レベル、つまり単純な実力ではかなわないチームです。しかし大会前にもお伝えした通り、相手がどこであろうと自分たちの実力が足りないのは承知の上。今更驚くことはありません。勝った方が関東リーグ昇格。おもしろい。這いつくばれるだけ這いつくばって、すすれるだけ泥をすすって、真っ黒に汚れた勝利の旗を持って帰ります。

■関東社会人サッカー大会準決勝
慶應BRB(東京都第二位)-ジョイフル本田つくばFC(茨城県第二位) ひたちなか市総合運動公園陸上競技場 13時半キックオフ
相手地元のネット放送局によるインターネット生中継(ちゃんみよTV)
関東社会人サッカー大会について(Tokyo Football特設サイト)

 

■関東社会人サッカー大会 二回戦 VS.FC TIU(埼玉二位) (4-2勝利)

2013.11.18

2013/11/17(日) 13:30 KICK OFF

慶應BRB

FC TIU

4 3 前半 0 2
1 後半 2
得点者  12分 甲斐 悠佑
34分 原田 亮 (加美 義人)
42分 甲斐 悠佑
47分 大山 元輝 (原田 亮)
70分 FC TIU
73分 FC TIU

 

 警告・退場 【慶應】今村 匠実
【FC TIU】
【FC TIU】
【FC TIU】
【FC TIU】
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
関根 宏一郎 1 GK GK 21 藤安 雄治
 佐潟 隆平 32 DF DF 20 今村 匠実
三上 佳貴 3 DF DF 7 金房 拓海
冨田 賢 4 DF MF 40 大塚 尚毅
大山 元輝 5 DF MF 11 森田 達見
久保 雅史 10 MF MF 13 毛利 惣治
原田 亮 30 MF FW 14 三浦 良介
古賀 久善 36 MF
太田 大輔 12 MF
加美 義人 37 FW
甲斐 悠佑 18 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
65分 冨田 賢 今村 匠実
75分 太田 大輔 三浦 良介
90分 加美 義人 森田 達見

戦評

関東社会人サッカー大会は二日目。初日脱落を逃れた慶應BRBに関東リーグ昇格へ必要な勝利はあと二つ。立ちはだかるはFC TIU。アルファベットで隠した正体は、東京国際大学サッカー部の現役部員。今年関東大学リーグ二部に参入一年目で優勝を遂げるなど、前田秀樹監督の下で急速に力を付ける同大サッカー部のセカンド(もしくはサード)チームである。セカンドとはいえ、母体は高校時代に名を馳せた部員が三桁の大所帯。社会人チームとして埼玉県リーグに登録するや、あれよと一部まで駆け上がり、今年も夏以降の6試合で得点39の失点4。おっさんそこのけ青春が通ると準優勝。武器は若さと鍛錬の証たる走力と前線のタレント。昨日の一回戦では山梨学院大ペガサスとの大学生対決を制し、22時間15分後の今、BRB反対側陣地に紅顔を並べ、キックオフの笛を今や遅し。余談だが今大会の出場16チーム中、大学関係チームは5つ。社会人リーグへの学生現役チーム参加解禁もあって、勢力図は変わりつつある。

試合。タイプの異なるチームの初顔合わせ、序盤組み手争いの図はTIUペナルティーエリア内のホイッスルで中断。この日FWに入った加美義人が、相手DFラインのタイミングをずらしてスルーパス。抜け出したFW甲斐悠佑と飛び出すGK。足元へのセーブは覚悟の上だったか。甲斐が自ら決めて1-0。時計は12分。さぁ動いた。大人のサッカー包み焼きで前半一丁あがりといきたいBRBと、疲れ知らずのミサイルボールを次々放って勝負を不確実性の土俵に持ち込みたいTIU。前半を制したのは大人組。一度相手にラインの裏を突かれた以外は跳ね返し、逆に34分には先発起用に応えたMF原田亮がミドルシュートで2点目強奪。さらに42分には甲斐がスローインから抜け出して3点目。3点差って何の魔法よ前半終了。

後半。開始早々、夢なら醒めない内にと原田のクロスにDF大山元輝がねじ込んで4点目。残り43分で4-0。考えてなかった。追いすがるTIUをいなして大人ぶりを見せる即興プラン。前日警告のDF冨田賢を下げてリスク大人ヘッジ。詰まったらバック大人パス。局面無理せず単純大人クリア。そうこうしてる内に時間も時間ですのでお引き取り願えますでしょうか。全然お引き取り下さらない。むしろ肩の力も抜けて怖さ倍増。70分CKこぼれ、73分ロングシュートでさわやかに2点差。もう年齢もくそもない。こじ開けたい青チームと、そうはさせじの黄チーム。もみ合いへし合い混ざり合い、ついには緑色の22人となって関東社会人サッカー大会二回戦ここにあり。もう一点TIUに入ったら大逆転コースだと22人の思いは一つ。実現させるさせないのライン。際どくすり抜けて4-2のまま試合終了。二回戦突破。まだまだ。まだ何も夢は見ない。気にするのは帰りのスーパーひたちの時間だけ。

写真

三上佳貴を先頭に威風堂々。 念のためだが院長回診ではない。

三上佳貴を先頭に威風堂々。
念のためだが院長回診ではない。

先発。心配された連戦の疲労は、サプリメント・ストレッチ・マッサージのジェットストリームアタックでほぼ退治。

先発。心配された連戦の疲労は、サプリメント・ストレッチ・マッサージのジェットストリームアタックでほぼ退治。

原田亮ミドルシュート決まって2-0。監督の起用を当てさせた。

原田亮ミドルシュート決まって2-0。監督の起用を当てさせた。

冨田を労う総監督・吉田航。二点差はあったが終盤は相手の猛攻にさらされ、ベンチにとってもタフな試合だった。

冨田を労う総監督・吉田航。二点差はあったが終盤は相手の猛攻にさらされ、ベンチにとってもタフな試合だった。

■関東社会人サッカー大会 一回戦 VS.千葉教員SC(千葉一位) (2-1勝利)

2013.11.17

2013/11/16(土) 13:30 KICK OFF

慶應BRB

千葉教員SC

2 1 前半 0 1
1 後半 1
得点者  31分 甲斐 悠佑 (大山 元輝)
55分 千葉教員SC
59分 加美 義人(藤岡 康)

 

 警告・退場 【慶應】冨田 賢
【慶應】佐潟 隆平
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
関根 宏一郎 1 GK GK 31 辻 柾次
 金房 拓海 7 DF DF 32 佐潟 隆平
三上 佳貴 3 DF DF 40 大塚 尚毅
冨田 賢 4 DF MF 30  原田 亮
大山 元輝 5 DF MF 17 小坂井 深
久保 雅史 10 MF MF 13 毛利 惣治
加美 義人 37 MF FW 14 三浦 良介
古賀 久善 36 MF
太田 大輔 12 MF
森田 達見 11 FW
甲斐 悠佑 18 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
HT 金房 拓海 佐潟 隆平
57 森田 達見 毛利 惣治
84 加美 義人 原田 亮

戦評

関東社会人サッカー大会。極めて一般的なこの名称は、関東各都県リーグの上位16チームによるトーナメント戦を指すものである。世間からは各都県から関東リーグへの昇格チーム決定戦として知られ、明日はネクタイ姿なのに今この時は芝に突っ伏して男泣きの姿や、女子スタッフがマスカラはげまくりも何のと積年の思いにむせぶ姿が見られる、その道の方にはたまらない4日間でもある。ちなみに略称は関社。仲間には全社、地決、全クラなど。もしあなたの周りに「かんしゃ」を「関社」と単語登録して澄ましている人がいても、決して理由を尋ねてはならない。おそらく本人にだけ重要で、しかもそこそこなボリュームの叙事詩が漏れてくるばかりだからだ。
なお今年関東リーグ昇格が許されるのは決勝に進出した2チームのみ。1回戦、2回戦、準決勝と3連勝する力があるチームだけが、関東の名にふさわしいのだ。これがまた初出場ですっと決めてしまうチームあり、5年も6年もかけてついにというチームありで、戦前の予想は役に立たない。トーナメント一発勝負の浮き沈み、遠征の些事が奪う集中、疲労と怪我のマネージメント、そんな毎週仕事休んでられっかこの野郎。これでもかと襲う不確実性を、うまくいなしたチームが上へのステップを刻む。
そして今年、47回目となる2013年の関社に、慶應BRBは東京都第2位チームとして参加する。初出場ながら、お里が知られていることと、東京都1部を参加1年目で勝ち抜いてきたことで、ダークホースとしてぐらいなら認識してもらえているのか。一回戦の相手は千葉県1位の千葉教員SC。関社出場チームに千葉教員を見つけ「そうか千葉教員は関東リーグじゃないのか」という感想も当然の名門である。

試合開始。ひたちなか市総合運動公園スポーツ広場。大会のために整えられた素晴らしい環境で、これぞ関社という互角のぶつかり合い。連戦を考えてフルスロットはしない、だけどここから先は許さないというラインを双方が保ち、隙を見せたら一気の斬り込み、先制点がとにかく欲しい。我ながらどちらが均衡を破るのか予測が付かない展開。もういてもたってもいらんねえ、俺ちょっと坂道ダッシュ100本やってくる! とサブメンバーが席を立ちかけた前半31分、DF大山元輝からの一点集中高速クロスにFW甲斐悠佑が走り込んだスピードそのままに頭で合わせる。ゴール一直線。タイミングでいえばポカ! ホン! タス! 千葉側ゴールネットに美しい波紋が広がって東京先制。
いけるいける!なんつって一通りの興奮に身を任せた後、慶應BRBは千葉教員の千葉教員たるを知る。トーナメントで先制されてるってのに、びくともしない。ていうかこっちも年に何回あるかのゴール決めたんだから、ちょっとはたじろいでいただきたい! 表情一つ変えないとはどういうことか教えていただきたい! 千葉県1部リーグ13試合54得点3失点、ぶっちぎりの優勝チームは淡々と力強く。スコアボードだけ1-0で、他は何事もなかったように前半終了。

後半9分失点。相手FWに自陣から悠々と持ち込まれ、ワンツーかまされつつディフェンス引きずられつつ豪快に決められる。今年一番のやられた感。揺るがない自信の源はこれだったか。1-1。
さぁ振り出し。どっちが二点目でもおかしくない。もうやだ! 俺このまま座ってたくない! 今から裏の駐車場行ってワゴン車投げてくる! 観客席のベンチ外メンバーが腰を浮かせ、あたしももう! とベンチスタッフ宍戸悠都季が無駄にサプリをぐるぐるかき混ぜてメレンゲ状にした後半13分、一時だけ乱れた相手陣パス回しにMF古賀久義が反応。こぼれたボールをMF加美義人、右に開いたMF久保雅史へ。全神経を込めたトラップが無事に決まり、折り返したボールに飛び込んだのは再び加美。ヘディングシュート美しい軌道。左ポスト。跳ね返って、ひたちなかの時が止まる。ボールが三たび加美にこぼれたのは、単に入射角と反射角の問題か。ハードワークの先にある何かの力が届いたのか。押し込んで追加点。時も動いて静寂から歓喜。2-1。再びBRBリード。
その後は、さすがに顔色を変えた千葉教員の攻撃を耐える30分間。こんな攻撃受けるなら、顔色を変えないでいてくれた方が良かった。守れ守れBRB。カウンターで背後を狙え。警告は後々響くぞ控えめに。マイボールは急がず騒がずとにかく保持だ。喉は枯れきって、気持ちはぎりぎり途切れずタイムアップ。慶應BRB 関東社会人サッカー大会一回戦突破。あと二試合。寿命を賭けて戦う覚悟。まずは疲労回復系粉末を喰らえ。

写真

01

試合前。輪の中の芝は後日異常な成長を見せた。

03

先発イレブン。仕上がりの良さが表情に透ける。

14

甲斐先制点。大山(右奥)とのベストイレブン・ホットライン。私生活でのホットラインぶりはつとに聞かないが。

24

加美二点目。拳に焦点を当てて見ていただきたい。

明日から関東社会人サッカー大会です

2013.11.15

明日、11月16日から第47回関東社会人サッカー大会が始まります。この大会は関東各都県のリーグ戦を勝ち抜いた16チームがトーナメント方式で覇を競うものなのですが、決勝進出の2チームは翌年の関東リーグに昇格となるため、一般的には関東リーグへの参入戦として知られています。東京都第2位チームとして出場するBRB一回戦の相手は千葉県第1位の千葉教員SC。当たり前ながら強敵です。しかし我々は、4年前からこの大会を勝ち抜くことを目標に準備を進めてきました。単純な実力が不足していることはチーム一同、隅から隅まで百も承知。石にかじりついてでも、泥をすすってでも、会場の茨城県ひたちなか市に決勝の12月1日まで居座り続け、関東リーグ昇格をもぎ取ってきます。その覚悟を形にする一発目。明日の試合は13時30分、ひたちなか市総合運動公園スポーツ広場にてキックオフ。どうぞご期待下さい。

※関東社会人サッカー大会についての詳細は以下のサイトをご覧下さい。
http://www.tokyofootball.com/result/kantocup_47.html

■東京都1部リーグ 最終節 VS.FC GIOCO世田谷 (2-2引分け)

2013.10.19

2013/10/13(日) 12:30 KICK OFF

慶應BRB

FC GIOCO世田谷

2
(勝点28→29)
1 前半 1 2
(勝点10→11)
1 後半 1
得点者  26分 FC GIOCO世田谷
36分 原田 亮 (久保 雅史)
87分 FC GIOCO世田谷
88分 大山 元輝 (金房 拓海)
 警告・退場
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
関根 宏一郎 1 GK GK 21 藤安 雄治
 金房 拓海 7 DF DF 2 水澤 仁雅
三上 佳貴 3 DF DF 22 筒井 寛樹
今村 匠実 20 DF MF 8  市川 慎二
大山 元輝 5 DF MF 11 久保 雅史
加美 義人 36 MF MF 26 藤村 龍生
原田 亮 30 MF FW 12 三浦 良介
太田 大輔 13 MF
小坂井 深 17 MF
甲斐 悠佑 18 FW
毛利 惣治 14 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
32 小坂井 深 久保 雅史
70 甲斐 悠佑 三浦 良介

戦評

2013年10月13日、FC GIOCO世田谷2-2慶應BRB。明けて14日、東京消防庁0-9 CERVEZA FC東京。この結果CERBEZAが勝点と得失点差で並びながら総得点で慶應BRBを2点上回り、東京都一部リーグの優勝を決めた。慶應BRBの最終順位は2位。なお関東リーグ昇格を賭けた「関東社会人サッカー大会」への出場権は、規定により優勝のCERVEAに加え、2位の慶應BRBと3 位の早稲田ユナイテッドの計3チームに与えられる。

面倒な話になった。自分の振る舞いを自分に説明しなければならない。獲物が二匹あって、両方とも獲る気マンマンムンムンだったところ、一匹を寸前で、しかも永遠に逃した。一方で目前には残った大物との勝負が迫る。感傷に浸ってる暇はねえんだ。行くぞこの野郎。立ち上がった腰に魚籠二つ。使わない一つはさっさと捨てていくのか、それとも邪魔は承知で、これが今の俺の姿よぶら下げてくのか。どちらを選ぶにしろ理屈付けが必要ではないか。ああ! 面倒くさい! ふられちゃったけど大丈夫、これは新しい出会いへの第一歩だよファイト! 契約は結果として取れなかったけど、むしろこれで例の別案件に集中できるしの件にカンパイ! リーグ優勝は逃したけど、そもそも大目標は関東リーグ昇格なんだからフォルツァ! 銀河の荒鷲・慶應BRBが桃色女子高生や居酒屋サラリーマンと同じことをやる秋の空。二位抜けとはかくも恐ろしい。

GIOCO戦を振り返る。出だしは悪くないように思えた。完全制圧とはいかないまでも、そこそこゲームをコントロール。対面のGIOCOも、二十点差ぐらい付かない限りは結果が順位に影響が無く、失礼ながらびんびん来るような覇気は感じられない。まぁ負けることはないだろう、あとはコニャック片手、ボール片足にくゆらせながらいこうか? くゆくゆっとさ。というあたりからおかしくなる。もともと75点のサッカーを100%でやるだけの集団が、100%から目を逸らして75点の方にこだわり始めたのだ。ヘイヘイこれじゃ関東仕様じゃないでしょ。もっとベルベッティーなタッチで。センチメートリーなパスで。全体としてバルセロッティーなサムシングで。口から出任せの要求は、イレブン中を回り回って倍になって自らへ。サッカーは人生の縮図だ。そして気付く。やばい。何か全然うまくいかなくなってきた。じゃあやんべ、と思っても実はそれほど策もない。闇雲に突っ込む。無理な体勢でシュートを打つ。自滅列車に石炭がくべられるばかり。最初は25点分だけだった欠落が、いまや全てとなり、だいたいDF金房拓海が今日着てきたバミュータパンツ? あの何ともいえない中途半端な丈! 無防備に覗くスネ! 神が宿る細部ってああいうことだろ! といった指摘がむしろ本質的に思えてくる。そうこうする内にGIOCOも、BRBの自滅部分に自分たちの得意部分を合わせるゲームプランを確立。もともと去年は最後まで昇格争いに絡んだチーム。ボール保持率ではBRBでも試合を握るのはGIOCO、の構図を描き上げるのはお手のもの。見透かされたBRBは26分にFKから先制点献上。36分にMF原田亮がCKからズコンで青息吐息の同点ハーフタイム。この時点で同日行われていた他会場結果により、勝てば優勝と全員が知る。効力なし。後半もドタバタ劇のまま、首位いじめに目覚めたGIOCOの躍動ばかりが目立つ。これが今日の仕上げと87分にカウンターで突き放されて、おいまさかこのままか。直後88分DF大山元輝・意地の一発。回天のきざしと見るか相手の緩みと見るか。2-2。試合終了。これが関東参入戦に勇躍臨む慶應BRBのリーグ最終戦にござい。沿道には他県からのスカウティングの皆さんがちらほら。メモを取る手がほくそ笑む。

さて本題。都一部リーグ準優勝をどう受け止めるか。細かくは「優勝、無敗、失点一桁」という目標をいずれも達成できなかった点をどう受け止めるか。
皆さん少し待っていただきたい。今は毎晩ちょっとずつ、空の方の魚籠を醤油で焼いてバリバリ食って、腹の奥底に流し込んでいるところです。11月16日からの関東社会人サッカー大会で結果を残し、晴れて完全消化とする予定。

写真

 

監督福田雅、口中の苦虫が表情に滲むの図。彼はこの後、今一度の精神修養のため東北は伊達政宗を巡る旅に出た。馬上中年未過。

監督福田雅、口中の苦虫が表情に滲むの図。彼はこの後、今一度勝負とは何かを突き詰めるため、東北は伊達政宗を巡る旅に出た。馬上中年未過。

終了後全体集合。無の結果と、受け止める有機的な30人前後。

終了後全体集合。無の結果と、受け止める有機的な30人前後。

 

 

■東京都1部リーグ 第十二戦 VS.FC新宿 (8-0勝利)

2013.10.06

2013/10/6(日) 18:30 KICK OFF

慶應BRB

FC 新宿

8
(勝点25→28)
4 前半 0 0
(勝点6→6)
4 後半 0
得点者  3分 甲斐 悠佑 (森田 達見)
4分 甲斐 悠佑 (大山 元輝)
20分 毛利 惣治 (加美 義人)
21分 三浦 良介 (大山 元輝)
58分 甲斐 悠佑 (大山 元輝)
76分 藤村 龍生 (甲斐 悠佑)
82分 森田 達見
90分 小坂井 深 (甲斐 悠佑)
 警告・退場  [警告] FC新宿
[警告] FC新宿
[警告] FC新宿
[警告] FC新宿
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
関根 宏一郎 1 GK GK 21 藤安 雄治
 今村 匠実 20 DF DF 6 冨田 賢
三上 佳貴 3 DF DF 7 金房 拓海
佐潟 隆平 32 DF MF 8  市川 慎二
大山 元輝 5 DF MF 17 小坂井 深
三浦 良介 12 MF MF 26 藤村 龍生
加美 義人 36 MF FW 30 原田 亮
古賀久善 37 MF
森田 達見 10 MF
甲斐悠佑 18 FW
毛利 惣治 14 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
60 毛利 惣治 藤村 龍生
68 古賀 久善 原田 亮
72 三浦 良介 小坂井 深

戦評

「よく聞いてくれ。今年もしも関東に昇格を決められなかったら、来年このチームに、俺の居場所は無いと思ってる。自宅と試合会場を往復する電車に乗る資格も手段もないと思ってる。例え話じゃない。俺はマジだ。具体的だ。いつか上がればいいって悠長な話じゃないんだ。今ここにいるメンバーで上がるかゼロか、どっちかなんだ」
試合前ミーティング。主将甲斐悠佑。他の誰かが決めた事のように淡々と。長かった負傷離脱からようやく復帰も、ここまでは本調子とはいえない内容。得点もPKの1点のみ。前節9月22日はOSSAの前に沈黙の上、苦杯まで舐めた。俺という存在があれば勝てる、そして俺は明日以降も在り続けるという確信は、どうやら場末のフィクションだったようだ。じっくりと向き合って、ゆっくりと飲み下し、今ここで勝たなきゃ俺の存在は証明できねえと覚悟した10月6日。刻む込む集合写真。親父さんに似てきた。

試合開始。3分先制。得点甲斐悠佑。MF森田達見のFKからズドン。4分追加点。得点甲斐悠佑。DF大山元輝のクロスにガツン。時候挨拶も名刺交換も全て抜き。即物的エースストライカー甲斐悠佑、復活と栄転の二発。点を取りそうな俺はえらくない。点を取った俺だけがえらい。
ピッチの上では残り時間86分。2点リードでどう過ごすか。福田雅監督に迷い無し。元々この試合のテーマには3-4-3システムへの挑戦もある。優勝に向けての得失点差というより、その先の関東社会人サッカー大会(関東リーグ参入戦)を見据えての判断。右サイドは順応上等の今村匠実をMFに上げ、FW三浦良介と会話が噛み合わなそうなコンビで制圧にかかる。一方の左は森田達見を中盤に据え、FW毛利惣治と無駄話の多そうな二人で変幻自在。相手が出鼻の2失点でゲームプランを失った事もあって、全くタイプの違う両サイドが同程度にほど良く機能。20分にはMF加美義人から毛利、21分には大山から三浦で早くも4-0。一息ついて前半はそのまま終了。

後半、選手投入とプラン再構築で対戦相手・FC新宿が息を吹き返す。もともと前半の4点差がおかしな話で、堅い守備とカウンターが持ち味のFC新宿は、東京の社会人サッカー関係者の誰もが一目置く強豪。点差もあって勝敗そのものは脇に置くも、記憶上の勝負という意味ではここからかとBRBも身構える。身構えたら次に乗り越える。乗り越えたら次に襲いかかる。そのようなサッカーで58分5点目。得点甲斐悠佑、再び左サイド大山からのボールを、今度は丁寧に合わせてハットトリック。握った拳の中には、チームと自分が在り続けるための何か。勝負も決まって、その後はBRBが攻守に試合をコントロール。交代で入ったMF藤村龍生、MF原田亮、MF小坂井深の3名も自分の役割を高いレベルで全うし、相手ディフェンスと監督の目尻ラインの押し下げに貢献。森田のFK直接を挟んで、藤村、小坂井が走って顔出してゴール。小坂井の8点目は、あいつ昔ああいうのよく外してたよなーという形。出場時間に恵まれない中での成長曲線。

試合終了。慶應BRBは勝点3と得失点差プラス8を星取り表に加え、優勝に向かって一歩も引かない姿勢を内外にアピール。一方のFC新宿は最下位確定で10年ぶりの2部降格。かつては自らが強いた屈辱が、今こうして側にある。もちろんこのまま終わるチームではない。次の顔合わせで相手の覚悟の前にうつむくのは、この夜に笑ってる方なのかもしれない。

写真

 

決意の主将を中心に。チーム名物にすべきか、変な恒例にしない方がいいと教えるべきか。

決意の主将を中心に。チーム名物にすべきか、変な恒例にしない方がいいと教えるべきか。

甲斐の三点目。この角度でシュートが打てれば膝は大丈夫だ。

甲斐の三点目。この角度でシュートが打てれば膝は大丈夫だ。

多勢に無勢も意に介せず、ドリブル行脚の三浦良介。敵が視界に入ってないだけかもしれないが。サイド接近戦での強さが、金網デスマッチの鬼と呼ばれる所以である。

多勢に無勢も意に介せず、ドリブル行脚の三浦良介。敵が視界に入ってないだけかもしれないが。サイド接近戦での強さが、金網デスマッチの鬼と呼ばれる所以である。

クロスが冴えた大山元輝。彼の中では大山のハットアシストという文脈で試合が整理され、自身の活躍のみを扱うGENKI FOOTBALLも、その論調で更新されたはずだ。

クロスが冴えた大山元輝。彼の中では大山のハットアシストという文脈で試合が整理され、自身の活躍のみを扱うGENKI FOOTBALLも、その論調で更新されたはずだ。

 

 

 

■東京都1部リーグ 第十一戦 VS.FC OSSA (0-1敗戦)

2013.09.23

2013/9/22(日) 18:30 KICK OFF

慶應BRB

FC OSSA

0
(勝点25→25)
0 前半 1 1
(勝点18→21)
0 後半 0
得点者  44分 FC OSSA
 警告・退場  [警告] FC OSSA
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
関根 宏一郎 1 GK GK 21 藤安 雄治
 金房拓海 7 DF DF 2 水澤仁雅
三上 佳貴 3 DF DF 20 今村匠実
冨田 賢 6 DF DF 22  筒井寛樹
大山 元輝 5 DF MF 17 小坂井 深
加美 義人 36 MF MF 30 原田亮亮
古賀久善 37 MF FW 12 三浦 良介
藤村 龍生 26 MF
森田 達見 10 MF
甲斐悠佑 18 FW
毛利 惣治 14 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
HT 藤村龍生 三浦良介
58 加美義人 原田亮
71 金房拓海 今村匠実

戦評

「だから一位の方が関東参入戦の組分けで少し有利になんのよ、一回戦の相手が各県の2位以下になるわけ。8三歩成る、と」
「え、でもさ、その辺の差はあって無いようなもんだし、なんていうかこっちがチャレンジャー的な立場? の方が戦いやすい時もない? あ。ゴメンそれポン。見逃さないよ。アラワシの眼」
「いいじゃん出られんだから。勝ちゃいいんだろ? 君達ぐちゃぐちゃ悩みすぎ。すいませんお姉さんナマ追加! めんどくさいんでピッチャーで! いえ、だから人数分ピッチャーで!」

前節9月1日、東京都1部リーグ3位以内に与えられる関東社会人サッカー大会(関東リーグ参入戦)の出場権を獲得し、後は優勝か2位か3位かの慶應BRB。その後荒天により公式戦や練習の中止が相次いだ関係で、9月22日の今日まで3週間、することなくて余韻に浸りっぱなし。「今日フワッと試合に入ったらやられるヨ!」のヨが既に「ヨーロレイヒー」のヨ。一里塚で武装を解いちゃった集団が、どこまでヨイショと腰を上げられるか。サッカー選手の前に人間としての資質が問われる一戦となった。さらに相手はFC OSSA。法政大体育会出身者が母体、ここまで4位は6引分けのせいで、敗戦は対早稲田の1つだけときて、細かい部分が勝敗を分ける相手。ちなみに読みはオッサである。文章から外して際立たせてみたが、深い意味はない。

試合開始。ボール支配率で上回るBRB。今日の自分達に勢いでがーっと行く術は無いと知り、コイン落としゲームさながらパスを一つずつ丁寧に通し、耐えられなくなった相手が雪崩を打つのを待つ構え。しかし相手陣地の奥までは運ぶものの、最後のところで人智を超えたウォーッと来るものが足りない。一方、負けたら昇格アウトのOSSAディフェンスにはウォーッと来るもの満載。これで落ちたろ、今度こそ落ちたろの連続チャンスをゴールライン上で防がれる。物理の法則からいえばとっくに奈落の底のはずコインが、根性としか呼べない形態で台の端。その内こちらのタネ銭が尽きて、押し戻されて、揺り動かされて、躍動されて、44 分に気持ちのこもったFKを決められて前半おしまい。0-1。

後半、ウォーッ以外の言語をそもそも知らない男、FW三浦良介を投入。右サイド裏スペースに勝負を賭けるも、肝心のチームが責任回避症候群。自分の持ち場だけ頑張りまーす、あとは蹴りまーす、僕以外の皆さんよろしくー、ボンボヤージュ! 的サッカー出現。主役のいない舞台。指導者のいない革命。2013年9月22日のBRB。オープニングのナレーションが、そろそろエンディングだってのにまだ終わらねえ、という感じで時間が過ぎ、こちらも途中投入MF原田亮ボレーシュートがまたもゴールライン上でクリアされて打つ手無し。さすがに最後の10分は騒ぎ立てたが、大きなうねりにはならず、試合もおしまい。0-1のまま。

慶應BRBは敗戦に意義を求めない。
勝ち点ゼロなら、どこまでいってもゼロ。あっちこっちひっくり返してもゼロ。延々と続く無の荒野。「この敗戦を糧に!」その甘ったるい言葉は、とんでもない格上との試合、チーム創設以来初の敗戦、百歩譲って今シーズン初の敗戦ならありか。慶應BRB 0-1 FC. OSSA。今季リーグ2敗目となる試合を通じて、チームにもたらされたものなど何もない。2敗のチームが1敗のチームより上にいるという、締まりのない順位表だけが成果。
一方で、確実に一試合分・90分の経験を刻んだ顔がズラリ。試合前に比べてその分だけの何かが加わった心身で、一人ひとりが明日を生きる。それもまたコイン落としだ。今日の一枚がスコンといいとこ転がって、明日雪崩が起きるかもしれない。来月かもしれない。10年後かもしれない。とっくにサッカー辞めた頃かもしれない。落とし方が異様に下手で、ポツンと一枚、ウンともスンとも言わないかもしれない。敗戦に意義はない。人生には、どの経験だって意味がある、のかい諸君。もしチームの勝利となって花開くことがあれば、改めてその時に言えばいい。あの日の負けには意味があったと。それまでは黙って無の荒野。

さてと。クラブハウスを後にする。全くもって冴えない一日だった。鞄を担ぎ、見上げれば秋の夜空、のはずが沖合から憤怒の大魔神登場。
「お前ら、今後の走り込みに文句は一切言わせない」
これまた何とも理屈の通じなそうな。チームに敗戦の意義はなくとも、福田雅監督の指揮するチームが負けた場合、今後の練習方針と選手達の社会人生活に与える影響は計り知れない。今日はやっぱり負けちゃダメだった、コインがえらいところに転がっちまったと、選手達がようやく気付いた瞬間である。

ふがいない敗戦に目を覚ました魔神と、目を合わせずに帰りたかったところを見つかって木の葉のように翻弄される民衆のイメージ。波風立ててくれる人がいるだけ幸せと思わなければいけない、をテーマに急遽封切り決定、週末を中心に最近は平日まで浸食しつつ絶賛上映中。

ふがいない敗戦に目を覚ました魔神と、目を合わせずに帰りたかったところを見つかって木の葉のように翻弄される民衆のイメージ。波風立ててくれる人がいるだけ幸せと思わなければいけない、をテーマに急遽封切り決定。週末を中心に最近は平日まで浸食しつつ絶賛上映中。

 

■東京都1部リーグ 第十戦 VS.三菱商事サッカー同好会 (3-0勝利)

2013.09.01

2013/9/1(日) 14:20 KICK OFF

慶應BRB

三菱商事サッカー同好会

3
(勝点22→25)
0 前半 0 0
(勝点17→17)
3 後半 0
得点者  62分 甲斐悠佑
71分 太田大輔 (毛利惣治)
90+2分 太田大輔 (甲斐悠佑)
 警告・退場  [警告] 三菱商事サッカー同好会
[警告] 三菱商事サッカー同好会
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
関根 宏一郎 1 GK GK 21 藤安 雄治
佐潟 隆平 32 DF DF 2 水澤仁雅
三上 佳貴 3 DF DF 20 今村匠実
冨田 賢 6 DF DF 22  筒井寛樹
大山 元輝 5 DF MF 7 金房拓海
加美 義人 36 MF MF 17 小坂井深
古賀久善 37 MF FW 30 原田亮
藤村 龍生 26 MF
太田 大輔 13 MF
甲斐悠佑 18 FW
毛利 惣治 14 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
HT 藤村龍生 原田 亮
60 加美義人 小坂井深
86 大山元輝 金房拓海

戦評

夏は14時20分キックオフ。ロングパイル人工芝の照り返し。
観客席39℃。いやー今日、あまりにクソ暑いからどこまで行くかと思ってさー、の持参温度計がハードワーク。それでも37℃ちょぼちょぼぐらいまではアラやだこの子微熱だわ、とか笑っていたのがあれよとインフルエンザ級になって、ていうかここ日陰じゃねえかよという声も潜め気味。深呼吸一拍、おそるおそる置いたピッチレベル49℃。もうダメ。大和言葉で表現する話ではない。清少納言は匙を投げ、与謝野晶子が君を泣き始める世界。母さん今から僕たち激しい運動をします。今日のこれからをもって宇宙人にサッカーという競技を説明したら、何か決定的な誤解が何万光年の彼方に生じるでしょう。例えば日なたに置いたベンチには、一度座ってアチアチアチと踊ってから日陰までズルズル下げること、といった。しかも皆、今日はぜってー負けらんねえと口を究めます。いい大人のはずなのに、まずは生きて帰って来ようとか、分別あることを言う人は一人もいないのです。なぜなら本日の相手は三菱商事。慶應ソッカー部出身者を多く揃え、2月の天皇杯予選ではしてやってくれた相手との一戦だから。常識の四角四面じゃ割り切れない世界に身を置いて、今日負けたらその土台ごと崩れてしまうような、そういう試合だから。

2013年9月1日の東京都社会人リーグ1部、三菱商事サッカー同好会-慶應BRBは上記のような構図でキックオフ直前を迎える。決意のまなじりも凛々しく、もうこの身なんてどうだってという青年将校の面持ち。ちょっと物々しすぎるか。ここで福田雅監督、今週の一計。本来は試合後のはずだったMF太田大輔の婚約発表を試合前円陣で実施。がんじがらめの両チーム因縁と、その絡み合ったところへ鉛をぶら下げるような酷暑との強烈タッグに、ダイスケ結婚おめでとうをぶつける。一歩間違えば消化不良に繋がる大きな賭け。結果は地鳴りのような祝福。悲壮感は消え、アップは日陰でやろうかしら、ダッシュの本数減らそうかしらといったチマチマした事も言わなくなり、いっちょ景気よく行こうぜ兄弟、でこの集合写真。49℃に咲く花。

試合開始。三菱商事が三菱商事らしい戦い方。ピッチもベンチも関係なく、チームのために走って飛んで闘ってボトルを洗う。西に東に困った味方あらば労を惜しまず助けまくる。対戦相手としては誠に厄介だが、同胞としては、世界を股に掛けてこれこのように業務に邁進されているのかと思うと頼もしい限り。やっぱ三菱商事すげーわ、と感心してる内に1点取られてるのが思うつぼなので、ひとまず前半は、スカウティング通り相手ディフェンスラインの隙間を突く攻撃が通用するのか確認と、2トップも怪我明けだしの45分。相手FKに肝を冷やしたが、まぁそれで済ませて前半終了。

後半。相手に疲労によると思われる交代が相次ぐ。後半11分の時点で交代枠が使い切られる。実はこの時点で勝負は付いていたのかもしれない。一方のBRBは2トップの試運転も済み、相手陣内・深い位置での楔が決まり始めて波状攻撃。17分、FW甲斐悠佑のセンタリングが三菱商事DFの手に。左サイド奥、審判からは見えにくい位置ときて、故意かどうかは微妙。PKきっちり決めて先制。相手がゲームプランを失ったところを逃さず、28分にはこの日抜群の動き出しでチャンス量産の太田が、FW毛利惣治とのパス交換から抜け出して2点目。ロスタイムにも太田。甲斐からのパスを受けて冷静に。惜しみない運動量と金払いでチームを支える男が、今日という日に結実の2ゴール。ディフェンスもしっかり締めて、望外の3点差でタイムアップ。さらに試合後に届いた他会場結果により、慶應BRBは東京都一部リーグ3位以上が決まり、関東社会人サッカー大会(関東リーグ参入決定戦)への出場権を確保。早くも饐えた匂いが立ち込めるロッカールームに咆哮一周。反響せよシャワー室タイル壁。

それにしても伴侶を決め、酷暑に2点を決め、ライバルからの勝ち点3を決め、おまけに関東大会出場を決めてガッツポーズ。こんな事が許されていいのか。書いていても全くもって釈然としない。しかし小さい奴と思われてもつまらないので、ダイスケおめでとうで本稿を締め、当日夜に行われた狂乱の祝宴がどのようにDF佐潟隆平の記憶を奪ったかについては教えてあげないのである。

写真

まだ婚約発表前につき、やや気合い過多の円陣

まだ婚約発表前につき、やや気合い過多の円陣

集合写真。新郎の頭に角を出す者がなかった点に、BRBの成長を感じていただきたい。一方で、ピッチ49℃に付きみんな膝を付きたくなくて後列を選んでる内に、という可能性も捨てきれない。

集合写真。新郎の頭に角を出す者がなかった点に、BRBの成長を感じていただきたい。一方で、何しろピッチが49℃なもんで、みんな膝を付きたくないから後列を選んでる内に、という可能性も捨てきれない。

太田に主役を奪われたが、この日は怪我から復帰した主将・甲斐の4/17以来となる公式戦でもあった。フル出場1得点が今後の弾みとなるか。

太田に主役を奪われたが、この日は怪我から復帰した主将・甲斐の4/17以来となる公式戦でもあった。フル出場1得点が今後の弾みとなるか。

ロスタイム3点目。 太田大輔、2位以下に大差を付けて競技場も最後のカーブ。笑顔が見られます。もう金メダルは間違いありません。

ロスタイム3点目。
太田大輔、2位以下に大差を付けたまま競技場も最後のカーブ。笑顔が見られます。もう金メダルは間違いありません。

 

 

 

 

 

 

【慶應BRB】東京国体メンバー選出のお知らせ

2013.08.30

第68回・国民体育大会のサッカー(成年の部)東京選抜メンバーに、当チームより以下の二名が選出されましたのでご報告致します。社会人東京代表に選んで頂いたことを大変光栄に感じると共に、地元東京での開催に華を添える活躍を、チームとしても期待しております。

◎冨田賢(背番号6、ディフェンダー)
本人コメント:「社会人になっても日本一を目指して戦えることは幸せなことです。BRBの名に恥じない活躍をしてきます」

◎藤岡康(背番号9、一般記録員)
本人コメント:「せっかくの地元開催なので応募してみました! トミケン(冨田)がどれだけ活躍しようと記録員が記録しなきゃ歴史上うんともすんとも言わないという力関係を、国体という場を通じて分からせてきます! ちなみに得意技は長身から見下ろす選手区別です!」

 

世界の首都・東京に愛された二人。このウェアで国を盗る。一名は話を大きくし、いつのまにか「オリンピックで」「五輪憲章を胸に」などと言い出すので注意が必要だ。

世界の首都・東京に愛された二人。このウェアで国を盗る。一名は「TOKYOを挙げてのスポーツの祭典」あたりからいつのまにか「俺も五輪憲章を胸にさ」などと話をすり替えるのでので注意が必要だ。

■東京都1部リーグ 第九戦 VS.V.F.C東京 (5-1勝利)

2013.07.29

2013/7/28(日) 18:45 KICK OFF

慶應BRB

V.F.C東京

5
(勝点19→22)
2 前半 0 1
(勝点15→15)
3 後半 1
得点者  20分 三浦良介 (森田達見)
38分 久保雅史 (森田達見)
49分 V.F.C東京
59分 三浦良介 (加美義人)
83分 原田亮 (藤村龍生)
90+1分 大山元輝 (加美義人)
 警告・退場  [警告] 慶應 大山元輝
[警告] 慶應 三浦良介
[警告] 慶應 冨田賢
[警告] V.F.C東京
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
関根 宏一郎 1 GK GK 21 藤安 雄治
今村 匠実 20 DF DF 32 佐潟 隆平
三上 佳貴 3 DF DF 17 小坂井 深
冨田 賢 6 DF DF 26  藤村 龍生
大山 元輝 5 DF MF 30 原田 亮
市川 慎士 8 MF MF 40 大塚 直樹
加美 義人 36 MF FW 14 毛利 惣治
久保 雅史 11 MF
太田 大輔 13 MF
森田 達見 10 FW
三浦 良介 12 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
30 市川 慎士 原田 亮
70 今村 匠実 佐潟 隆平
81 太田 大輔 藤村龍生

戦評

大変な事態である。何しろ先週、慶應BRBはセルベッサFC東京に敗れたのだ。今季23年ぶり一部昇格のBRBに、確たる勝利の方程式はない。「こないだ勝ったんだから今日も勝てんだろ! えぇ? 勝てんだろ!」「カテンダロ!」「今日も!」「キョウモ!」「コナイダモ!」「イツマデモ!!!」耳から蒸気がピーの勢いで叫び、頭のネジを外したまま90分走って我に返る。ああ今日も負けなかった。前々節まで6勝1分の理由全部がこれである。そこにくらった今季初黒星。さぁ困った。「こっからは6連敗で、6勝1分6敗でシーズン終了・・・」寝付きが悪いタイプ。「いや、星の並びは○○○○○△○●だから、この後は△●●●●●。最終成績6勝2分6敗。合計14試合でリーグ全13試合より多くなっちゃう点は、この際無視しましょう」半端な偏差値が邪魔するタイプ。「マルマル、サンカク、マル、クロマル、マルマル、モリモリ、みんな食べ・・・ いや、何でもないっす。断じて何でもないっす」明らかに仕事が出来ないタイプ。これまで勝利、あるいは無敗の二文字で束ねられた集団が、それぞれ余計なことを考えはじめた時の脆さたるや。突き詰めて積み重ねてきた分、ほつれた後の再構築の難しさたるや。

試合開始。相手のVFC東京は、これぞVFCというサッカーを展開。圧巻の制空権を持つFW根本知治を全面に押し出したした長短のクロス、こぼれ球にはFW浜崎真人らの手練が襲いかかる。これがやたらめったらのボカ蹴りサッカーならいざ知らず、蹴る方からして経歴に頷くしかない納得の球筋。ちょ! ちょっと! 止めてくんない! そこに蹴るのだけは! 止めてくれるはずもない。もう! 相手の嫌がることばっかして! もう何なの! 聞き入れてくれるはずもない。かくてBRB陣内には正確で無慈悲なクロスボールが雨あられ。前半15分まででVFCシュート数7本、BRBは当たりそこねのホゲホゲ1本。GK関根宏一郎の好守なくば2~3失点が妥当なところ。守備陣はクリアに汲々とし、中盤は頭上越えられて右往左往し、前線はボールを追っかけ回すだけ。組織としての慶應BRBは消え、目の前のボールに反応するだけの11人と化した。

背番号12・三浦良介。組織とか個人とか何すかそれ、自分はそもそも目の前のボール追っかけて汗かくだけっす、が身上のFWである。実際その発汗量は地域リーグのレベルを軽く凌駕する。さらにこの日は高い湿気も手伝って粘度も十分。あっという間に妖怪・ヌラヌラ男爵へとメタモルフォーゼを遂げ、その時が来るのを待った。19分。BRBクリアボールの処理に相手ディフェンスがもたつく。ここが千渡と背後からヒタヒタと現れたヌラ男爵、ヌルりとボールを奪取すれば、体をぶつけに来たDF陣の間をヌラヌラすり抜け、気付けばGKと一対一。ハイドロプレーニングで勢いを増したシュート刺さって1-0。歓喜の抱擁はドジョウつかみ大会のごとく。
さらに劣勢チームの先制で生じた一時的混乱に乗っかって内容までやや盛り返し、38分にはゴール前に侵入したMF久保雅史のシュートが相手に当たってゴールイン。狐につままれたような2-0で前半終了。

後半。VFC のMF河合崇泰による、GKお口アングリFKで幕開け。2-1。一点差となって、勝負の時間帯。前半同様、構図としてはVFCがこれでもかとねじ込み、BRBは耐えてカウンター。押し切るのか、凌ぎ切るのか。再び登場は三浦良介。14分、今度はMF加美義人のスルーパスで抜け出すと、角度のないところから逆サイドへ流し込む。アナタあの子が! 闇雲に走るだけだったあの子が! ちゃんと膨らんでからパスを呼び込んで! 「ゴールの可能性は感じさせるが、得点の匂いは全くしない」とかクソミソに言われてたのに、GKの動きをちゃんと見て! 感涙のベンチ。なるか脱皮。キワ物扱いヌラヌラ男爵ではなく、負け試合をひっくり返すFWに化けた瞬間が今なのか。

試合はこの後、VFCに怪我人が出たこともあり攻撃がややペースダウン。2点差をバックにやっと一息、BRBがこの試合はじめて意思を持ってボールを回す。38分には途中投入のMF原田亮、期待に応えてCKヘッド一発、さらにロスタイムにはお待たせしましたDF大山元輝・今季初ゴールで5点目。後半途中までは押されっぱなしの展開で、終わってみれば4点差勝利。あの内容で負ける日もあれば、この内容で勝つ日もある。明日だってどうなるか分からない。それでも内容をとことん追求し、勝敗には妖怪を使ってまで固執する。そのようなサッカーと人生を大いに良しとして、明日も慶應BRBは行く。

写真

スタメン。特にどうということもない一枚なだけに、どうしてもGK関根ヘアースタイルの行く末が気になる。

スタメン。特にどうということもない一枚なだけに、GK関根のヘアースタイル行く末が気になる。

劣勢が続いたが、DF陣は良く体を張った。写真は冨田賢。是非東京都国体選抜に残って欲しい。

劣勢が続いたが、DF陣は良く体を張った。写真は冨田賢。是非東京都国体選抜に残って欲しい。

MF原田亮(中央・30)のヘディング決まって4点目。3点差に突き放す一発に表情緩む。MF藤村達生(左端・26)、DF佐潟隆平(右端・32)と途中投入の三人はいずれも期待に応えた。

MF原田亮(中央・30)のヘディング決まって4点目。3点差に突き放す一発に表情緩む。MF藤村達生(左端・26)、DF佐潟隆平(右端・32)と途中投入の三人はいずれも期待に応えた。

 

 

 

■東京都1部リーグ 第八戦 VS.CERVEZA FC東京 (0-2敗戦)

2013.07.25

2013/7/21(日) 18:10 KICK OFF 大井第二球技場

慶應BRB

CERVEZA FC東京

0
(勝点19→19)
0 前半 0 2
(勝点13→16)
0 後半 2
得点者  74分 CERVEZA FC東京
85分 CERVEZA FC東京
 警告・退場  [警告] 慶應 古賀久善
[警告] CERVEZA FC東京
[警告] 慶應 古賀久善
[退場] 慶應 古賀久善
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
関根 宏一郎 1 GK GK 21 藤安 雄治
今村 匠実 20 DF DF 2 水澤 仁雅
冨田 賢 6 DF DF 32 佐潟 隆平
三上 佳貴 3 DF DF 7  金房 拓海
大山 元輝 5 DF MF 8 市川 慎士
加美 義人 36 MF MF 13 太田 大輔
古賀 久善 37 MF FW 17 小坂井 深
久保 雅史 11 MF
藤村 龍生 26 MF
森田 達見 10 FW
三浦 良介 12 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
81 藤村 龍生 小坂井 深
81 三浦 良介 太田 大輔

戦評

CERVEZA FC東京。その名には東京の社会人サッカーこの10~15年が重なる。チーム設立は1984年。広告を中心に業界のお付き合い関係でチーム結成。サッカーも楽しいけど、その後のお酒も楽しいよね、という集団が選んだ名前はCERVEZA MAS O MENOS。直訳すれば「ビール(CERVEZA)、適当に(MAS O MENOS)」。ピッチの上で見せるサッカーもまた、さぞかしこの後飲むビールはうまかろう、という要所で締めるスタイル。一方で当時の慶應BRBも、月に何回か大学仲間で集まって、いい汗かいてお互いの腹の弛み具合を笑い合う集団。自然と両チームは同じリーグに属し、勝ったり負けたり、飲んだり飲まなかったり、おいFCホッピー!お前ら飲み過ぎてんじゃねえぞ! 何ですか? あー、どなたでしたっけ、例のほら、社会人にもなって大学名に守ってもらってる甘えん坊集団の、と軽口を叩いたりと、それはそれは牧歌的な時代を謳歌していた。

2000年代。様相は変わる。社会人サッカーの半端無いレベル向上。景気が悪いと人はサッカーしかやることがないのか。技術もさることながらその運動量たるや。「前からガンガンプレッシャー掛けていこう!」なんて、昔だったら口にした奴に「マエからガンちゃん」とでもあだ名が付けられそうな話が大まじめに語られる時代。ここで両者は袂を分かった。甘えん坊集団は、Jリーグ100年構想ってこんなストイックなの? もっとなんかこう、芝生に寝転んでボールがコロコロコロみたいなもんじゃなかったの? などと現実から目をそらしたまま最下部リーグへ。ホッピーの方は、ようしやってやる、若くて動けるだけのチームにゃ負けられねえ、東京の激務サラリーマンとしてどこまでやれるかやってやる。そして、俺達適当じゃねえ、MAS O MENOSじゃねぇ、でもビールは大事。CERVEZAはとても大事、という話があったのかは不明だがCERVEZA FC 東京と改名し、この名前をこよなく愛する集団が、人数不足、グランド不足、資金不足、多忙、結婚、出産、育児、転勤、異動、嘲笑、「お前いつまでそんなことやってんの」深夜自分への問い、社会人チームに降りかかるあらゆる苦難を、意地と丸いボールへの思いでくぐり抜け、今や堂々東京の一部リーグ常連。そのCERVEZAに、自らの名前を取り戻すべく2010年に再立ち上げし、今度は「前からガンガン」のムシロ旗を立ててエッサホイサの百姓一揆スタイルで駆け上がった慶應BRBが挑む。CERVEZAの慶應ソッカー部出身者5名、BRBのCERVEZA会社同僚3名。両者の公式戦は、確認出来る限りでは1997年以来。15年ぶりの再会は、東京都一部リーグの首位争い。それぞれの歴史とスタイルを背負い、一回りたくましくなった選手達が、ピッチ入場を今や遅しと待っている。前置きがようやく終わろうとしているのだ。

慶應BRBは、いつもと変わらず前からガンガンのハイプレッシャーが生命線。FW三浦良介がどこの部族の何の儀式かと跳ね回り、両サイドMF久保雅史と藤村達生はものすごーく視野の狭い人のように相手の足元だけを見つめて寄せ切る、こぼれたボールにはMF加美義人、古賀久喜が嬉しそうに体を投げ出し、奪ったボールは10番森田達見へ。しかしここまでリーグ最少失点のCERVEZAも、中央のDF梅澤誠司、志田野雄一郎、MF菅井順平ら、大学サッカーで鳴らした強面がどんと構え、容易にはゴール前侵入を許してくれない。最大のチャンス、藤村のパスで抜け出したDF大山元輝のシュートも慶應出身GK・山本晃司に防がれてハーフタイム。攻めきれなかった慶應BRBと、受けきったCERVEZAの45分間。

後半はCERVEZAが盛り返して互角の展開。東京都一部リーグ首位争いとして、世界の誰に対しても恥じ入ることのないぶつかり合い。その中で慶應BRBの誤算はCERVEZAの運動量が落ちなかったこと。むしろ交代もうまく使って20分過ぎからは活性化の兆しすら。対する慶應BRBは、この日FW登録5名中3名が負傷で、サブメンバーにFWがゼロ。「今こそこいつだと頭に浮かんだ長身FWは別の場所にいた。本部なのかスタンドなのかは教えてあげない」とは試合後の福田雅監督の弁。結局流れを変えることは出来ず、逆に耐える展開。それでも中央DF三上佳貴、冨田賢の二枚が崩れることはなく、GK関根宏一郎も的確なセーブを見せて、流れからの失点リスクはほぼ封じきった印象。ま、0-0でもいいか。一応こっちが首位だし。それこそがCERVEZAが仕掛けた罠。残り時間がちらついてきたら発火するよう講じられていた罠。後半32分。CK。集中力で上回る相手の動きを捕まえきれず、MF上村俊介に決められる。0-1。すかさずBRBもMF太田大輔、小坂井深の同時投入で化学反応を促すが、逆にバタついたのは我が軍。41分に我慢しきれずPK献上。難なく決められ、退場のおまけまで付いて勝負あり。その後右サイドで奮闘したDF今村匠実の際どいシュートなどもあったが、結局無得点。2010年から続いたリーグ戦ピッチ上での無敗記録はここでCERVEZAにより途絶え、首位争いでも並ばれた。

感情を隠さないCERVEZA。彼らは知っている。今こそが歓喜の時だと。準備を重ねてきた一戦を、描いた通りのプランで仕留める。以前の小手先での勝利では湧いてこなかった、腹の底からの咆哮。もちろん慶應BRBも知っている。今は悔しがる時だと。準備もした、犠牲も払った、試合出る奴出ない奴みな持ち場で奮闘した、残り15分でCKとPKとでやられた。同じく以前のヘラヘラした敗戦では得られなかった、体が強張るような悔しさ。CERVEZAに歓喜の輪。じっと見つめるBRB選手有り。喜べライバル。もっともっと喜べ。その分俺達は強くなる。この棒のような悔しさを呑み込んで強くなる。

【慶應BRB】大塚尚毅選手再加入のお知らせ

2013.07.24

この度、FC Wacker Innsbruck II(オーストリア3部リーグ)から大塚尚毅選手の完全移籍加入が決定致しました。

■大塚 尚毅(おおつか なおき) MF
1989年4月7日生まれ、185cm 78kg
~2008年3月 滝川第二高等学校
~2012年3月 慶應義塾体育会ソッカー部
~2012年6月 慶應BRB
~2013年6月 FC Wacker Innsbruck II

■強化部より
自己評価としては、ドイツからガンバに戻った宇佐美に次ぐ、この夏の欧州ビッグ・ウェルカムバック・トレードと考えている。
唯一の想定外は、オーストリアからの方が千葉県からより移籍がスムーズだったこと。何しろ本人が選手証用の写真撮って来るより手続きが早かった。世界は確実に狭くなっているし、大塚は確実に変わっていない。
昨年在籍していただけにチームへのフィットに不安はない。セルベッサ戦の負けを断ち切る意味でも良いタイミング。あとはこのドイツ語で移籍証明書、と書いてるのであろうFAXに「移籍はいいけど百万ユーロです」とか書いてないことを祈るだけだ。

※なお、背番号は40となりました。余ってるXLがそれだけなので。併せてお知らせ致します。

2013.7.23 慶應BRB

【慶應義塾高】あと一勝でインターハイ出場!

2013.06.18

慶應義塾高校ソッカー部は、一昨日川和高校(春の関東選手権神奈川県大会優勝チーム)との準々決勝に勝利し、今週末の準決勝に勝てば、全国大会出場権獲得(神奈川県から二校出場)致します。新たな歴史の扉を開く一戦に是非足をお運びいただき、応援宜しくお願い致します。

《平成25年度(2013年度)第51回神奈川県高等学校総合体育大会兼全国高等学校総合体育大会サッカー大会神奈川県予選》
準決勝 6月22日(土)12時キックオフ vs横浜創英高校 @相模原麻溝公園競技場
会場(相模原麻溝公園競技場)のアクセスはこちら

準決勝に勝利した場合、
決勝戦 6月23日(日)14時キックオフ @横須賀市リーフスタジアム(京急北久里浜より徒歩約15分、湘南学院高校に隣接)

インターハイ予選概要
http://www.kanagawa-fa.gr.jp/h_school/inhaiyosen2013.htm

■東京都1部リーグ 第七戦 VS.アストラ倶楽部 (2-0勝利)

2013.06.09

2013/6/9(日) 18:30 KICK OFF

慶應BRB

アストラ倶楽部

2
(勝点16→19)
2 前半 0 0
(勝点4→4)
0 後半 0
得点者  20分 太田大輔 ( 金房拓海)
31分 三浦良介 (森田達見)
 警告・退場  [警告] 慶應 三浦良介
[警告] 慶應 太田大輔
[警告] アストラ倶楽部
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
関根 宏一郎 1 GK GK 21 藤安 雄治
金房 拓海 7 DF DF 20 今村 匠実
三上 佳貴 3 DF DF 22 筒井 寛樹
佐潟 隆平 32 DF DF 6  冨田 賢
大山 元輝 5 DF MF 30 原田 亮
加美 義人 36 MF MF 17 小坂井 深
古賀 久善 37 MF FW 14 毛利 惣治
久保 雅史 11 MF
太田 大輔 13 MF
森田 達見 10 FW
三浦 良介 12 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
67 加美 義人 原田 亮
78 金房 拓海 筒井 寛樹
80 太田 大輔 小坂井 深

戦評

アストラ倶楽部。暁星高校を母体とする、高校系都内最強のクラブチームである。設立は1918年。はじめにまず星ありき。決して大規模とはいえない一私立高校のOBチームが、他チームどころか日本サッカー協会より前に誕生し、掲げた星は今も褪せていない。多くの都民は、この事実にさほど関心を示さない。
第47回東京都社会人サッカー連盟1部リーグ第8節 慶應BRB-アストラ倶楽部。1921年の第1回大会から92回を数える天皇杯の、最多優勝チームと第3回優勝チームによる伝統と絢爛の豪華マッチである。現在リーグ1位のBRBが順位通りの実力を見せつけるのか、降格圏内で苦しむアストラが一泡吹かせるのか。もちろん首都の耳目は、この試合にもさして集まらない。
東京は忙しい。2013年6月9日の東京も、2005 年誕生のアイドルグループによる5回目の総選挙がどうの、1984年設立の携帯業者による第4世代通信規格の詐称がどうのと忙しい。お膝元の都道府県サッカーリーグは今日も静かに始まり、激しく燃え、また静かに終わるばかりだ。

試合は2-0でBRBが勝利した。個々で上回るチームが押し込んで2点もぎ取り、そのまま試合をクローズ。勝った方は首位を守り、負けた方は降格圏脱出に失敗した。東京に流れる情報はここまで。さぁここからがお楽しみであるというのに。

暁星高校サッカー部と慶應義塾体育会ソッカー部のパイプは太く、毎年のように暁星出身のソッカー部生が誕生する。奥底の熱さを簡単には見せない、やや細身の一群がそれだ。この日集まったアストラメンバーにも、ざっと見ただけで5~6人のソッカー部出身者。一方のBRBも監督と代表とGKが暁星出身。お互いに相手のスタメンを8割方あだ名でそらんじる中、アストラがメンバー票をなぞる手を止めたのは、初スタメンのFW三浦良介だったか。この日、最初の仕掛けはBRB福田雅監督から。問答無用のプレースタイルで「しなやかじゃないアフリカ人」の異名を持つ三浦を前線に据え、駆け引き上手のアストラDF陣を駆け引きごと封じに掛かった。期待に応えた三浦は相手の細かい仕掛けに馬耳東風、ばたつくトラップなんのその、夜のピッチをサバンナの如く駆け回る。その三浦を先頭にわっせわっせと連動し、相手を酸素不足に陥らせるのがこの日のBRB攻撃陣のスタイル。一方のアストラは、引いて構えて罠に入れ、奪ったら特別な力を持つ18番佐々木惇で勝負。最初に形を示したのはアストラ。前半7分にその佐々木、絶妙のポジション取りからヘディングシュート。ポスト直撃。決まっていればのパラレルワールドが口を開ける。肝を冷やしたBRBだが、この流れを単発に封じ込めると10分過ぎ頃からはペースを掴む。BRB列車は行く。スピードと体力にものを言わせ、二人三人とアストラ中盤を追い越して、一人が潰れても後ろの奴がニコニコと拾い直して、BRB列車は行く。我ながら敵にしたくない。20分。右サイドに入ったDF金房拓海センタリング。アストラ守備陣たまらずクリアが詰まる。MF太田大輔、見逃さずに蹴り込んで先制弾。見たか、の一撃。さらに中から外からそいやそいやと攻め立て、31分には主将・森田達見ドリブル突破。シュートがこぼれたところを三浦がぎこちなく押し込んで2-0。前半終了。

後半も引くアストラに、ボール支配のBRB。アストラ中盤のプレッシャーは弱まり、ある程度までは行かせてくれる。さぁそれならとBRBはいっそう縦に、いや、行かない。時として、しれっと空いたスペースは罠。どうしても3点目を目指しがちな、BRBの若さに仕掛けたアストラの罠。ベンチ怒声に気付いてみれば、なるほど自軍の陣形が悪い。にやりと笑ってバックパス。リスク管理も十全に、強くはたいてサイドを変えて、相手のさらなる消耗を待つ。ベンチからは拍手。暁星が個々の駆け引きで全体を為すなら、慶應はチームで一つの駆け引きを為す。2点差上等、うちはこのままでいいけどアストラさんはどうするのと、丸いボールで会話する。
もちろんパス回しだけの45分間ではない。BRBのシュート数は前半の9本から後半は13本。充分揺さぶって、これと見込んだ時には攻め立てたが、アストラGKのビッグセーブにも遭って後半は無得点。一方のアストラは、GKセーブ後やセットプレーなど、節目の集中力に勝負を賭ける。あわやの場面も作られたが、この日に限ってはBRBディフェンス陣の決意が上回ったか。特筆すべきは佐潟隆平。前所属の千葉県3部リーグ3ブロックでは出番に恵まれなかったが、BRBでは移籍後2試合目でチャンスを得ると、大先輩・三上佳貴とセンターを組んで固い守備を披露。関東リーグ参入戦まで見据えた道のりに、攻守それぞれで重要な駒が加わった一戦というのが慶應BRB・2013年シーズンの捉え方。1923年から続くアストラとの公式戦記録に、新たな白星が加わった一戦というのが慶應ソッカー・92年目の捉え方。花の大東京がどう捉えたかについては、本稿の預かるところではない。

 

■東京都1部リーグ 第六戦 VS.三井住友海上サッカー部 (0-0引分)

2013.06.03

2013/6/2(日) 18:50 KICK OFF

慶應BRB

三井住友海上

0
(勝点15→16)
0 前半 0 0
(勝点8→9)
0 後半 0
得点者
 警告・退場  [警告] 慶應 毛利惣治
[警告] 慶應 森田達見
[警告] 三井住友海上
[警告] 三井住友海上
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
関根 宏一郎 1 GK GK 21 藤安 雄治
今村 匠実 20 DF DF 32 佐潟 隆平
三上 佳貴 6 DF MF 26 藤村 龍生
冨田 賢 3 DF MF 8  市川 慎士
大山 元輝 5 DF MF 30 原田 亮
金房 拓海 13 MF FW 12 三浦 良介
加美 義人 7 MF FW 33 山浦 公裕
久保 雅史 11 MF
太田 大輔 36 MF
森田 達見 10 FW
毛利 惣治 14 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
HT 金房 拓海 原田 亮
60 毛利 惣治 三浦 良介
76 加美 義人 山浦 公裕

戦評

本日の対戦相手、三井住友海上サッカー部には慶應義塾体育会ソッカー部出身者も多く、練習試合でもお手合わせいただくなど、こちらの手の内を隠しきれないチームである。

閑話休題。「ソッカー部」。サでしょ。サッカーでしょ。と思われた諸氏にお伝えしたい。断じて慶應義塾はソッカー部であると。私は夢想する。まだサでもソでもない時代、我が先輩SOCCERの六文字を前に沈思黙考、腕組み端座する姿を。やがて一天にわかにかき曇り、瞬く間の豪雨。轟く雷鳴。先輩かっと目を開くと、脇の筆を取るや墨汁よ散れとばかりにソッカーと大書。爾来90年。我が名はソッカー部。後から誰がどう訳そうと、毛ほども関係ないのである。これでも腑に落ちない方は、まずそこに飲み散らかした炭酸水はサーダなのか、脱ぎ散らかした一足のびろんびろんはサックスなのか、今から投稿するのは一体どこのサーシャルネットワークなのか、その辺の帳尻からまず合わせていただきたいのである。

試合に戻る。はやリーグも第六戦。緩みともまた違う何かがチームを包む。開幕戦と同じ気持ちで臨めるのは、結婚十年目の朝を新婚初日の気分で迎えられる奴だけだ(参考:緩みともまた違う何かにやられてユニフォーム忘れたので予備の貸して下さい!の図)。だからしょうがないでは勝ち点が逃げる。福田雅監督、新人の森田達見をゲームキャプテンに指名。起きるか化学変化。そしてこのペースで勝負と対峙し続けて、監督の内蔵と本業は大丈夫なのか。キックオフ。

前半は三井住友の良さが目立つ。ここまで2勝2分ながら、相手は全て関東参入戦を目指すチーム。個人能力はもちろん、企業チーム特有のまとまりのよさも加え、どの試合も好勝負に持ち込む総合力が売り。この日は研究の成果か1トップで中盤を厚くする布陣。これがまたBRB縦パスにしぶとく対応してくれて、個人ドリブル突破以外の攻め手を封じられる。しかも相手が良い形でボールを奪うので、大変スムーズにBRB陣内まで立ち入られるおまけ付き。たまらずファール。待っているのは10番・松本篤史の正確なFK矢ぶすまの如く。その数、前半だけで九本(CK含む)。あーこりゃあかん、さすがにあかん、というシーンもいくつかあったが、そこはこちらも慶應BRB。GK関根宏一郎、DF冨田賢、三上佳貴を中心に踏ん張り続けて前半終了。

前半凌いだことで心理的変化が生じたか、後半はBRBがやや盛り返す。守っては相変わらず相手10番のFK/CKを何かの我慢大会のように浴び続けるも、攻撃ではキャプテン森田を中心に多少連動性も生まれ、盤石にみえた相手守備陣に細かいヒビが広がる。さらに攻撃てこ入れで投入されたMF山浦公裕、FW三浦良介も持ち味を発揮し、ゴール取り逃げ勝利までハーケンもう一打ちと迫る。しかしこちらも疲れが出たか、最後の工夫が足りずにタイムアップ。両者そりゃ勝ちてえけど負けたくねえんだよという思いと算盤が形となった0-0。勝ち点2を失ったとみるか、勝ち点1を分け合ったとみるか。長いシーズンこういう試合も一回ぐらいと大きく構えるか、一試合たりともこういうゲームをしてはいかんと眉をつり上げるか。答えはないが待ってもくれない。人生もまた同じ。1週間後にはサもソもない頃からの好敵手・アストラ倶楽部との一戦。

写真

 

この日のスタメン。7番は金太郎の前掛けが似合う立ち姿である。

スタメン。11番は試合後「次また忘れたらテーピングに11って書いておでこにも貼り番します」と誓った。誓わされた。

少ない出場時間でも持ち味を出したFW三浦良介。この日も無表情でボールを追い回し、物心両面でプレッシャーを掛け続けた。

少ない出場時間で持ち味を出した三浦。無表情にボールを追い回し、物心両面でプレッシャーを掛け続けた。

初出場のMF山浦公裕。この日のシュートは外れたが、正確なキックで今後のBRBを引っ張る可能性を秘めた存在。

初出場の山浦。この日のシュートは外れたが、正確なキックで今後のBRBを引っ張って欲しい存在。髪の色では引っ張らないで欲しいが。

 

 

【慶應BRB】佐潟隆平選手加入のお知らせ

2013.05.30

この度、双葉SC(千葉県社会人リーグ3部3ブロック)から佐潟隆平選手の完全移籍加入が決定致しました。

■佐潟 隆平(さがた りゅうへい) DF
1990年12月21日生まれ、177cm 72kg
~2009年3月 鶴丸高校
~2013年3月 慶應義塾体育会ソッカー部
~2013年5月 双葉SC

■強化部より
タフな移籍となったが、昨年のマラッカ海峡に比べれば、県境をまたぐなど何ほどのこともない。
本人の実力は折り紙付き。今年だけでなく、来年、再来年を睨んでも良い移籍だったと思っている。
後はどれだけ早くチームにフィットしてくれるか。まずはチーム内出欠登録システムに習熟して欲しい。

※なお、背番号は32となりました。併せてお知らせ致します。

2013.5.30 慶應BRB

■東京都1部リーグ 第五戦 VS. FC・フエンテ東久留米 (4-1勝利)

2013.05.19

2013/5/19(日) 18:50 KICK OFF

慶應BRB

FCフエンテ東久留米

4
(勝点12→15)
3 前半 0 1
(勝点7→7)
1 後半 1
得点者 [20分] 慶應 久保 雅史 (森田 達見)
[36分] 慶應 毛利 惣治 (久保 雅史)
[40分] 慶應 森田 達見 (毛利 惣治)
[53分] 慶應 加美 義人 (大山 元輝)
[90分] FCフエンテ東久留米
 警告・退場  [警告] 慶應 今村 匠実
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
関根 宏一郎 1 GK GK 21 藤安 雄治
金房 拓海 7 DF DF 22 筒井 寛樹
今村 匠実 20 DF MF 17 小坂井 深
三上 佳貴 3 DF MF 26  藤村 龍生
大山 元輝 5 DF MF 27 毛利 拓史
古賀 久善 37 MF FW 28 高木 大地
太田 大輔 13 MF FW 12 三浦 良介
久保 雅史 11 MF
加美 義人 36 MF
森田 達見 10 FW
毛利 惣治 14 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
58 太田 大輔 藤村 龍生
63 金房 拓海 筒井 寛樹
79 森田 達見 高木 大地

戦評

関東リーグ参入戦までを視野に入れる慶應BRBにとって、今季のリーグ戦とはすなわち都リーグ13試合+参入戦4試合の合計17試合である。本日の5試合目からは、全体を4つに割った第2期。3週に及んだ中断も、区切りの充電期間と考えれば丁度良く、心なし艶やかな頬で集合した者31名。毛穴から獣性を発散させ、早く俺にBRBのサッカーを表現させてくれと唸る。スタメン発表。この3週間の凝縮。負傷・甲斐の代わりは誰か。欠場・冨田の穴を埋めるのは奴か。俺に待ち続けた抜擢はあるのか。11番目がFW森田達見の名前で締められる。続くはサブ7名。ベンチ役員5名。本部役員2名。運営4名。練習生1名。マスコット1名。発表後の一旦解散は、はやる若き血をひとまず冷ます時間。葛藤を呑み込み人知れず深呼吸する時間。再集合で顔を揃えるのは、それぞれの呼ばれたポジションでハードワークを誓う、慶應BRBというサッカーチーム。

前半開始。BRB主導。しかしこの日の相手FC・フエンテ東久留米に焦りはみえない。もともと前線の22番高橋克也、19番垣本右近らタレントの一発二発で引っ繰り返すのはお手のもの。実際高橋のシュートをGK関根宏一郎が横っ飛びで防ぐシーン、垣本の突破をたまらずファールで止めるシーンなどを披露して、君達うかうかチャンス逃してると試合もらうよと不敵な構え。両者の構図がはっきりして、BRB対フエンテここからが本当の勝負。
20分。耐久戦の予感を先制点の歓喜に変えたのはMF久保雅史。森田からのパスに、意思をもって確実に振り抜く。ボールは人工芝を刈り散らす勢いでフエンテゴールへ。もうその男の右足は、はにかまない。好きなアーティストもYUIからアイアン・メイデンあたりに転向間近といえよう。この一点が呼び水となったか36分、今度は久保からのクロスをFW毛利惣治が綺麗に合わせ、お待たせしました今季リーグ初得点。さらに40分には毛利から森田、息の根に迫る一撃で3-0。久保→毛利→森田、BRBが誇る技巧派アタッカーが仲良しこよし、得点とアシストを回し合う談合上等ゴール・カルテルで前半終了。

点差の付いた後半は、どれだけ細部にまでこだわれるか。目の前の勝利に影響は無くとも、3試合先、4試合先の失点の原因を断つために、あるいは単にこのユニフォーム着てる限りはという思いを満たすために、さらにはサッカーがともかく好きだから、中には自分難しいことは良く分かんないすけど止まると死ぬんで、ともかく走る。53分、DF大山元輝センタリングからMF加美義人で4点目。先制点と変わらぬ歓喜。その後もチーム全体よく機能し、3たび取られたボールを3たび奪い返してチャンスを作るホッツエンプロッツ・大山ショー、久々登場で気を吐くあまりサッカーというよりむしろツツイヒロキという競技を展開するDF筒井寛樹など、山場もほどよくちりばめつつ、試合は終盤へ。1部の舞台で4-0完勝目前。BRBにとって初の領域。俺達もしかして強いのかも。こりゃ監督ニヤけちゃうかも。頬が緩んでプレスも緩む。ミス連発からのCKで1点取られてタイムアップ。お望み通りと福田雅監督、マスコットが表情変えるほどの憤怒。3点差で勝って首位堅持の夜に、ふざけんじゃねえと向こう岸からかと思う声量でどやされる社会人30名。誰も異は唱えない。何故ならこれもまた、3試合、4試合先の失点を摘むハードワーク。

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