■2017年度東京都3部リーグ 第十一戦vs トレフォイル(13-0勝利→優勝決定)
2017/10/1(日) 14:20 KICK OFF
慶應BRB トレフォイル
13 | 5 | 前半 | 0 | 0 |
8 | 後半 | 0 | ||
得点者(アシスト者):自チーム分のみ | 深澤良6点 毛利惣治2点 水野功太郎2点 加瀬澤力1点 山内浩史1点、河合秋人1点(時間ご勘弁) |
警告・退場 | なし |
慶應 先発 | 番号 | ポジション | 番号 | 慶應 SUB | ||
三本松 優 | 39 | GK | DF | 12 | 米井 良 | |
金房 拓海 | 4 | DF | DF | 27 | 小坂 慎太郎 | |
山崎 晋平 | 12 | DF | MF | 17 | 山内 浩道 | |
豊川 功治 | 16 | DF | MF | 18 | 遠藤 智也 | |
井内 泰祐 | 27 | DF | MF | 26 | 水野 功太郎 | |
山田 融 | 8 | MF | FW | 11 | 齋藤 勇太 | |
藤村 龍生 | 25 | MF | FW | 19 | 河合 秋人 | |
水野 功太郎 | 26 | MF | GK | 31 | 天野 弦 | |
松本 渓 | 40 | MF | DF | 28 | 山村 祐樹 | |
毛利 惣治 | 23 | MF | DF | 41 | 上田 裕介 | |
深澤 良 | 9 | FW | CM | 45 | 安藤 三公 |
慶應 選手交代 | 分 | OUT | → | IN | 分 | OUT | → | IN |
HT | 松本 渓 | → | 齋藤 勇太 | HT | 藤村 龍生 | → | 山内 浩道 | |
HT | 小室 絢人 | → | 小坂 慎太郎 | HT | 毛利 惣治 | → | 河合 秋人 | |
HT | 井内 泰祐 | → | 水野 功太郎 | → |
監督:田村裕貴
戦評
33年間で9回。昨年までの慶應BRB都リーグ優勝回数である。
まずまずの数字と思うなかれ、内訳に1部はない。2部と3部が2回ずつ、残りの5回は全て4部。4部で優勝5回は、また違うベクトルの評価。そりゃ優勝は優勝で素晴らしい瞬間かもしれないが、一方で最低でも4回、最下層の4部にまで落ちる前段があるわけで、しゃあねえまた仕切り直すかという瞬間もまた瞬間なのである。見る前に跳べ。跳ぶ前に落ちよ。都合9年に及ぶ三級河川絵巻。平気なふりで這い上がる顔つきはどんなだっけ。懲りずにまた降格が決まった時の立ち姿はこんなんでいいんだっけ。費やした時間よ、捨てられない旧ユニ群よ、あの時それたシュートよ、いつかの飲み会での醜態よ。凝縮せよ。全ては数年に1度訪れる優勝に凝縮せよ。2017年10月1日14:20キックオフのリーグ最終戦、18点差で負けなければ優勝決定のトレフォイル戦に凝縮せよ。
試合は主将のFW深澤良ループシュートで幕を開ける。去年のJam, FC戦で外れた軌道は今年も枠を捉えない。嫌な展開だと思ったのが去年、このチャンスには再現性があると共有するのが今年。相手最終ラインとGKの間を狙う意図が即座に浸透すれば、あれよと前半だけで5点。後半23点取られなければ優勝のハーフタイム。さすがに最後まで気を引き締めていこうぜベイベーとは言わない。後半開始。3部で味わう最後の35分。なんのことはなく、自動カウンターのようにカチカチと追加点。後半投入のMF水野巧太郎による7点目が入ったところでもうこれは追想の時間だ。
思えば3部3年目。3年も追い続けて達成する目標って人生でいくつあったかしら。1年目はリーグ開幕時にチームがあるだけで感涙にむせんだ。もう俺メンバー票書いちゃう。なんなら枠線から手書きしちゃう。その後のことなんか聞くんじゃないよ。そしたら初戦で老獪なRestarsに足をすくわれる。青ざめた顔でまだ大丈夫ここから全勝でいけば大丈夫と4連勝して、迎えた第6戦にて東京U23に堂々の力負け。こんなの3部なのと度肝も勝ち点も抜かれる。しかもその東京U23ですら結局2位で、優勝はこれまたゲロ吐くほど強かった八王子FC。3部在籍6年目での話と聞いて黒木おそるべし。結局リーグは9勝2敗で3位。リーグカップも、これこれまたまた朝の紅茶が鼻から吹き出るほど強かった南葛SCに準決普通敗退で3位。あー俺達もしやすげえ沼に足を踏み入れちゃったのかもと気づいたのが1年目の成果か。2年目は少し学び、去年開幕戦でやられてズルズルしちゃたんだからともかく開幕戦しっかり、という言葉通りメンバーも揃えて難敵・住友商事に競り勝ち感涙。涙乾かぬ翌週2戦目で業師・Viridisに引き分け。コントか。その後も誰一人気を緩めてないのに苦戦が続き、第5戦の好敵・Jam, FCにも引き分け9勝2分でシーズン終了は2位。優勝はINAHO。例の大学のサークルOBチームに優勝を持ってかれた事実は永劫に消えない。リーグカップも決勝で住友商事にしっぺ返しくらって2位。そして3年目。もう失敗はできない。我ながら反則ではないかと思う水準のメンバーと共に、開幕も大事よ第2戦も大事よと唱えて2連勝感涙、3戦目で古豪・杉並ジュエントスに引き分ける。繰り返すが都3部リーグはコントなのか。このまま翌年は第4戦、5年目は第5戦でと順繰りに星を落とし、全勝優勝には12年掛かるのか。その祝勝会で飲む酒ってどんな味よ。ていうか今から寝かしとけば良い感じの古酒じゃないの。嫌な形に夢が広がる中、監督田村裕貴の2年熟成吟醸チームはクラブ選手権を挟んで持ち直し、再びの連勝街道のまま本日11戦目の13点目を迎える。深澤6点、毛利惣治と水野功太郎が各2点、加瀬澤力、山内浩史、河合秋人が各1点。正直何が良かったのかはよく分からない。確かに今年は強かったが、去年も一昨年も強かった。みんなよくやったが、去年も一昨年もよくやった。分からないので3年間29勝3分2敗で優勝ということにして欲しい。そのくらいのお涙頂戴は許して欲しい。ようようピッチ上ではタイムアップ。34年間で10回目となる優勝の瞬間。握手。記念写真。次の試合の審判団供出。部歌。グランド片付け。祝勝会。環八北上。3年つれづれの凝縮と感情の解放。感涙はそっと。
写真
余談
これが3部かニースじゃないかと度肝を抜いてくれた3チームのその後。結論としてはどいつもこいつも3部のチームではなかったので、ちょっと度肝の方を返してもらえないでしょうか。
- 八王子:2015年3部5ブロック優勝。翌年も2部2ブロックで全勝優勝。今年は1部で奮闘。
- 南葛:2015年3部1ブロック優勝。翌年は手こずったものの今年は開幕12連勝で2部1ブロック優勝。来年は1部で八王子と直接対決あり。もうこっちはファン目線だ。
- 東京U23:2016年3部優勝、今年は南葛と同じブロックが不運だったが最終戦によっては2部1ブロック2位を窺う位置。