BRB・一貫校からのお知らせ

■2018年度東京都2部リーグ 第二戦vs 法政クラブ(2-2引分)

2018/4/8(日) 15:15 KICK OFF

慶應BRB                          法政クラブ

2 0 前半 0 2
2 後半 2
得点者(アシスト者):自チーム分のみ  毛利惣治(後半12)、齋藤勇太(長尾賢太郎 後半30)
警告・退場 なし
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 Sub
三本松 優 39 GK DF 6 金房 拓海
小室 絢人 4 DF DF 12  中井 健太
山崎 晋平 12 DF DF 28 山村 祐樹
豊川 功治 8 DF DF 35  浅井 良介
 李 元 5 DF DF  36 長尾 賢太郎
山田 融 3 MF  MF  6 小村 研人
小比賀 奨 14 MF FW  26 吉岡 康季
水野 功太郎 18 MF
毛利 惣治 9 MF
齋藤 勇太 11 FW
加瀬澤 力 20 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
 HT 李 元 長尾 賢太郎
 HT 水野 功太郎 金房 拓海
 74  毛利 惣治  小村 研人

監督:田村裕貴

戦評

冬の高校サッカーで顧問の先生がロスタイムに決勝ゴール決めたらどうだろう。インカレ決勝で前からプレス掛けるのが理工学部の准教授だったらどうだろう。あんたさっきからつまんないこと言ってるねでぴしゃんだろうか。お情けで飲み会のひとネタぐらいにはしてくれるだろうか。何だよそれめちゃくちゃ痛快じゃんと思ったのかどうかは定かでないが法政クラブ。設立2010年。法政大学スポーツ健康学部井上尊寛先生とその下に集まる健全学生約二十名。大学ですが体育会ではありません社会人リーグ参加してます。NPO法人取得してます僕達本気です。井上先生は確かに先生ですが今日も普通にスタメンです一番胸板厚いです。そして何より強いです。都1部から降格してきましたが、1点差ゲームを落としたのが多かっただけです当然今年は優勝狙います。誰も傷つけない冒険と一石の先に、あなたは何を見るか。

さて慶應BRB、その法政クラブとの第二戦。初戦引分後の優勝候補という外形重要度は言わずもがな、大学を母体とする最も古い形のチームと最も新しい形のチームの初顔合わせという意味でも特別な一戦。全ての局面でモルテン・ヴァンタジオの回転模様まで味わい尽くし、総体としての結果も手に入れたい。だって俺達勝ち負けが全てだけど、勝ち負けが全てだったらこのチームでやらねえだろ? という矛盾ストリームを堂々往く22名揃ってキックオフ。

試合は立ち上がりから、今年はこの相手にこういうフットボールをやりに来たのですのじゃの展開。BRBは個の力と阿吽の呼吸でねっとり繋いで俺達体育会じゃ完勝じゃを目指し、法政は俺達若いんじゃ平日ばっちり練習してますのじゃと運動量と連携でBRB中盤に襲いかかる。どちらの試みもそこそこ成功、そこそこのチャンスまでは作るも攻めきるところまではいかず、とはいえ法政クラブシュートがポスト当たった分ちょいとやられたかなぐらいで前半終了。ハーフタイムのBRB秘策は攻守各一点。登録ホヤホヤ、関西出戻りスピードスター長尾賢太郎を前に、登録最古参、BRB唯一の客(実父)を呼べるプレーヤーは本日観客2名増(妻と赤子)の金房拓海を後ろに投入し、攻のダイナミズムと守のスタビリティ両建てを図る。

後半開始。双方極端に相手の良さを消す試みは見られず、どちらが自分のスタイルでやり切るかに勝負が賭けられる。潔い。これ最終の優勝決定戦で見たかったなぁと遠い目で見てたら5分で失点。オウンゴール。しかし最後まで陣地を死守した兵士の盾で弾が跳ねてしまったとして、誰がこれを責められようか。一方で開幕から2試合連続オウンゴール(開幕戦の記録上は相手ゴール)で先制点献上ってどうなの。しかもこれまたこないだと同じように直後の混乱を突かれて2分後に0-2どうなの。早くも3戦目の行く末まで思い悩むネガティブシンキングどうなの。ダウナー系キックオフ。「こいつら前の試合2点差追い付いてるから!」「ここで締めるぞ!」なる溌剌学生声掛け。それダメ。そういうのダメ。開幕戦をビデオで分析の甲斐ありましたみたいのダメ。もっと素直に喜んで欲しい。学生さんとはいえ、喜んでちょっと浮き足だってそのちょっと分だけ壁が浮いたところを地を這うFK、みたいな展開しかないこちらの気持ちを察して欲しい。

試合再開。果たして法政は無理には前に来ない程度。ベタ引きしないのが矜持か方針か。後半12分1点返す。毛利惣治。展開なんかどうでもいいんですシュートは究めていよゝですと中央から落ち着いて。ベテラン号砲でさぁBRBの時間。目指すは一路・交代策実って金房から長尾へのパスが面白いように決まる左サイド。成果はお待たせ後半30分。長尾からのクロスに、俺がマチスならモデルはこいつだFW齋藤勇太・野獣派ヘッド。同点じゃないの! 見たかって話ですよ! 2試合連続オウンゴールの0-2から追い付いたって話ですよ! でもその後は井上先生にうまく時間使われたりしてる内に膠着しちゃったって話ですよ! そんでもって最後は運動量もあって押し込まれてヒヤヒヤ2-2タイムアップ。自力優勝が消えたBRBが勝ち点2を失った試合と評すべきか。決着を未来に包んで目標のある人生だというべきか。飲み会のひとネタぐらいにはしていただけるだろうか。

 

写真

本日は白。オレンジの法政との試合は色の類似性からどちらかがセカンドユニになる場合が多いのは大学も同じ。

本日は白。オレンジの法政との試合は色の類似性からどちらかがセカンドユニになる場合が多いのは大学も同じ。