BRBお知らせ

■2018年度東京都2部リーグ 第二戦vs 法政クラブ(2-2引分)

2018.05.07

2018/4/8(日) 15:15 KICK OFF

慶應BRB                          法政クラブ

2 0 前半 0 2
2 後半 2
得点者(アシスト者):自チーム分のみ  毛利惣治(後半12)、齋藤勇太(長尾賢太郎 後半30)
警告・退場 なし
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 Sub
三本松 優 39 GK DF 6 金房 拓海
小室 絢人 4 DF DF 12  中井 健太
山崎 晋平 12 DF DF 28 山村 祐樹
豊川 功治 8 DF DF 35  浅井 良介
 李 元 5 DF DF  36 長尾 賢太郎
山田 融 3 MF  MF  6 小村 研人
小比賀 奨 14 MF FW  26 吉岡 康季
水野 功太郎 18 MF
毛利 惣治 9 MF
齋藤 勇太 11 FW
加瀬澤 力 20 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
 HT 李 元 長尾 賢太郎
 HT 水野 功太郎 金房 拓海
 74  毛利 惣治  小村 研人

監督:田村裕貴

戦評

冬の高校サッカーで顧問の先生がロスタイムに決勝ゴール決めたらどうだろう。インカレ決勝で前からプレス掛けるのが理工学部の准教授だったらどうだろう。あんたさっきからつまんないこと言ってるねでぴしゃんだろうか。お情けで飲み会のひとネタぐらいにはしてくれるだろうか。何だよそれめちゃくちゃ痛快じゃんと思ったのかどうかは定かでないが法政クラブ。設立2010年。法政大学スポーツ健康学部井上尊寛先生とその下に集まる健全学生約二十名。大学ですが体育会ではありません社会人リーグ参加してます。NPO法人取得してます僕達本気です。井上先生は確かに先生ですが今日も普通にスタメンです一番胸板厚いです。そして何より強いです。都1部から降格してきましたが、1点差ゲームを落としたのが多かっただけです当然今年は優勝狙います。誰も傷つけない冒険と一石の先に、あなたは何を見るか。

さて慶應BRB、その法政クラブとの第二戦。初戦引分後の優勝候補という外形重要度は言わずもがな、大学を母体とする最も古い形のチームと最も新しい形のチームの初顔合わせという意味でも特別な一戦。全ての局面でモルテン・ヴァンタジオの回転模様まで味わい尽くし、総体としての結果も手に入れたい。だって俺達勝ち負けが全てだけど、勝ち負けが全てだったらこのチームでやらねえだろ? という矛盾ストリームを堂々往く22名揃ってキックオフ。

試合は立ち上がりから、今年はこの相手にこういうフットボールをやりに来たのですのじゃの展開。BRBは個の力と阿吽の呼吸でねっとり繋いで俺達体育会じゃ完勝じゃを目指し、法政は俺達若いんじゃ平日ばっちり練習してますのじゃと運動量と連携でBRB中盤に襲いかかる。どちらの試みもそこそこ成功、そこそこのチャンスまでは作るも攻めきるところまではいかず、とはいえ法政クラブシュートがポスト当たった分ちょいとやられたかなぐらいで前半終了。ハーフタイムのBRB秘策は攻守各一点。登録ホヤホヤ、関西出戻りスピードスター長尾賢太郎を前に、登録最古参、BRB唯一の客(実父)を呼べるプレーヤーは本日観客2名増(妻と赤子)の金房拓海を後ろに投入し、攻のダイナミズムと守のスタビリティ両建てを図る。

後半開始。双方極端に相手の良さを消す試みは見られず、どちらが自分のスタイルでやり切るかに勝負が賭けられる。潔い。これ最終の優勝決定戦で見たかったなぁと遠い目で見てたら5分で失点。オウンゴール。しかし最後まで陣地を死守した兵士の盾で弾が跳ねてしまったとして、誰がこれを責められようか。一方で開幕から2試合連続オウンゴール(開幕戦の記録上は相手ゴール)で先制点献上ってどうなの。しかもこれまたこないだと同じように直後の混乱を突かれて2分後に0-2どうなの。早くも3戦目の行く末まで思い悩むネガティブシンキングどうなの。ダウナー系キックオフ。「こいつら前の試合2点差追い付いてるから!」「ここで締めるぞ!」なる溌剌学生声掛け。それダメ。そういうのダメ。開幕戦をビデオで分析の甲斐ありましたみたいのダメ。もっと素直に喜んで欲しい。学生さんとはいえ、喜んでちょっと浮き足だってそのちょっと分だけ壁が浮いたところを地を這うFK、みたいな展開しかないこちらの気持ちを察して欲しい。

試合再開。果たして法政は無理には前に来ない程度。ベタ引きしないのが矜持か方針か。後半12分1点返す。毛利惣治。展開なんかどうでもいいんですシュートは究めていよゝですと中央から落ち着いて。ベテラン号砲でさぁBRBの時間。目指すは一路・交代策実って金房から長尾へのパスが面白いように決まる左サイド。成果はお待たせ後半30分。長尾からのクロスに、俺がマチスならモデルはこいつだFW齋藤勇太・野獣派ヘッド。同点じゃないの! 見たかって話ですよ! 2試合連続オウンゴールの0-2から追い付いたって話ですよ! でもその後は井上先生にうまく時間使われたりしてる内に膠着しちゃったって話ですよ! そんでもって最後は運動量もあって押し込まれてヒヤヒヤ2-2タイムアップ。自力優勝が消えたBRBが勝ち点2を失った試合と評すべきか。決着を未来に包んで目標のある人生だというべきか。飲み会のひとネタぐらいにはしていただけるだろうか。

 

写真

本日は白。オレンジの法政との試合は色の類似性からどちらかがセカンドユニになる場合が多いのは大学も同じ。

本日は白。オレンジの法政との試合は色の類似性からどちらかがセカンドユニになる場合が多いのは大学も同じ。

■2018年度東京都2部リーグ 初戦vs Criacao Shinjuku Procriar(2-2引分)

2018.04.08

2018/3/25(日) 15:15 KICK OFF

慶應BRB                          Criacao Shinjuku Procriar

2 0 前半 2 2
2 後半 0
得点者(アシスト者):自チーム分のみ  山田融(後半10)、山田融(後半40+1)
警告・退場 なし
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 Sub
三本松 優 39 GK GK 31 天野 弦
李 元 5 DF DF 6  金房 拓海
山崎 晋平 12 DF DF 24 井内 泰祐
豊川 功治 8 DF MF 7  小村 研人
 小坂 慎太郎 27 DF MF  18 水野 功太郎
山田 融 3 MF  MF  22 磨見 朋樹
小比賀 奨 14 MF FW  26 吉岡 康季
藤村 龍生 25 MF
毛利 惣治 9 MF
齋藤 勇太 11 FW
加瀬澤 力 20 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
 HT 藤村 龍生 磨見 朋樹
 50 毛利 惣治 水野 功太郎
 65  李 元  小村 研人

監督:田村裕貴

戦評

青春という名のユベントス 創造という名のクリアソン。

しゃれている場合ではない。Criacaoである。2018年の慶應BRB 開幕戦の相手はCriacao Shinjuku Procriarなのである。「くりあそん」と入れたら「Criacao」と単語登録したのが4年前。今度は「ぷろくりある」を「Procriar」と登録する一手間嬉しウェルカム2部。慶應BRBはひとまず東京都社会人2部までは戻ってきて、懐かし好敵手の育成チームとならばリーグ開幕戦ハーフラインを挟んで並ぶ立場となったのである。

さて二部。以前いたのが2012年だから6年前。もちろん変わった。CriacaoがCriacao Shinjuku になって育成チームを設けて2部まで上がってCriacao Shinjuku Procriarとなるぐらいには変わった。おまけにどうやらサプリメントを販売する株式会社まで設立との由。もう驚かない。以前、銀河系における東京都社会人サッカー熱量膨張マターが観測され始めた頃、みんなもう景気が悪くて他にやることないのかしらと思っていたが、間違っていた。プロを目指していたのだ。プロサッカー選手にはなれなくてもプロサッカー経営者になろうとしていたのだ。慶應BRBだけが旧態依然、夢よキュウタビ天皇杯とかせっせとやってて気付かなかったというだけの話なのだ。キックオフ。

Criacao Shinjuku Procriar(プロクリアル)をごくごく簡単に表すとトップチームのCriacao Shinjuku(クリアソン)に少々の年輪を重ねて、その分運動量だけちょいちょい引き換えた、というところか。ただしそもそものクリアソン運動量というのが聞いただけで嫌な汗が出てくるレベルなので、プロクリアルも前からの突撃プレスだけがかろうじてない、という程度。開始直後からボールをこねくり動かして相手をヌタヌタにしようとする慶應BRBと、ボールを呼び込んでパックして速攻一路のプロクリアルの構図で両者望むところだドンと来い15分経過。

がっぷり四つの時間帯が過ぎて、慶應BRB攻撃陣が前を向いてボールを持つ場面が若干増え始める。この波に乗っかって前半一点もらっちゃってもバチは当たらないのではないか。不遜な考えで浮かぶ足元。BRB陣内での相手FKからヘディングシュート、コースはGK正面も弾いたボールが慶應BRB選手に当たってゴールイン(公式にはプロクリアル得点)。あらー。塾生の皆さん気を取り直して行きましょー。またイチから積み上げて。一生懸命ボール動かして。38分再び失点。あらあらあらー。クリアソンらしさ満点の前半。そりゃ久々だったけどこんなに味わいたくはなかったよ。

ハーフタイム。結果後半に2点返して引き分けに終わるこのゲームの転換点。うまくいかないイライラを鎮めるのに5分。主務山村祐樹が「俺サッカーよく分かんねえけど1点入れば行ける気がする」で場を緩めるのに5分。副将山田融が「もう勝ち負けいいから次に繋がる試合しようぜ」でなんとなく方向性が固まるまで5分。あとは監督田村裕貴が全体を仕上げた二言三言とポジション変更を伝えて審判笛。

後半開始。相手監督から「3点目を取りに行け!」の声が響く。それダメ。そういうの止めて。こっちは2点差なら守り切れるかもっていう人間らしい心の隙を突きたいのにそういう的確な指示はしないで欲しい。ていうか相手監督成山一郎。敬称を付けないほうがしっくりきちゃうほど、この世界では公人。それが都リーグのチームに就任して、育成チームの試合にもしっかりベンチに入るとかその勤勉さからして止めて欲しい。

後半も展開は基本的には変わらず。ただBRB攻撃陣は前半以上にもらい方や出し方を工夫し、なんとか相手を動かしてヌタヌタにするきっかけを探す。前掛かる分ピンチも多かったがもうあんたそんなの気にしてられないっすよ。後半10分。まずはBRBの賭けが奏功。山田ミドルシュートでまず一点。ほら来た。2点差から1点取るとこっちは調子づいて相手は崩れるってやつ。ならない。クリアソンなのか成山イズムなのか相変わらずギチギチに身体ぶつけて来る。こちらもはぁそうですかでは終われないので、DF李元に替えて怪我明けMF水野功太郎投入でギアを上げる。残り10分。公式記録を読む限り、ここでプロクリアル交代選手にDF登録がいなかったのが一つのポイントだったか、ここまで敵ながら天晴れの奮闘ぶりを見せていた守備陣の動きが止まり始める。あとはBRBがきちんとしたチャンスを作れるか。この試合初めて自分達次第の時間帯。しかし本日も突撃一路・FW齊藤勇太軍曹のシュートは外れ、ここまで無得点の自分が許せないFW加瀬澤力のFKは相手GKストップ、去年の開幕戦を救った水野のシュートはオフサイド。良い感じで煮え湯が沸き始める。えーあれ飲むんすか飲まされんすか。相手二名が足を痙攣させる姿は、精神が身体を越えるCriacao Shinjuku Procriar勝利の代償なのか。ロスタイム。ゴール前混戦。こぼれた先には俺が山田だ彼がトオルだ再度ミドルシュート。ピッチ外からはボール1個分の隙間があったのか分からないような細道を駆け抜ける、慶應BRBの開幕戦と、もしかしたら2018年シーズンを救う低い弾道。決まって歓喜。その後わっしょいわっしょいのラスト2、3プレーで泥棒ゴールの目が無いわけでもなかったが、そんな高望みはいけない。2018年の慶應BRB東京都社会人2部での開幕戦は2-2引き分け。ロスタイムまでもがき続けて勝点1を拾う。苦しくて楽しい一年の幕開け。

 

写真

慶應BRBの2018開幕戦は三菱養和巣鴨。芝が新調されたか素晴らしい環境。いつもお世話になっております。

慶應BRBの2018開幕戦は三菱養和巣鴨。芝が新調されたか素晴らしい環境。いつもお世話になっております。

■2017年度東京都3部リーグ 第十一戦vs トレフォイル(13-0勝利→優勝決定)

2017.10.22

2017/10/1(日) 14:20 KICK OFF

慶應BRB                          トレフォイル

13 5 前半 0 0
8 後半 0
得点者(アシスト者):自チーム分のみ 深澤良6点 毛利惣治2点 水野功太郎2点 加瀬澤力1点 山内浩史1点、河合秋人1点(時間ご勘弁)
警告・退場 なし
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
三本松 優 39 GK DF 12 米井 良
金房 拓海 4 DF DF 27  小坂 慎太郎
山崎 晋平 12 DF MF 17 山内 浩道
豊川 功治 16 DF MF 18  遠藤 智也
 井内 泰祐 27 DF MF  26 水野 功太郎
山田 融 8 MF  FW  11 齋藤 勇太
藤村 龍生 25 MF FW  19 河合 秋人
水野 功太郎 26 MF GK  31 天野 弦
松本 渓 40 MF  DF 28 山村 祐樹
毛利 惣治 23 MF  DF  41  上田 裕介
深澤 良 9 FW  CM  45  安藤 三公
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
 HT 松本 渓 齋藤 勇太 HT  藤村 龍生 山内 浩道
 HT 小室 絢人 小坂 慎太郎 HT 毛利 惣治  河合 秋人
 HT  井内 泰祐  水野 功太郎

監督:田村裕貴

戦評

33年間で9回。昨年までの慶應BRB都リーグ優勝回数である。

まずまずの数字と思うなかれ、内訳に1部はない。2部と3部が2回ずつ、残りの5回は全て4部。4部で優勝5回は、また違うベクトルの評価。そりゃ優勝は優勝で素晴らしい瞬間かもしれないが、一方で最低でも4回、最下層の4部にまで落ちる前段があるわけで、しゃあねえまた仕切り直すかという瞬間もまた瞬間なのである。見る前に跳べ。跳ぶ前に落ちよ。都合9年に及ぶ三級河川絵巻。平気なふりで這い上がる顔つきはどんなだっけ。懲りずにまた降格が決まった時の立ち姿はこんなんでいいんだっけ。費やした時間よ、捨てられない旧ユニ群よ、あの時それたシュートよ、いつかの飲み会での醜態よ。凝縮せよ。全ては数年に1度訪れる優勝に凝縮せよ。2017年10月1日14:20キックオフのリーグ最終戦、18点差で負けなければ優勝決定のトレフォイル戦に凝縮せよ。

試合は主将のFW深澤良ループシュートで幕を開ける。去年のJam, FC戦で外れた軌道は今年も枠を捉えない。嫌な展開だと思ったのが去年、このチャンスには再現性があると共有するのが今年。相手最終ラインとGKの間を狙う意図が即座に浸透すれば、あれよと前半だけで5点。後半23点取られなければ優勝のハーフタイム。さすがに最後まで気を引き締めていこうぜベイベーとは言わない。後半開始。3部で味わう最後の35分。なんのことはなく、自動カウンターのようにカチカチと追加点。後半投入のMF水野巧太郎による7点目が入ったところでもうこれは追想の時間だ。

思えば3部3年目。3年も追い続けて達成する目標って人生でいくつあったかしら。1年目はリーグ開幕時にチームがあるだけで感涙にむせんだ。もう俺メンバー票書いちゃう。なんなら枠線から手書きしちゃう。その後のことなんか聞くんじゃないよ。そしたら初戦で老獪なRestarsに足をすくわれる。青ざめた顔でまだ大丈夫ここから全勝でいけば大丈夫と4連勝して、迎えた第6戦にて東京U23に堂々の力負け。こんなの3部なのと度肝も勝ち点も抜かれる。しかもその東京U23ですら結局2位で、優勝はこれまたゲロ吐くほど強かった八王子FC。3部在籍6年目での話と聞いて黒木おそるべし。結局リーグは9勝2敗で3位。リーグカップも、これこれまたまた朝の紅茶が鼻から吹き出るほど強かった南葛SCに準決普通敗退で3位。あー俺達もしやすげえ沼に足を踏み入れちゃったのかもと気づいたのが1年目の成果か。2年目は少し学び、去年開幕戦でやられてズルズルしちゃたんだからともかく開幕戦しっかり、という言葉通りメンバーも揃えて難敵・住友商事に競り勝ち感涙。涙乾かぬ翌週2戦目で業師・Viridisに引き分け。コントか。その後も誰一人気を緩めてないのに苦戦が続き、第5戦の好敵・Jam, FCにも引き分け9勝2分でシーズン終了は2位。優勝はINAHO。例の大学のサークルOBチームに優勝を持ってかれた事実は永劫に消えない。リーグカップも決勝で住友商事にしっぺ返しくらって2位。そして3年目。もう失敗はできない。我ながら反則ではないかと思う水準のメンバーと共に、開幕も大事よ第2戦も大事よと唱えて2連勝感涙、3戦目で古豪・杉並ジュエントスに引き分ける。繰り返すが都3部リーグはコントなのか。このまま翌年は第4戦、5年目は第5戦でと順繰りに星を落とし、全勝優勝には12年掛かるのか。その祝勝会で飲む酒ってどんな味よ。ていうか今から寝かしとけば良い感じの古酒じゃないの。嫌な形に夢が広がる中、監督田村裕貴の2年熟成吟醸チームはクラブ選手権を挟んで持ち直し、再びの連勝街道のまま本日11戦目の13点目を迎える。深澤6点、毛利惣治と水野功太郎が各2点、加瀬澤力、山内浩史、河合秋人が各1点。正直何が良かったのかはよく分からない。確かに今年は強かったが、去年も一昨年も強かった。みんなよくやったが、去年も一昨年もよくやった。分からないので3年間29勝3分2敗で優勝ということにして欲しい。そのくらいのお涙頂戴は許して欲しい。ようようピッチ上ではタイムアップ。34年間で10回目となる優勝の瞬間。握手。記念写真。次の試合の審判団供出。部歌。グランド片付け。祝勝会。環八北上。3年つれづれの凝縮と感情の解放。感涙はそっと。

 

写真

試合前ミニゲ。18点差で負けなければ優勝という状況もあり気負いは一切無い。

18点差で負けなければ優勝という試合の前のアップ風景。肩の力はもちろん入らない。

ハーフタイムの監督・田村。3年間33試合を率い切った。

ハーフタイムの監督・田村。3年間33試合を率い切った。

試合後記念撮影。帰宅時、捨て置かれていたボードを作成者はそっと拾った。

試合後記念撮影。帰宅時、捨て置かれていたボードを作成者はそっと拾った。

部歌斉唱。 歌い出しは5年前の優勝時と同じ方に頼んだが、5年前に何故そいつだったかは忘れた。

部歌斉唱。
歌い出しは5年前の優勝時と同じ方に頼んだが、5年前に何故そいつだったかは覚えていない

無題

彼も3つ年を重ねた

 

余談

これが3部かニースじゃないかと度肝を抜いてくれた3チームのその後。結論としてはどいつもこいつも3部のチームではなかったので、ちょっと度肝の方を返してもらえないでしょうか。

  • 八王子:2015年3部5ブロック優勝。翌年も2部2ブロックで全勝優勝。今年は1部で奮闘。
  • 南葛:2015年3部1ブロック優勝。翌年は手こずったものの今年は開幕12連勝で2部1ブロック優勝。来年は1部で八王子と直接対決あり。もうこっちはファン目線だ。
  • 東京U23:2016年3部優勝、今年は南葛と同じブロックが不運だったが最終戦によっては2部1ブロック2位を窺う位置。

■2017年度東京都3部リーグ 第十戦vs 瑞光会(6-1勝利)

2017.09.16

2017/9/10(日) 17:10 KICK OFF

慶應BRB                          瑞光会

6 3 前半 0 1
3 後半 1
得点者(アシスト者):自チーム分のみ 2分 毛利惣治 21分 磨見朋樹 33分 豊川功治 59分 上田裕介 63分 磨見朋樹 65分 磨見朋樹
警告・退場 なし
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
三本松 優 39 GK DF 28 山村 祐樹
小室 絢人 4 DF DF 41 上田 裕介
米井 良 12 DF MF 11 齋藤 勇太
山崎 晋平 16 DF FW 45 藤岡 康
小坂 慎太郎 27 DF
豊川 功治 8 MF
藤村 龍生 25 MF
水野 功太郎 26 MF
山田 融 40 MF
磨見 朋樹 23 MF
毛利 惣治 9 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
 HT 水野 功太郎 齋藤 勇太
 後半 小室 絢人 上田 裕介

戦評

前節2017年9月3日の勝利をもって遂に東京都社会人サッカー連盟3部リーグ6ブロック首位に立った慶應BRB。汝、みだりに遂にと口にするなかれ。2015年シーズンより戦いの場を3部に移し、2年半に及ぶ上がった下がったの中、どの断面を取っても初の首位。いやはや遂に、見たまえ順位表を遂にと肩をたたき合う我等に戒めはあるか。

さて残り2試合。勝つしかない。そんなシンプルに考えられる人きらい。勝つしかないは百も承知。でもどうやって。ていうか勝てんのかしら。相手強いんだっけ。でも勝たないと。だってやんないと。愉悦のぐだぐだ王侯の楽しみ。やってる間に迎えた9月10日。会場は世田谷公園サッカー場。人呼んで世田谷のナスカは、軟式野球場とサッカー場の幾何学的な配置が魅力の、貴重な都心一等地人工芝グランドである。相まみえるは瑞光会。このチームが残留争いをしているところに2017年都3部の異常性。かくの如き背景で今季リーグ第10戦は17時10分キックオフ。

開始2分先制。いかにも苦しみそうな試合でスコンと先制点は毛利惣治。社会人リーグ7シーズン目で何かに開花。その後、磨見朋樹、豊川功治と着実に決めて前半終了3-0。おや。おやおやおや。もしかして楽勝。もしかして、もう俺達苦しまなくていいのでは。この2年半、格下だと思った相手にバシバシ詰められてボール取られたり、失礼ながらそれほどとは思わなかった方にすげーシュート決められたり、どうも噛み合わないと思ってる間に残り5分だったり、なんだかよくわかんない内に勝ち点が逃げてたり、そういうのと遂におさらばなのでは。参りましょうか御同輩。晴れやかイレブン、残り1試合半のピッチへ向かう。後半開始。

んでもって後半2分に失点。その後も前半が嘘のように攻め立てられる。漢字的には責め立てられる。苦しめBRB。今が3部を味わう時だ。足元上手い奴なんてそこら中。体育会出身なんて西が丘だけのおとぎ話。セオリー通りじゃなくても、食いつかせて剥がしてなんて誰も考えて無くても、そもそも全員が走れるわけじゃなくても、ここでは勝った方が強い。弱点は隠し、相手の長所には付き合わず、舐めさせて足元をすくう。そういう都社会人3部のサッカーに存分にまみれて、最後はきっちり落とし前を付けてこい。ピッチではまたぞろ、誰もさぼってないのにどうしてだか崩される。こぼれたボールは常に相手へ。今回は相手の8番へ。惚れ惚れするよなミドルシュート。決まれば試合と1年がひっくり返ったかもしれないシュートはバー直撃。2年半の凝縮動画約20分。

青息吐息で漕ぎ着けた残り10分。ベテランDF上田裕介投入。運営陣手違いで今季貼り番も全く腐らず、そもそも腐るという感情がないかの如くこなすクローザー業。本日も相手中盤を追い回す警ら係が期待像。その投入直後ファーストプレー、つまりアップの基礎キックを始点とすると左右3本ずつ終わっての4本目右が、相手反撃意思を断ち切る鮮烈マッスルボレーですよ! 見ましたかお客さん! 具体的には金房父ちゃん! これが3年間ご覧頂いた東京メトロポリタン3部に見事順応したBRBの姿ですよ! 試合は4-1勝負あり。気落ちした相手に磨見がさらに2点を奪い、6-1で試合終了。残り1試合、2位チームとの勝ち点差は3、得失点差は18。汝、みだりに祝詞を唱えることなかれ。一方で次の勝負に集中するだけです、なんて艶のない芋男にもなるなかれ。星勘定は神授の権利だ。18点差で負ける、人数揃わなくて0-5不戦敗に加えて2位チームが13-0で勝つ、ウチが普通に負けて3位チームが30点ぐらい取る、自分と最終戦の相手以外みな失格してその1試合に勝った方が優勝する、信じられるのは翌週最終戦の勝ち点のみと自然に馴染むまでは、ありとあらゆるネガティブ想定。ようよう始まった秋の夜長をぐだぐだと過ごすのだ。

写真

 

スタメン。中盤過多。

スタメン。中盤過多。

会場の世田谷公園は軟式野球とサッカーのライン配置が魅力。コーナーが本当に直角なのか、Googleマップを見るまで信用できず。

会場の世田谷公園は軟式野球とサッカーのユークリッド的ライン配置が魅力。コーナーが本当に直角なのか、Googleマップを見るまで信用できない。

■2017年度東京都3部リーグ 第九戦vs 桐一族(13-0勝利)

2017.09.15

2017/9/3(日) 10:10 KICK OFF

慶應BRB                          桐一族

13 6 前半 0 0
7 後半 0
得点者(アシスト者):自チーム分のみ 深澤6、山田融1、齊藤1、毛利惣1、磨見2、毛利拓1、加瀬澤1
警告・退場 なし
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
三本松 優 39 GK DF 2 伊藤 豪一郎
毛利 拓史 13 DF DF 28 山村 祐樹
豊川 功治 8 DF DF 41 上田 裕介
井内 泰祐 24 DF MF 23 磨見 朋樹
藤村 龍生 25 DF FW 9 毛利 惣治
小坂 慎太郎 27 MF FW 50  加瀬澤 力
小室 絢人 4 MF
山田 融 40 MF
松本 渓 36 MF
齋藤 勇太 11 MF
深澤 良 7 FW
慶應 選手交代

(記録無)

OUT IN OUT IN

戦評

割愛

写真

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■2017年度東京都3部リーグ 第八戦vs GAKUDANREN(1-0勝利)

2017.09.15

2017/8/20(日) 11:10 KICK OFF

慶應BRB                          GAKUDANREN

1 1 前半 0 0
0 後半 0
得点者(アシスト者):自チーム分のみ 20分 加瀬澤力
警告・退場 なし
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
三本松 優 39 GK DF 24 井内 泰祐
金房 拓海 6 DF DF 28 山村 祐樹
山崎 晋平 16 DF DF 36 松本 渓
豊川 功治 8 DF MF 23 磨見 朋樹
小室 絢人 4 DF FW 25 藤村 龍生
山田 融 40 MF
小坂 慎太郎 27 MF
毛利 惣治 9 MF
加瀬澤 力 50 MF
齋藤 勇太 11 MF
深澤 良 7 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
小坂 慎太郎 磨見 朋樹 小室 絢人 山村 祐樹
齋藤 勇太 松本 渓
山田 融 藤村 龍生

戦評

割愛

写真

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■2017年度東京都3部リーグ カップ一回戦vs FUJI FILM(5-1勝利)

2017.08.16

2017/8/6日) 13:10 KICK OFF

慶應BRB                          FUJI FILM

5 2 前半 1 1
3 後半 0
得点者(アシスト者):自チーム分のみ 13分 河合秋人  32分 齋藤勇太 39分 毛利惣治 52分 毛利惣治 60分 松本渓
警告・退場 なし
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
三本松 優 39 GK DF 36 松本 渓
山村 祐樹 28 DF DF 48 藤田 大志
金房 拓海 6 DF MF 9 毛利 惣治
山崎 晋平 16 DF MF 14 塩津 直輝
小坂 慎太郎 27 DF FW 50 加瀬澤 力
深澤 良 7 MF
藤村 龍生 25 MF
齋藤 勇太 11 MF
遠藤 智也 18 MF
河合 秋人 19 MF
井内 泰祐 24 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
 HT 遠藤 智也 松本 渓  HT 井内 泰祐 塩津 直輝
 HT 深澤 良 藤田 大志  HT 藤村 龍生 加瀬澤 力
 HT 河合 秋人 毛利 惣治

戦評

割愛

写真

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■2017年度東京都3部リーグ 第七戦vs 目黒フットボールクラブ(8-1勝利)

2017.07.24

2017/7/23(日) 10:40 KICK OFF

慶應BRB                          目黒 フットボールクラブ

8 2 前半 1 1
6 後半 0
得点者(アシスト者):自チーム分のみ 13分 加瀬澤力(PK)  32分 毛利惣治 37分 加瀬澤力 48分 毛利拓史 62分 藤村龍生 66分 豊川功治 68分 深澤良 68分 深澤良
警告・退場 なし
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
三本松 優 39 GK DF 12 迷井 良
毛利 拓史 13 DF DF 28 山村 祐樹
山崎 晋平 16 DF MF 25 藤村 龍生
豊川 功治 8 DF MF 26 水野 功太郎
井内 泰祐 24 DF MF 44 田村 裕貴
小坂 慎太郎 27 MF  FW 45 藤岡 康
山田 融 40 MF
松本 渓 36 MF
毛利 惣治 9 MF
加瀬澤 力 50 MF
深澤 良 7 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
 HT 松本 渓 山村 祐樹  後 小坂 慎太郎 藤村 龍生
 HT 毛利 惣治 水野 功太郎  後
 後 井内 泰祐 米井 良

戦評

首位チームに4-1勝利しての6日後、一転今度は最下位チームが相手。「先週と同じ気持ちで戦おう!」「どの試合も100%で!」とか言う人たまにいるけど友達になれそうにない。多少はふわっとゲームに入っちゃうちっぽけな自分を大切に、その上できっちり勝つのが本日のテーマ。一方で昨年も一昨年も優勝チームとの直接対決では勝利も他チームに負けたり引き分けたりで昇格を逃してるのも事実。ひとつ「きっちり勝つ」のきっちりのところは何卒よろしくお願いしますマジで。あ、でもまたそうやって苦戦するんだどさくさにPKもらって先制したのはいいけど、その後が続かなくて勝手にペース崩してボールロストから中に上げられてこれがまた相手の肩口だかに当たって絶妙の放物線描いて同点にされたりするんだ前半22分に!

斯様にして2017年7月23日 目黒FCとのリーグ第七戦は現在1-1。堪え所の真っ最中である。相手には失礼な話だが、個々の差は確かにある。ただしその差が大きいほど「こんなはずじゃねえ」も大きくなって肩に力が入り、足が固くなる。持たなくていいところで持ち、蹴らなくていいところに蹴り、ミスるとまたなんとか自分で解決しようといつもと違うプレーにトライする。おおよそこのような苦戦街道を、誰に頼まれた訳でもないのに今日もひた走るBRB。ただ一つの違いは前線をうろつく毛利惣治。普通にサボらずやってりゃ大概実力差通りになるという真理を、8年目の社会人サッカー生活(うち4年は3部)でついに体得、今季はRooftops戦での先取点、TOKYO CITY戦での3点目など、チームが苦しいときにポコンと決められる選手に成長(杉並ジュエントス戦では不発だったが)。この日も前半終了3分前、他選手が軒並み血相変えてフンガーフンガーと土煙を上げる中、MF小坂慎太郎のクロスに涼しい顔で合わせて追加点。2-1。魂を込めなくてもシュートは決まる。ほっと一息ハーフタイム。

後半は、開始3分にMF加瀬澤力・誰に捧げるループシュートが決まりぐっと楽に。相手GKの美技連続もあったが48分のMF毛利拓史ボレー4点目で勝利を決定づければ、62分のMF藤村龍生レーザーミドルシュート以降は得失点差を稼ぐシーンなんだよここは、という雰囲気に浸りたいDF山村祐樹の独断場。何点目であろうがいいから早くボール持って早く帰ってこいと悲壮感たっぷりに叫んだ甲斐あって、66分にDF豊川功治、68分FW深澤良、直後にまた深澤が決めて8点大漁荒稼ぎ。焦れず、矩を超えず、自分の時間帯に効率よく点を取る。大勝とは点差のことで、個々がもっと出来たとか出来ないとかは埓の外。それではリーグ残り4試合もひとつこんな感じで! 柏手響いて本日終了。ありがとう第一生命相娯園。

写真

スタメン。酷暑でも素晴らし芝。この場を借りて管理の方に感謝を伝えたい。

スタメン。酷暑でも素晴らしい芝。この場を借りて管理の方に感謝を伝えたい。

「夏に、お出でよ!」 米井・ザ・サウザントリバー、仙川解散後の1コマ。対人に強いがニンベンに弱く、濁音を忘れる。おそらく池袋方面に僕らをいざなっている。

「夏に、おいでよ!」
米井・ザ・サウザントリバー、仙川解散後の1コマ。対人に強いがニンベンに弱く、濁音を忘れる。おそらく池袋方面に僕らをいざなっている。

■2017年度東京都3部リーグ 第六戦vs TOKYO CITY FC(4-1勝利)

2017.07.22

2017/7/17(月) 12:10 KICK OFF

慶應BRB                          TOKYO CITY FC

4 2 前半 0 1
2 後半 1
得点者(アシスト者):自チーム分のみ 18分 深澤良 24分 加瀬澤力 36分 毛利惣治 70分 深澤良
警告・退場 なし
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
三本松 優 39 GK DF 4 小室 絢人
金房 拓海 6 DF DF 12 米井 良
山崎 晋平 16 DF DF 28 山村 祐樹
豊川 功治 8 DF DF 37 岡端 拓也
井内 泰祐 24 DF MF 25 藤村 龍生
小坂 慎太郎 27 MF  MF 30 今村 匠実
山田 融 40 MF MF 36  松本 渓
齋藤 勇太 11 MF
毛利 惣治 9 MF
加瀬澤 力 50 MF
深澤 良 7 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
 HT 金房 拓海 小室 絢人  後 井内 泰祐 岡端 拓也
 後 毛利 惣治 藤村 龍生  後  加瀬澤 力  今村 匠実
 後 山崎 晋平 米井 良

戦評

「日曜のリーグ戦、12時10分キックオフ@常総アイデンティみらい平ときて我は朝何時に自宅を出発すべきや」
この命題の解法に、妻子持ち都リーガーは少なくない時間を費やす。
今週末はリーグ戦也。可。12時10分キックオフ也。可。試合後の昼飯会はキャンセルして早く帰ってくる也。可、というか至極当然。では当日は朝8時に出発でアディオス。汝、今何を言わんとす。いや12時10分だから朝8時に出発でオルボワール。繰り返せという意味ではなく、何故4時間以上前に出発すの意。集合がキックオフ1時間半前だから。本件以前聴取済。ユニ忘れた人がいても貼り番作れる時間が欲しい云々、依然理解不能も、まだ残り2時間半也。今回会場が常総つくばみらい市だから。高速で1時間半也。まだ1時間。一緒に行く先輩が付近のローカルコンビニ「コスモス」の一休揚 辛子マヨネーズ味を必ず買うから。どんなに見積もっても15分。あと45分。
あと45分は、
45分は?
「総力戦だから」
俺よ常磐道を駆けろ。そのまま天駆ける都リーガーとなって常総みらい平でこの身を燃やせ。背中の視線は自己陶酔の炎で焼き切るのだ

2017年7月17日のTOKYO CITY FCとの試合を、慶應BRBは総力戦と位置づけた。3部6ブロック優勝の可能性は、既にTOKYO CITY FC、GAKUDANREN、慶應BRBにのみ。その3チーム間初の直接対決が今日ならば、総力で臨まないわけがあろうか。いいから今週末は来い、仕事色々あっても来い、嫁さん彼女と多少なんかあっても来い、遅刻しないで来い、リーグ11試合どれも大事だけどこの試合だけは来い、なんなら文庫本持って30分前に来い。言われて集まったのは23人。20メートル先には一回り集合の輪が厚く、あれがTOKYO CITY FCか。茨城県つくばみらい市、常総アイデンティみらい平グランドは10時40分にして炎天下危険領域。総力戦自己陶酔の炎に包まれた我等に何するものぞ。

試合はBRBのリサーチを重ねていたTOKYO CITY FCのお手並み披露から始まる。相手にある程度回されるのはしょうがないとした上で、裏に抜け出す選手をオフサイドの罠に掛け、ボランチには人数掛けて徹底チェック。これが先方の戦術だったとしたら見事にはまり、BRBはボール支配率こそ上回るもののチャンスはTOKYO CITY。15分までは耐えろ耐えろで凌ぐと最初の波が途切れたか、ややプレスに緩み。逃さず抜け出した右DF金房拓海、10日前の第一子誕生記念だと正確なクロス一発FW深澤良に合わせて先制18分。大仕事だったが、その咆哮はたぶん妻には届かない。
おそらく前半は最低限0-0というゲームプランが崩れたTOKYO CITY。やや守備が追い付かなくなり、自陣でファウル。この距離ならまさかという緩みがあったかどうか、貼り番眩しいMF加瀬澤力が驚愕の1発。前半2/3が終わった時点で2点差。双方描いてなかった試合展開。派手な打ち合いご勘弁。落ち着け落ち着けBRB。回していなして2-0前半終了。

後半開始直後、相手のクリアボールを好調MF毛利惣治がダイレクトボレーで叩き込む。3-0。どんなに準備をしても防げない類のゴールが3つ。今日はBRBの日だ。こうなったら後はどう締めるか。初先発のMF小坂慎太郎の試合勘も戻り、直流モーター装着を疑わせる静音設計かつ衰え知らぬ運動量で中盤をコントロール。はいこのままズブズブでいきしょう! いくわけがない。緩みにつけ込まれてTOKYO CITYの意地。雰囲気ある17番ミドルシュート決まって3-1。勢い付く新興と顔色を変える古株。この日初めて勝負の時間帯。残り時間が12分で良かった。結局相手の猛攻をGK三本松優の美しいセーブでかわすと、70分に加瀬澤→深澤高校先輩後輩ラインで4点目。うまくいく試合はこんなもの。総力戦効果と呼んでしまえばこっちのもの。チーム力だと定めてしまって伝統一路。4-1試合終了。

残すは帰りの常磐道。急げ急げBRB。3連休最終日の波に呑まれるな。あとちなみに去年も一昨年も優勝チームに勝って他で星落として昇格逃してっから。来週も再来週も何か名前の付く戦いだから。以上解散。それでは皆さん頬を緩めて南西に進路を取れ。嫁さんに一休揚げは逆効果。

写真

加瀬澤(右端)FK決まる。iPhone縦撮りでだぜと撮影者は賛辞をねだる。

加瀬澤(右端)FK決まる。iPhone縦撮りでだぜと撮影者は賛辞をねだる。

試合後、スペイン挑戦のためチームを離れる今村を囲んで。乾、柴崎に続くこの快挙に何故大手メディアはだんまりを決め込むのか。まだチームが決まってないからか。

試合後、スペイン挑戦のためチームを離れる今村を囲んで。乾、柴崎に続くこの快挙に何故大手メディアはだんまりを決め込むのか。まだチームが決まってないからか。

スタメン。結構強そう。

スタメン。結構強そう。

■2017年度東京都3部リーグ 第五戦vs 府中アスレチックFC(4-0勝利)

2017.07.12

2017/7/9(日) 11:10 KICK OFF

慶應BRB                          府中アスレチック

4 3 前半 0 0
1 後半 0
得点者(アシスト者):自チーム分のみ 30分 齋藤勇太 34分 齋藤勇太 35分 齋藤勇太 72分 深澤良
警告・退場 なし
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
三本松 優 39 GK DF 12 米井 良
毛利 拓史 13 DF DF 28 山村 祐樹
今村 匠実 30 DF MF 36 松本 渓
豊川 功治 8 DF MF 17 山内 浩道
井内 泰祐 24 DF MF 44 田村 裕貴
小室 絢人 4 MF  FW 45 藤岡 康
山田 融 40 MF
深澤 良 7 MF
毛利 惣治 9 MF
加瀬澤 力 50 MF
齋藤 勇太 11 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
 HT 今村 匠実 米井 良  後 小室 絢人 山村 祐樹
 後 齋藤 勇太 山内 浩道
 後 毛利 惣治 松本 渓

戦評

あきる野市民運動広場で府中アスレチックFCとリーグ戦。
もう都リーグである気しかしない。Googleは「あ」と入れたら「あきる野市民運動広場」を検索候補に出せよこの野郎という気しかしない。
中央道に乗り、八王子第2インターで下り、秋川ファーマーズセンターの焼とうもろこしを横目に流せばそこはもうあきる野市民運動広場。物珍しげな23区顔は、ここでは敗者のそれだ。シャワーの場所?もちろん知ってますよ。自分、下手なあきる野市民さんよりここ来てますから何なら第2あきる野市民ですから。そうした汁気がしたたるようでなければ、何部であろうと都リーグ制覇は覚束ないのだ。あきる野市民運動広場。校庭式砂グランドの雄。あきる野っ子は元気だから雨天利用可。ために試合が組まれたら必ず集う両チーム。誰しもがここを通って都リーガーになっていく。君やソックス、かすかに残る泥の記憶を辿れ。
さらに向こうに陣取るのが府中アスレチックFCとくれば。フットサル最高峰のFリーグ所属チームとしてはもちろん、サッカー都リーグにおいても一目置かれるNPO法人格チームとくれば。「府中市民の誇りとなる総合型地域スポーツクラブ」の「志ひとつ」で「農耕馬のごとく」(カギ括弧内はいずれも府中アスレチックHPより)16年。誰しもに出来る話ではない。府中だからこそ、府中朝日サッカー場だからこそ、郷土の森だからこそ、中村憲剛で澤穂希だからこその府中アスレチック。東京都以外の立ち入る余地があろうか。もう週末押さえてた三鷹大沢を譲りたい。府中アスレチックが大宮けんぽとかで都リーグ戦うってしっくりこないから譲りたい。実際は譲らないけど譲りたいと思ってる気持ちを伝えたい。
斯様にして2017年7月9日、慶應BRBはあきる野市民運動広場にて府中アスレチックFCとリーグ戦。もう俺、都リーグである気しかしない。譲れない日曜のキックオフ11時10分。

序盤、想定済みとはいえBRBはグランドに苦しむ。特有の凹凸と硬さにボールが足に付かずミス連発。一方フットサルの素養もあってか府中アスレチックはさすがの戦いぶり。派手さはないが確実に相手の嫌なスペースにボールを流し込んでBRBゴールを窺う。立て続けのシュートチャンスを紙一重でかわす中、誰かが何かをしなければ。範を示したのは先発中あきる野経験最多のMF毛利惣治。自らの足元上等をかなぐり捨てて前方に後方にと果敢にチェイス。本部係の涙を誘い、ピッチ同胞の奮起を促す。フィジカル勝負と割り切った辺りから逆にグランドとの折り合いもつき始め、給水タイムを挟んでペースはBRBへ。ただし相手も府中アスレチック。簡単にはゴールを割らせてはくれない。暑さを加味すると、このまま無得点での後半突入は避けたい。誰かが何かをしなければツー。期待の人は齋藤勇太。30分に山田融からのパスにズドンと一閃ボーンイン田無、シャインニングインあきる野。先制。さらにどこの何が覚醒したのか34分、35分と立て続けに、いずれも簡単ではないシュートを決めて5分間でハットトリック。露地栽培ストライカー誕生。決め台詞「人工芝じゃうまい野菜は育たねえんだよ!」の咆哮響いて前半終了。出来すぎの3-0。
後半の主役は炎天下。点差からは前に出る府中とカウンター狙いのBRBが妥当な線だが、あまりの暑さにさしもの府中もエンジンが掛からず、無理をしないBRBとの間で試合は膠着状態。互いに体力だけを消耗させる中、途中出場MF松本渓が一仕事。相手がうんざりするようなガチャガチャ突破から意表を突く浮き球をゴール前へ。ばたつくボールをFW深澤良がうまく鎮めて4-0。お腹一杯で試合終了。我々は都リーガーだ。あきる野市民運動広場で勝ったり負けたりする。露地栽培が生み出す勝負味の濃さに取り憑かれている。でもできれば来るのは年一回程度でいいかなと、帰りの高速で呟いたりもする。

写真

スタメン。奥に見えるのはあきる野市立東中学校。土質はもちろん同じだ。

スタメン。奥に見えるのはあきる野市立東中学校。土質はもちろん同じだ。→その後、読者指摘により隣の中学は全然違って粘土質であることが判明(Tさんありがとうございます)。何故変える必要があるのかを今後のあきる野紀行のテーマとする。

■2017年度東京都3部リーグ 第四戦vs Rooftops(6-0勝利)

2017.06.25

2017/6/18(日) 13:20 KICK OFF

慶應BRB                          Rooftops

6 1 前半 0 0
5 後半 0
得点者(アシスト者):自チーム分のみ 27分 毛利惣治 46分豊川功治 51分深澤良 63分磨見朋樹、66分山内浩道、69分山内浩道
警告・退場 なし
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
三本松 優 39 GK DF 28 山村 祐樹
金房 拓海 6 DF DF 36 松本 渓
山崎 晋平 16 DF MF 17 山内 浩道
米井 良 12 DF MF 23 磨見 朋樹
 井内 泰祐 24 DF MF 26 水野 粉太郎
齋藤 勇太 11 MF  MF 28 藤村 龍生
山田 融 40 MF  MF 30 今村 匠実
豊川 功治 8 MF
毛利 惣治 9 MF
深澤 良 7 FW
塩津 早起輝 14 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
 HT 塩津 直輝 藤村 龍生  後 齋藤 勇太  山内 浩道
 HT  金房 拓海  磨見 朋樹  毛利 惣治 松本 渓
 HT 井内 泰祐  今村 匠実

戦評

都社会人リーグの人工芝開催に物珍しさが消えて数年。会場や天候に試合内容が左右される度合いの激減ぶりは誰しもが認めるところである。一方、会場が違えど同じ青さと平坦さのピッチからは「割と小石じゃない石がそこら中に転がってて」「コーナー付近の水たまりでアメンボ交尾してて」「ピッチが中東辺りからアフリカまでを凝縮したミニ地球で、砂漠とサバンナとダートの区画がそれぞれあって」といった、その日その場所を際立たせる情報は抜け落ち、各試合の記憶は均一化の方向にある。毎朝同じ味噌汁を飲んで、駅への舗装道路を踏みしめ、いつもの通勤電車でオフィスに向かう。その分、節目に思うのだ。積み重ねてきたなぁと。慶應BRB 6-0 Rooftops。リーグ戦5点差以上の勝利は1年ぶり。無失点勝利も11ヶ月ぶり。大勝も零封も幾年月。

試合内容。
大勝ゲームによくあるように、2点目までは苦しい展開。相手のRooftopsの戦略が、両者無得点の時間を出来るだけ長くするそれであったなら前半はずばり。慶應BRBの攻撃を単発クロスに封じ込めた上、試合を決める力を持つ中盤2名を軸に繰り出すカウンターで、先制点はどちらになるか分からない。27分にこの日FW先発・塩津のクロスからMF齊藤が折り返し、MF毛利惣が渋く決めるも相手はぶれず、1点ならまだ分からないよの匂いをたぎらせて前半終了。

ハーフタイムに降雨。あっという間にパリ協定レベルに。土だったら後半なにがしかの影響が、ボールを保持するBRB側により出たところだが、幸い本日ここは人工芝。せいぜいワンバウンド目が走るぐらいと全員見切って話題にもしない。もうわざわざ「今日人工芝でホント良かった~」とは誰も言わないのだ。10年前とは雲泥の差だと独りごち、手元のスマホで前半結果をSNSで共有。2017年6月18日の都社会人リーグ現在地。関係各位の尽力を思う。

後半開始。10分後のMF豊川による2点目が決まったシーンが、勝負という意味では最後の分水嶺。さらに5分後、相手のゲームプランが崩れた空白を主将・深澤が突いて3点目。その後、逆に肩の力が抜けたRooftops本来の猛攻をGK三本松の異次元セーブで防げば、いずれも交替で入ったMF磨見、MF山内、再び山内と得点を重ねて終わってみれば6-0。実力差以上のホクホク勝利。後半からとはいえ安心して見ていられる展開も実に久々。しばし喜べBRB。もうどれがどの試合だか覚えてられないほど積み重ねて、今日さらに一つ重ねた勝利に今だけ浸れ。そしたら明日からはまた、通い慣れた泥道行軍。昇格まで続く匍匐前進ドンと来い。2点ぐらいこないだの試合に回せればよかったのにとか、誰も言ってはならない。

写真

スタメン。撮影時に変な仕掛けとかしない方が試合がうまくいく、という典型

スタメン。撮影時に変な仕掛けとかしない方が試合がうまくいく、という典型

在籍年数最長にして先取点、試合後は文句一つ垂れずに濡れ鼠副審。お前は男だ毛利惣治。なおもう一方の副審の方は逆サイドにつきボクが濡れないと写真撮れなかったので心でご健勝を祈りました。

在籍年数最長。本日先取点。試合後は文句一つ垂れずに濡れ鼠副審。お前は男だ毛利惣治。なおもう一方の副審の方は逆サイドにつきボクが濡れないと写真撮れなかったので割愛してご健勝だけ祈りました!

■2017年度東京都3部リーグ 第三戦vs 杉並ジュエントスSC(0-0引分)

2017.06.16

2017/6/4(日) 10:40 KICK OFF

慶應BRB                          杉並ジュエントスSC

0 0 前半 0 0
0 後半 0
得点者(アシスト者):自チーム分のみ なし
警告・退場 なし
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
三本松 優 39 GK DF 41 上田 裕也
金房 拓海 6 DF MF 14 私起きづ 直輝
山崎 晋平 16 DF MF 25 藤村 龍生
米井 良 12 DF MF 36 山村 祐樹
 岡端 拓也 37 DF MF 44 田村  裕貴
水野 功太郎 26 MF  FW  45 藤岡 康
山田 融 40 MF
西室 陽 22 MF
毛利 惣治 9 MF
河合 秋人 19 FW
齋藤 勇太 11 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
河合 秋人 塩津 直輝

戦評

いつかは俺も月へ。今日もロープ登りにいそしむ。もちろん真剣だ。それが証拠に見よ。去年よりは1m、一昨年よりは2mも高く登れるようになったではないか。あなたは抱きしめられるだろうか。それともいよいよの時はロープどこに引っ掛けようかとか、空気無いから潜水の練習も必要だねとか言うのだろうか。慶應BRBは新体制3年目。初年度は開幕戦で敗れ、2年目は第2戦で引き分け、誰もがここやべえだろと思う3年目の第3戦を引き分ける。かくのごとく前進の一途を行く我等。あなたは抱きしめてくれるだろうか。

試合を振り返る。会場は第一生命相娯園。奇跡の都心天然芝。ベルベットピッチに加え、テニスコート野球場ランニングコースにクラブハウス完備。川淵さんここ! 日本のスポーツシューレここにありましたよ。当たり前のような一面の芝生。腰を下ろして考える。ここに週末を捧げられるなら、平日を支店長に捧げられそうな気がする。ステップ踏みつつ転職シミュレーション。セイホ。俺セイホ社員。悪くない。ていうかありがたい。ウォーミングアップ無事終了。

キックオフ。相手は古豪・杉並ジュエントスSC。チームの歴史なら慶應BRBだが、都リーグへの参加年数なら相手の方が長いのではないか。もちろん自分のスタイルを捨て、ガチガチのビロンビロンに守ってくるようなチームではない。ガツリと当たった立ち上がりを制したのはBRB。開始5分までにビッグチャンス2回。2回目はGKまでかわすも、相手DFに阻まれる。そこから後の65分間はgif画像。圧倒的ではないがBRBがなんとなく支配する中、えいシュートだ!→バーにボヨーン→またまたシュートだ!→ポストにポイーン→こんどこそシュートだ!→なんでそこいんの天晴れクリア→そのままカウンターくらって今のマジ危なかったっすと肝冷やす、を飽きもせず。いわゆるところの相手にうまくいなされるの図。そのまま予定調和を抜け出せず、0-0まま試合終了。警告退場もゼロで妙に綺麗な本部報告書。ついでに前の試合も両者無得点。大の男が4時間弱、44人から組んずほぐれつで、ネット揺らすは初夏の風のみって詩的なのどうなの。

これにて慶應BRBの通算成績は2勝1分。優勝に向け残りの8試合は引き分けすら許されない。ちなみに初年度は第1戦と第6戦で負けて3位。2年目は第2戦と第7戦で引き分けて2位。3年目の今年は第3戦でさぁ引き分けた。未来はどんな予定調和にあるのかいBRB。うるせえ。ぜってー昇格する。そんでもって最後は月だ。明日もロープをたぐる我等。手の平のマメを数えるのも、もう飽きた。誰か抱きしめてくれるだろうか。

写真

仲良し集合写真。俺は映ってないが。

仲良し集合写真。俺は映ってないが。

■2017年度東京都3部リーグ 第二戦vs ALL ROUNDER FC(4-2勝利)

2017.05.25

2017/5/21(日) 11:40 KICK OFF

慶應BRB                           ALL ROUNDER FC

4 3 前半 1 2
1 後半 1
得点者(アシスト者):自チーム分のみ 4分 深澤良(山田融)、21分 山田融
35+1分 水野功太郎(齋藤勇太) 41分 深澤良(山田融)
警告・退場 なし
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
三本松 優 39 GK DF 12 米井 良
毛利 拓史 13 DF MF 14 塩津 なお寝
山崎 晋平 16 DF MF 28 山村 祐樹
豊川 功治 8 DF MF 36 松本 渓
井内 泰祐 24 DF MF 37 岡端 拓也
水野 功太郎 26 MF  MF  44 田村  裕眠
山田 融 40 MF FW  45  藤岡 康
河合 秋人 19 MF
毛利 惣治 9 MF
深澤 良 7 FW
齋藤 勇太 11 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
河合 秋人 米井 良  毛利 惣治  松本 渓
井内 泰祐 岡端 拓也  水野 功太郎 山村 祐樹
 齋藤 勇太 塩津 直輝

戦評

東京には春が無い
都リーガーは東京には春が無いといふ

しゃれている場合ではない。
そろそろ気候も良くなってきてリーグも開幕だこりゃ身体も動くねえとか言ってたら第2戦で30度越え! 五月だろ! もっとこう花鳥風月的な! 新緑萌える的な! て俺の話を聞け! でも暑苦しいから寄るな! 以上!
集合時訓示がこのように終わる。続いてのミーティングでは本日の相手ALL ROUNDER FCは昇格組で勢いあるかもとか、メンバー若くて勢いあるかもとか、チームHPとかSNSとか力入れてるから勢いあるかもといった、3割引で考えても運動量ありという情報が続く。嫌な汗。さらに監督田村からは「前からプレスいこプレス」と涼しげに。お前誰がやるのか分かってんのかこの寝坊野郎がプレスプレスって俺達クリーニング屋かどっちも暑そうじゃねえか! という言葉は呑み込む。言ってはならない。言ってしまうと虚像が崩れる。何者でも無い自分を首の皮一枚で繋ぐ、週末フットボールプレーヤーの虚像が崩れるのだ。だから黙って勝つ。何としてもこの灼熱金網熱中症デスマッチに勝つ。勝って虚像を磨けBRB。キックオフ。

開始4分先制。新主将・FW深澤良。出会い頭の1点は難しい。自チーム方針の何が良いのかさっぱり分からぬまま、2点目は俺だとはやる前線、蓋してカウンター狙いだと目配せ守備陣、振り回されて局面対応に追われる中盤の混乱3ラインが敷かれると厄介。さぁどう乗り切るか。あっさり相手のロングシュート決まって同点。なーんだ杞憂でしたよ。杞憂していたかったが。しばし膠着から少しずつボール支配率を高め、20分過ぎに新加入・MF山田融が抜け出して2点目。直後の給水タイムで、やっぱ暑くて前プレ無理っすの共通認識。求められたタスクは四の五の言わずにまずはやる。やってみてダメなら発言して改めるという美しき姿。日本の若者はまだ大丈夫だ。頼もしさそのままに前半終了間際、新加入・FW齋藤勇太の素早リスタートから同じく新加入・MF水野功太郎が決めて3-1。理想的にハーフタイム。でも暑い。ボクの現在の身体成分構成から申し上げますと汗50%脂50%なので、熱したフライパンに投ずると激しい化学反応があると思われます以上。さぁ後半。
そしたらまたも開始早々追加点。深澤の2試合連続2ゴール。これで楽になるかと思ったら、すぐCKから1点ご返却。ALL ROUNDER FCの情報発信は伊達にあらず。勢いだけではない。足下の技術も戦う姿勢も、日本サッカーの裾野ぞ広し高し。今週末も関係者尽力を思う。その後は遂にやってきました暑熱タイム。「我慢をせずにエアコンを積極的にご利用下さい」と、どこかで見たNHKアナウンサー呼びかけが脳内で繰り返される中、両チーム最後の一押しが分泌されずに試合終了。4-2。3部3年目にして初の開幕2連勝なことは、虚像が泣くので内緒にしておいて欲しい。

写真

スタメン。 某ドスコイマンはユニを忘れた挙げ句「あれ山村さんに預けて・・・」とか言い出して男を下げるも驚異の自宅往復で滑り込む。

スタメン。
某ドスコイマンはユニを忘れた挙げ句「あれ山村さんに預けて・・・」とか言い出して男を下げるも驚異の自宅往復で滑り込む。

給水タイム あと4ヶ月ぐらいこういうのが続く。海の家でバイトしてるのに海がないとこの写真のようになるだろうか。

給水タイム
あと4ヶ月ぐらいこういうのが続く。海の家でバイトしてるのに海がないとこの写真のようになるだろうか。

ヨネちゃんパンシンお疲れ。昨年度新人最大掘り出し物。いつかぴったりはまるあだ名を付けてあげたい。

ヨネちゃんパンシンお疲れ。昨年度新人最大掘り出し物。いつかぴったりはまるあだ名を付けてあげたい。

■2017年度東京都3部リーグ 初戦vs 第一建設サッカークラブ(3-1勝利)

2017.05.20

2017/5/14(日) 12:10 KICK OFF

慶應BRB                               第一建設

3 1 前半 0 1
2 後半 1
得点者(アシスト者):自チーム分のみ 28分 深澤良
56分 水野功太郎
59分 深澤良(磨見朋樹)
警告・退場 小室絢人(反スピ)
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
三本松 優 39 GK MF 23 磨見 朋樹
小室 絢人 4 DF MF 36 松本 渓
米井 良 12 DF MF 44 田村 裕貴
豊川 功治 8 DF FW 45 藤岡 康
毛利 拓史 13 DF HC 46  石原 三久助
水野 功太郎 26 MF
山田 融 40 MF
藤村 龍生 25 MF
毛利 惣治 9 MF
深澤 良 7 FW
齋藤 勇太 17 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
藤村 龍生 磨見 朋樹
毛利 惣治 松本 渓

戦評

高速の先には未来がある。

2017年5月14日。慶應BRBのリーグ戦会場は茨城県つくばみらい市、アイデンティみらい・みらい平グランドである。言われた通りに常磐道は谷和原インターを降りればなるほどみらい。色々あって一回りしてここに辿り着いたという解釈の成り立つ沿道風景。やり過ごすこと15分。突如現る人工芝グランド。下部組織と思わしき小学生が躍動の紅白戦中。すごぶるうまくてこれがみらい。関係諸氏の尽力を思う。

さて慶應BRB。これまで悪天候により試合が2回流れ、ようやく今日が初戦である。ちなみに中止の理由は、前日時点の雨予報及び前日雨天によるグランド不良。「雨予報と前日の雨? そんなのやっちゃえばいいじゃん! 最悪やってみてダメなら中止にすりゃいいじゃん! これだからジャパニーズスポーツカルチャーがトーキョー2020でさ」などと言ってしまってはお里が知れる。これはグランド使用規約とか管理側の都合とかいう小さな話ではないのだ。お里諸氏よ知られたし。ピッチの水たまりが川自体と連結し、タッチラインの粉が浮き始める河川敷グランドの世界を。ボールの転がる形容詞に「ぷかぷか」が加わる粘土質凹凸グランドの世界を。そして何より、なだめすかして連れてきた家族からの「あんたこれどこにレジャーシート敷けってのよ」という視線を。「もういい。車の中で待ってる」などと言われた日の帰路渋滞高速をどんな顔して乗り切るべきか、ハーフタイムの指示では教えてくれないのだ。

そういうわけで消化試合数が最大で3つ離される中、本日は安心の人工芝。前日豪雨なんのそのと、第一建設サッカークラブとの一戦を待つばかり。2017初戦を飾るスタメンサブベンチは新卒4名、2~3年目5名、4~5年目3名、6~7年目2名、それ以上1名。年齢布陣のバランスやよしでキックオフ。

そこから70分間の内容について細かく触れる必要があろうか。先取点こそ転がり込むも第一建設気迫ディフェンスに凌がれて、ボヤボヤお米研いでる内に相手センタリングが直接入って同点。やべえと無理なアクセル吹かしたのがどう幸いしたか相手バックパスを掻っ攫って一点、最後は前に出てきたところを突き放して3-1終了。ボールをちょっとだけ回してた分の判定勝ち。ここは東京都3部。飛び抜けたチームは無い。甘い勝負はもっと無い。これをあと10試合。つくばみらい市は薄曇りの午前から白雲輝く午後へ。滅多に来ない土地での祝勝会は、なぜ店のチョイスが凡庸になるの。

写真

マミちゃんパンシンお疲れ。 いつか「昔ザ・マミーってプロレスラーいたの知ってる? 見た目のインパクトだけで全然弱くてね」という話をしたいのだが展開性ゼロなのが悩み

マミちゃんパンシンお疲れ。
いつか「昔ザ・マミーってプロレスラーいたの知ってる? 見た目のインパクトだけで全然弱くてね」という話をしたいのだが展開性ゼロなのが悩み

スタメン。左端の彼は、何かの集まりに来てた親戚の子みたいな顔をしている

スタメン。左端の彼は、何かの集まりに来てた親戚の子みたいな顔をしている

2017年シーズン開幕に

2017.03.21

3部3年目のチームに、読書子は何を思われるか。

東京都社会人サッカー3部リーグ在籍3年目を迎える慶應BRB。そうですかお客さん3年目ですか。じゃこの3部カクテルをどうぞ。いやしかし3年目。そうするとこちらの水にもだいぶ馴染まれてきたことでしょう。そろそろ本領発揮、ですか? カウンター越しにあなたは微笑む。一言もない。そもそもこの3部カクテル、2年も飲んでたら身体がじんわり慣れてきて、チームの伝統とかなんとか堅苦しいことさえ忘れちゃえば、これはこれで週末の一杯だよなー、などとグラス見つめて理屈こね始めた自分もいるのだ。

2015年の1年目は9勝2敗。初戦と天王山で負けた。これでダメなら坊主だろと臨んだ2年目の2016年は9勝2分。初戦も天王山も何とかものにしたが、そうとは思わなかったゲームで勝てなかった。我々は目標一歩未達のメンタルヨワヨワ星人なのだろうか。あるいは前年比一歩前進の地道にコツコツ花咲け集団なのだろうか。結論はない。あるのは東京都社会人3部所属、チームNO128、6ブロック第2巡に振り分けられた2017年の慶應BRB。開幕戦が来月9日に定まった3部3年目の凡チームのみ。今年こそ、から始まって12月に何らか未達の口上を述べる「コント 東京都3部」をまたやるのかやらないのか。全ては宇宙の理に藻掻く、我等が獣身と人心の技。

■2016年度東京都3部リーグ 最終戦vs FC.INAHO(4-2勝利)

2016.10.07

2016/10/2(日) 12:20 KICK OFF

慶應BRB

FC.INAHO

4 1 前半 1 2
3 後半 1
得点者(アシスト者) 15分 FC.INAHO
20分 慶應BRB 深澤良
40分 FC.INAHO
55分 慶應BRB 深澤良
62分 慶應BRB 深澤良
65分 慶應BRB 加藤慧太朗
警告・退場
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
天野 弦 31 GK DF 15 湯山 俊樹
井内 泰祐 24 DF DF 28 山村 祐樹
小室 絢人 4 DF DF 26 佐藤 正和
山崎 晋平 37 DF MF 38 加藤 慧太朗
金房 拓海 6 DF MF 25 藤村 龍生
毛利 拓史 13 MF MF 8 山本 翔太
河合 秋人 19 MF FW  14 塩津 直輝
山浦 新 10 MF
毛利 惣治 9 MF
深澤 良 7 FW
山内 浩道 17 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
HT 河合 秋人 加藤 慧太朗
50 毛利 惣治  塩津 直輝
67  山内 浩道 湯山 俊樹

戦評

 

【慶應義塾高】インターハイの結果報告及び出場の御礼

2016.08.14

慶應義塾高校ソッカー部は、先月末広島県にて行われた「平成28年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会」に出場しました。創部史上初の全国大会出場となったこの大会は、1回戦で盛岡商業高(岩手県代表)と対戦し1-0で勝利、2回戦で大阪学院高(大阪府代表)と対戦しPK戦の末に敗北しました。塾高コーチからのコメントをここに掲載します。

「平素は大変お世話になっております。慶應義塾高校ソッカー部でコーチを務めます寺田啓と申します。
全国制覇の目標は成し遂げられませんでしたが、この大会を通じ、保護者の方や多くのOBの方々が欠かせない存在であることを強く感じました。皆様には応援やご寄付等のご支援をいただき、大変感謝しております。この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。
10月からは全国高校サッカー選手権大会の県予選が始まります。これからも日々精進してまいりますので、ご支援、ご声援の程、宜しくお願い申し上げます。(3年塾高コーチ・寺田啓)」

尚、本大会の優秀選手に2年酒井綜一郎が選出されました。本人からのコメントも掲載します。
・大会優秀選手 DF 酒井綜一郎(2年・横浜F・マリノスJr.ユース出身)
「いつも応援ありがとうございます。今回大会の優秀選手に選ばれたことを素直に嬉しく思います。チームとして目標にしていた全国制覇にもう一度チャレンジすべく、選手権予選に挑みます。このような名誉な賞をいただけた選手に相応しい活躍を出来るよう精進します。これからも宜しくお願いします」

インターハイ本戦結果はこちら

■2016年度東京都3部リーグ 第9戦vs 兼松CAPOLISTARS(2-0勝利)

2016.07.11

2016/7/10(日) 9:30 KICK OFF

慶應BRB

兼松CAPOLISTARS

2 1 前半 0 0
1 後半 0
得点者(アシスト者) 12分 慶應BRB 深澤良
45分 慶應BRB 毛利拓史
警告・退場
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
天野 弦 31 GK DF 2 伊藤 豪一郎
湯山 俊樹 15 DF
小室 絢人 4 DF
山崎 晋平 37 DF
西室 陽 22 DF
毛利 拓史 13 MF
山内 浩道 17 MF
鳥山 翔平 65 MF
深澤 良 7 MF
毛利 惣治 9 MF
井内 泰祐 24 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
HT 湯山 俊樹 伊藤 豪一郎

戦評

 

■2016年度東京都3部リーグ 第7戦vs Jam FC(0-0引き分け)

2016.06.27

2016/6/26(日) 17:40 KICK OFF

慶應BRB

Jam FC

0 0 前半 0 0
0 後半 0
得点者(アシスト者)
警告・退場
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
天野 弦 31 GK DF 2 伊藤 豪一郎
小室 絢人 4 DF DF 15 湯山 俊樹
金房 拓海 6 DF DF 12 米井 良
山崎 晋平 37 DF DF 28 山村 祐樹
山口 拓哉 3 DF MF 25 藤村 龍生
毛利 拓史 13 MF FW  14 塩津 直輝
毛利 惣治 9 MF
山内 浩道 17 MF
深澤 良 7 MF
井内 泰祐 24 FW
河合 秋人 19 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
HT 小室 絢人 塩津 直輝
HT  山口 拓哉  米井 良

戦評

 

【慶應義塾高】インターハイ出場決定!

2016.06.20

慶應義塾高校ソッカー部は、一昨日行われた準決勝で湘南工科大学附属高に勝利し、創部史上初の全国大会出場を決めました。昨日行われた決勝戦では、横浜創英高と対戦し0-3で敗れましたが、堂々の準優勝。神奈川県第2代表として、この夏広島で行われる本大会に出場します。

インターハイ予選概要はこちら
インターハイ本戦概要はこちら